DIARY



2004年1月〜2004年3月いっぱいまでのDIARYです。
真冬のさなかに開催した初のグループ展、
そして季節は移り、春先の京都・奈良方面への旅行記などが
入っているDIARYです。



★2004年3月19日(金)★

藤原新也さんの写真展に行って来ました。
写真家、作家、画家などの顔をもつマルチ芸術家です。
沙天は新也さんの撮る風景写真が好きです。
展示を見て、ほんとに好きなことを再確認しました。
あまりご本人のことを知っているわけではないのですが、
ヘルマン・ヘッセを読み耽った少年時代や、
町の何の変哲も無い定食屋の「ナポレオン食堂」という名前に
シャレっ気を感じてしまうところなんぞに、
沙天はとてつもなく共感してしまうのです。

そして当日はなんと、ご本人による
トークショーなるものがあり、
ちゃっかり沙天も立ち見をして参りました。
「ただ、『きれい』と感じるだけの目で光景を撮り、
写真を撮影している時は何も考えない」
そのようなことを、新也さんはお話しされていました。
邪念がないことがアートを生むのでしょうか。
とても参考になるお話でした。




★2004年3月14日(日)★

奈良へ行ってました。
明日香村の飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)の
発掘現場を見るためです。
これは天武天皇という、
大化の改新(645年、「むしごはんで祝おう」と
中学時代に友達が暗記していました)
をおこした中大兄皇子の弟さんにあたる人の宮殿跡です。
9日の朝に報道されたばかりの発見で、
沙天が訪れた時も、たくさんの人がいました。
公園などで大道芸を見るくらいの人だかりでした。

やはり生の発掘現場を見られるのはいいですねえ。
ここで、歴史上の人物たちが、歩いたり、話したり、
悩んだり、考えたり、喜んだり、悲しんだりしていたのだと
考えるだけで、嬉しくなります。
興奮しますねぇ、遺跡を見ていると。
でも、見物客が沸き立っている隣で、
もくもくと畑を耕している年配のご夫婦がいて、対象的でした。
春が近いですものね、何を植えるのでしょうか。
その主人たちを見つめている犬の瞳が、
何か無常のことわりを宿していたようで、
ヒートアップしてた沙天も、ふっと別の感覚におそわれました。


飛鳥浄御原宮の出土したもよう。
夕方にはブルーのシートで覆われて、保護されるようです。


アップしたもの。
なんと自然石が2,000個も並んでいるらしい。
これは石敷きの広場だったみたいです。

出土ラッシュらしく、
近くでは石舞台のお墓で有名な蘇我馬子さんの邸宅跡と思われる
ものも出てきていたので、これも見物に行きました。
何世代にもわたり、九つの建物があったらしく、
無数の柱の跡(穴)が土中にくっきりとあいていました。



帰り際、夕暮れ迫る広大な空の下の野原で遊ぶ子供たちを
遠くに見ました。

雲間から光がこぼれて、きれいでした。
こういう光景は、今も昔も変わらないのでしょうね。

春近き明日香の里に戯れる光のどけし今もむかしも



★2004年3月6日(土)★

イラストを一枚、作品集に追加しました。
いったい、いつ以来なのでしょうか、イラストが増えるのは。
イラストのホームページのつもりが、
増えるのは日記(ここ)ばかりという、
なんとも不思議な現象です。
(もちろん、沙天のせいなのですが。)

今年の芥川賞受賞作を二作読みました。
どちらも読みやすく、小説を読むのが遅い沙天にしては
早く読み終わりました。
「蛇にピアス」を読んだ次の晩に、
知らない二人組みの男に襲撃される
こわい夢をみました。
「蹴りたい背中」では、
いちばん感情移入できたのは「にな川」でした。
追っても報われないのに、
追わずにはいられない「おっかけ」の気持ちが
懐かしく思い出されました。
もっと、いっぱいいいお話を読みたいなあ、
と思うこのごろです。




★2004年3月1日(月)★

今日から三月です。
卒業シーズンですね。
暖かくなるにつれて、うきうきしてくるのと同時に
自分のこれからを考えてしまう季節でもあります。
環境を変えようと、頭の中で右往左往したり。
だからちょっと三月はナーバスです。

このホームページの「写真集」に
ようやく作品を発表できました。
気に入った写真を順次、増やしていく予定なので、
見てやってください。
あと、トップのイラストを卒業式らしく変えてみました。
どうですか。




