DIARY



2004年10月〜2004年12月いっぱいまでのDIARYです。
ホームページ開設から1年がたちました。
まだ使いこなしているとは言えないですが、
どうにかソフトの使い方を理解して、
チョコチョコとホームページに手を加えている様子が見られます。
それから、2回目のデザインフェスタへの単独参加。
結果は・・・思わぬ落とし穴があったのです。





★2004年12月29日(水)★

今年も残すところあとたったの二日となってしまいました。
いまさら、やりのこしたことにあたふたしても仕方ありません。
そんな沙天は、ちょっとプチ旅に出掛けました。
行く先は、宇都宮。
この日は全国的に大雪で、
関東地方もお昼前から雪が降り始めて、
かなり激しく舞い散って、
みるみるうちに積もりました。
そんなさなかに宇都宮です。

この街に、一体何があるのかと申しますと、
餃子です。
駅前などを中心に餃子専門店が所狭しと並んでいます。
餃子で町おこしもしているそうです。
そう、餃子をこよなく愛す沙天にとっては
まさに「聖地」です。

そしてたんまりいただいてきました。
幸せです。
実は、これをいただく前は、
少々、怒ることがあったのですが
食べているうちに、そんな怒りは
あっという間に消滅して、
心の中が、幸せで満たされました。

おいしい食べ物は人を平和にします。
おいしい食べ物をありがたく思っていただけば、
きっと、世の中は平和で満ちると思います。
来年こそは、平和な世の中になれば良いのに。
まずは、自分から。


これがその餃子。
みるからにしあわせはこぶ焼き加減。




★2004年12月26日(日)★

皆さま、クリスマス・イヴはいかがでしたか?
沙天はトップページで「ピザを焼く!」とはりきっていたのですが
なんと予想外の結果が。

粉を計って、生地をこねて発酵させて、
のばしてトッピングしてオーブンへGO!
そして見た目も味も、前回よりはマシにできたのですが、
その後、食べてるうちに、とてつもない眠気が襲って来て、
そのままぐーぐーと眠ってしまいました。
あああああ、ロマンチックなイヴもへったくれも
あったものではありません。
ピザを作るだけで、精魂尽きてしまうなんて、
慣れないことはするものではありませんね。



★2004年12月21日(火)★

今日は忘年会シーズンにふさわしく「はしご」をしました。
でも、飲み会のはしごではなく、絵の展示のはしごです。
まず最初はハウス オブ シセイドウで開かれていた
「山名文夫(やまなあやお)の世界」です。
山名さんは資生堂の広報関係のお仕事を長くやられていた方で
流麗かつ装飾的な線で女性を描いています。
その画風はアール・ヌーヴォや、ピアズリーにどことなく
通じるものがあり、沙天も心ひかれていた方です。
(とは言え、この展示はroad Mさんが教えてくれるまで
知らなかったのですが・・・。)
原画の展示は圧巻でした。
緻密な線の作業に、ほんとに引き込まれました。

お次はミキモトホールで開催していた
「サラ・シンが描くモードの世界展」です。
サラ・シンさんは北欧出身の女性イラストレーターで
「Vogue」や「ELLE」などのそうそうたるモード誌で
作品を発表されている、今をときめく方です。
カラーインクと思われる画材で、女性を中心にざくっとした
線で描く人物像は、おしゃれそのもの。
少ない線で、これほどイキイキとした人間たちを
描けるのは、デッサンがしっかりしているからなのでしょう。
願わくは、原画を見てみたかったです。

最後は銀座教文館で行われていた
「本場ドイツのクリスマス市」です。
ドイツで有名なクリスマス・マーケットを再現したもので
会場内にはかわいい木細工のオーナメントや
大きなクリスマスツリー、金糸のリボンやリース、
そしてチャイコフスキーの音楽が聞こえてきそうな
大きなくるみ割り人形がたくさんありました。
すべてその場で購入できるので、ほんとに市場さながらです。
実際のマーケットは屋外なので、たぶん寒いのでしょうが
ここは建物内なので、暖かです。
ニュールンベルクのクリスマス市に行きたいな〜と
思ってる沙天ですが、厳しい寒さのことを考えると、
銀座のクリスマス市の方がいいかな〜と思ってしまいます。



★2004年12月19日(日)★

あと二週間で2004年が終わってしまいます。
なんて、早いのでしょう。
毎年、この時期になると、
やり残したことの多さに愕然とし、
わけもなく、うろたえたり、あわてふためいてしまいます。
しかも、テレビや新聞などで
「今年のベスト映画」や「ランキング本」や、「ヒット曲」
などという特集をやられたりすると、
まるで、自分は同時代に生きていないのではないか
と思われるほど知らないアーチストや
読んでいないベストセラー本がぞくぞく登場して
ちょっとへこんだりします。

そんなはやりものには縁がない沙天ですが
先週、「ハウルの動く城」を見に行きました。
前評判通りの、壮大で夢のあるお話でした。
物語の冒頭で、空を歩くシーンがあるのですが
それが、リアリティいっぱいで恐いくらいにすごかったです。
そして流れる曲が、これまた良かった!
シャンソンをおもわせるような、三拍子の物哀しくも
達観したような調べは、作曲家・久石譲さんの手によるもの。
久石譲さんと言えば、
その昔、テレビで放送されていた「炎のアルペンローゼ」
というアニメを思い出しました。
第二次世界大戦中のスイス、オーストリアを舞台にしたお話なのですが
その物語の中に登場する
美青年音楽家レオンハルト・アッシェンバッハが創る
「オーストリア交響曲」という曲を、
実際には久石譲さんが作曲し、
物語のイメージ通りの素晴らしいできばえだったのです。
当時、沙天はLPレコードとなったそのサントラ盤を
嬉々として夜な夜な聴いたものでした。

宮崎駿さんの映画を見ると、家事をするのが楽しくなります。
「千と千尋の神隠し」を見た時は
お風呂掃除をするのが楽しかったし、
「ハウル」を見た時は、掃除と料理を楽しみながらできました。
そして調子に乗った沙天は、クリスマスの予行演習と称して
昨日、ピザをつくってみました。
べったんべったん生地をこねたり、
じんわり発酵させたり、気分はパン屋さんです。
焼きあがるまでどきどきしましたが、
食べると不思議に市販のピザの味がしました。
これって、上出来なのでしょうか。
それとも冷凍食品程度の味と言うことなのでしょうか?
(ちなみに沙天は、お店のピッツァも冷凍ピザもどちらも好物です。)



★2004年11月15日(月)★

今年のデザインフェスタが終わってしまいました。
かなりほっとしましたが、今は淋しくもあります。
また早くイベントに出たいです、
沙天の絵を見てくださった皆様にまた早くお逢いしたいです。
今は、そんな気持ちでいっぱいです。

今回のデザインフェスタは、作品の仕上がりがおしにおして、
出展できない恐怖を味わいました。
「ヴェネツィア夜想曲」という物語に
沙天が絵をつけて、小冊子にしてブースに並べようと
企画したのは良かったのですが、
その挿絵になかなか着手することができず、
結局、最後のカットが完成したのが
デザインフェスタ当日(13日)の夜明けでした。
それからページを組んで、絵を貼り付けて、
体裁を整えていたら、あっという間に
太陽が昇り、いいお天気に。
やっとの思いでプリントアウトを始めたものの
貼り付けた絵の画素数の大きさに
パソコンはうんうんうなり、遅々として印刷は進みません。
そうこうするうちに、時計は午前9時をまわり、10時を過ぎ・・・・。

そうです。
初日は大遅刻をしてしまいました。
ほんとにほんとにいけないことです。
沙天のブースが「白」のままだった時に訪ねて下さった方が
いらっしゃったら、本当にすみませんでした。

でも、ふしぎなもので
沙天がせっぱつまってブースの飾りつけをしていたら、
背中越しのブースを借りていた
友人のあさじんさんがにゅーっと現れて、
にこやかに「今、来ました〜」と言いながら
手を振っているではありませんか。
これには沙天は脱力するやら、
勇気付けられるやら複雑な心境になりました。
でも、つくづく似たもの同士の存在に、
救われたものでした。

そんなこんなでしたが、無事、展示が終わって一安心です。
来年の2月にグループ展を計画しているのですが
今度こそは早めに準備を進めようと画策している沙天です。

デザインフェスタでは皆さまからの
あたたかいお言葉に励まされました。
ブースに来て下さった方、全てにお礼を申しあげます。
ありがとうございました。
そして、またお逢いできますことを心より楽しみにしております。



★2004年11月2日(火)★

11月に入りました。
デザインフェスタまで、あと10日となってしまいました。
まだまだイラストをしこしこと描いている段階です。
今回のイラスト描きの「おとも」とも言うべきBGMは
「Moi dix Mois (モワ ディス モワ)」の「ノクターナル オペラ」というアルバム。
これは解散してしまったマリス・ミゼルというバンドのギタリスト
Mana(まな)様が率いる超ヴィジュアル系バンドの作品で、
衣装もさることながら、
曲の全てがゴシックしていて、たまりません。
そんなこんなで、
描いているうちに、全てのイラストが
どことなくオドロオドロしていきます。


チラ見せいたしますと、こんな感じです。
からすがいたりします


Mana様といえば、ちまたでは
ヨン様の影響で「様付け」するのが
はやっているそうですね。
その「様付け」のルーツを先日、雑誌で見たのですが、
それには「オスカル様」が起源だとありました。
ベルばらファンの沙天としては聞き逃せない話です。
でも、当時
沙天の友人は「杉さま〜」と言いながら、
杉良太郎のおっかけ(?)をしていたような気がするのですが、
気のせいでしょうか?
かくいう沙天は「様付け」の起源は
「月さま、雨が・・・」の名セリフがある、
映画「月形半平太(つきがた はんぺいた)」に
あるような気がするのですが。