★2004年2月29日(日)★

四年に一度しか巡って来ない日が気ました。
七夕のように、ちょっとロマンを感じます。
そういえば今年はオリンピック・イヤーなんですね。
会場となるアテネの競技場他、
急ピッチで工事が進められているそうですが、
工程はかなり遅れているみたいです。
古代ギリシアの威信にかけても、
がんばってほしいものです。
でも、立派な競技場なんてなくても、
大昔のように、のっぱらでも
熱く、いい闘いが行われるとは思うのですが・・・。

ところで今日は三人展の打ち上げがありました。
road Mさん、Katさんと
某イタリアンレストランで楽しく会食です。
(思えば十色座の打ち上げも、イタめしでした。)
さっそく、次の企画が話題にのぼり、
話ばかりがどんどん大きくなる、
夢見る三人です。



★2004年2月25日(水)★

三寒四温とはほんとによく言ったもので、
おとといの暖かさが幻だったかのように、
冷たい風邪吹いています。
一度、春めいた日がおとずれると、
待ち行く人は寒くても春物をまとい、薄着で歩いている人が多いです。
着ぶくれ星人の沙天が薄着になれるのは、
いつのことなのでしょうか。




★2004年2月14日(土)★

さるイラストレーターの方の事務所へお邪魔しました。
ブックカバーやカレンダーのイラストから、
電気で光るロボットまで創られる多彩(多才)な方です。
現場のお話をたくさん教えていただいたり、
やりかけのお仕事を見せていただいたり、
はたまた先生が学生時代に描いたという
貴重な作品も多数見せてもらえて、
嬉しい限りでした。
大勢で押しかけたのに、いやな顔ひとつせず、
忙しい中、お時間をさいて下さった先生に感謝です。

好きなことを仕事にして生きている人は
いい顔をしてますよね。
ほとばしるパワーでまわりをあったかくしてしまうし。
今日、訪ねた先生も含め、何人かのアーチストさんにお逢いして、
そう思いました。
沙天は、まだまだです。




★2004年2月8日(日)★

1月31日(土)〜2月8日(日)の日程で開催した、
三人展が無事に終了しました。
(会場は新宿のサクラアートサロンさんです。)
見に来て下さった方、本当にありがとうございました。
沙天も何度か会場へは様子を見に行きましたが、
その場でお逢いして、お礼を申しあげることが出来ず、
すいませんでした。

8日は夕方の4時頃に、さっくりと絵を壁から取り外しました。
展示に時間を費やしたのが嘘のように、
数分で何事も無かったかのような
展示前の会場(廊下)に戻りました。
ふしぎな感じでした。
お祭りの夜の後におとずれる朝のような感じがしました。

今回の展示は「カクテル、アルコール」をテーマに描いてみました。
沙天はお酒は飲みますが、決して酒豪ではありません。
でも、酸味が効いたカクテルをたまに無性に飲みたくなります。
クリアな色を見ているだけでもいいもんです。
みな様のお気に入りの一杯は何ですか?


三人展の沙天の展示。
黒い台紙は、展示の前日に世界堂へ三人で買いに行った、カンパネ。
「銀河鉄道の夜」のカンパネルラを思い出してしまった。


逆から見るとこんな感じ。
右から左へ、赤色から青色へグラデーションしていました。
実は。


赤系の2枚。
今回の三人展ではおのおのが「いちご」を描くことを課題(?)にしていました。
沙天いちごは右の絵にいます。
ストロベリーダイキリをテーマにしたもので、空き瓶の中を浮いています。




★2004年2月5日(木)★

寒い寒いと思っていても、
確実に春は近付いているのですね。
午後5時頃、暗がりがせまる中に、
昼の名残りのぼんやりとした明るさが漂っていて、
日が長くなったのだなあ、と感じました。
今年はどんな春がおとずれるのか
今から楽しみです。

そんなさなか、
三人展が始まりました。
徹夜明けの翌日にみんなで展示しました。
三人とも終始ハイテンションでおかしかったです。
心地よい疲労感とともにその日は家路につきました。
ちょこっとした達成感で毎日が楽しくなるものなんだな、
といまさらながらに思ってます。

友人のinaさんのホームページにリンクをはりました。
十色座やその他でも大変お世話になってる方です。
どこか遠い風景を眺めているような、
夢見る瞳をもった、かわいい女性のイラストを描かれています。
おしゃれで、それでいて懐かしい色合いの画面が印象的なのです。




★2004年1月5日(月)★

ついに2004年がやって来ました。
あけましておめでとうございます。
今年一年も、ゆっくりの更新ですが、
皆様に見ていただいて耐えうるよう
ページを作っていきたいと思ってますので、
どうぞ、よろしくご高覧をお願いいたします。
そしてそして、
ようやく、ホームページの日記欄(つまりココ)を
作成しました。
日記というよりは、月報??
まあ、気長にいかせて下さい、気長に。