それにしても、デザインフェスタの準備もしないで、
沙天は、何、脱線した日記を書いているのでしょうか。

話題を変えて、
リンクを追加しました。
ほんわかしたイラストと、鋭い瞳が印象的な人物など
色々な絵を描きわけるイラストレーターshimaさんのサイトです。
イラストももちろん良いのですが、
ご本人が撮影した空の写真が、またステキなのです。


★2004年10月25日(月)★

週明けから、お買い物三昧です。
と言っても、洋服でも靴でもなく、
画材です。デザインフェスタにむけて、
ちょっことずつ、備品もそろえていってます。
画材は、もっぱら銀座の伊東屋さんでそろえることが多いです。
今日、伊東屋へ行ったところ、
なんと、クリスマス・オーナメントが所狭しと置かれていました。
キラキラしていて、とてもすてきでした。

沙天は、お店のクリスマスディスプレイを見るのが好きで、
毎年、時期が近付くと、(必要もないのに)街をうろうろします。
そして、クリスマスの商品を置き始める日を、
それとなくチェックしていたのですが、
今年は最も早い“お目見え”だったような気がします。



★2004年10月11日(月)★

三連休の最終日ですが、それももう終わろうとしています。
楽しい時が過ぎるのは、本当に早いですね・・・。

でもこの休日は沙天にとって、充実していました。
初日こそ、最大級と呼ばれた台風22号による暴風雨で
あわあわしながら、落ち着かない一日を過ごしましたが、
二日目はお墓参りをし、
その後は、箱根・小田原へプチ旅をしてきました。
特に箱根では念願の関所跡を見学し、満悦。
「関所破り」はその場で磔(はりつけ)となったとか。
その犠牲者(?)には若い女性もいて、
胸がつまりました。
そして三日目、すなわち今日はホームページ三昧でした。
イラスト2枚を追加したのを皮切りに、
お世話になっているイラストレーターの
あさじんさんと茂木沙苗さんのサイトへリンクをはりつけさせてもらい、
そして、「ILLUSTRATION」ページを表で見やすくなるよう、改変しました。

追加したイラストの「月と骨」は、
実はいっしょに作った詩が、「意味がわかりづらい・・・」
というご意見をいただいたため、
詩を変更しようかどうしようか迷っていたのですが、
結局、当時の気持ちを大切にしようと思い、
そのままで掲載しました
(単に、考え直すのが面倒くさかったという噂も・・・)。
やはり、わかりづらいですかねえ?



★2004年10月8日(金)★

涙もろい沙天ですが、最近はテレビCMを見て泣くことがあります。
今日もとあるCMに泣いてしまいました。
それは日清食品・カップヌードルの「NO BORDER」シリーズです。
その映像は、こんな感じです。

薄暗い雰囲気の広場が映り、
その先にはモスクワの赤の広場の象徴である
極彩色の玉葱建築「聖ワシリー聖堂」がある。
広場は何人もの軍人で警備されている。
静かだが、漂うのは緊張した空気。
しかし、その広場には一直線にカップヌードルが置かれている。
それは、右の世界と左の世界を分断している「線」のようだ。
軍人らがら警備しているのはどうやらこの「線」らしい。
場面は切り替わり、広場の外にいる大勢の子供たちが映る。
子供たちは、何かに抗議するように、
制止する軍人らを押しのけて、閉じられていた門を押し開けて
広場になだれ込んで行く。
子供たちは、左からも右からも中央に向かって駆け寄ってきて、
真ん中に一直線に並んでいるカップヌードルを手に手に取る。
そしてみんな歓声をあげて麺をすすり始める。
最初は、子供たちを抑えようとしてい軍人たちまでも
カップヌードルを口にし、笑顔になっている。
そこで、「NO BORDER」というコピーが画面いっぱいに現れる。

ベルリンの壁崩壊を思い起こさずにはいられなくなり、
涙がにじんできました。
頭の中ではベートーベンの「歓喜の歌」が流れています。
このCMは歴史のパロディであり、
カップヌードルという平凡な食べ物が主役になるおかしさと、
実際の出来事の壮絶な場面に立ち会ったような錯覚とが
心の中でごちゃ混ぜになって、
泣き笑いのような奇妙な感動を与えてくれました。
見られた方はいらっしゃいますか?

ベルリンの壁といえば、
沙天は幼い頃に、友達のお姉さんか誰かに貸してもらった
上原きみ子さんの漫画を思い出します。
分断された東西ドイツを描く作品で、
主人公の二人が東西にばらばらになってしまう苦労話だったと思います。
タイトルも忘れてしまったし、さらに続きの巻を貸してもらえず(?!)
最後まで読んだのでは無いのですが、
なぜか強く印象に残っています。
人間の記憶とは、おもしろいものですね。
(ところでこの漫画をご存知の方って、いたりしますか?)