焼尻島釣行記

焼尻島でソイ釣り(2007)part1 

久し振りの焼尻釣行です。
今回は2泊3日の予定で荷物も多い為、車も一緒にフェリーに乗せることにしました。
出港時間を14:00にしたので余裕の乗船です。

島に着くといつもの様にS氏が船を用意して待っていてくれましたが、海上は風が強く結構なウネリが出ていて沖釣りは無理との判断で、悪天候ではお決まりの赤灯に渡してもらいました。
穴釣りも順調に釣れ、辺りが暗くなってから浮き釣りとルアーに変更したとたん雨が降り出し、残念ながら初日終了。

2日目も天候は回復せず、3日目の朝やっと沖に出ることが出来ましたが、フェリーの予約が11時なので3時間程の釣行です。
第一投目からマゾイの入れ喰いとなり、帰りのクーラーの心配をしていましたが、何気無く船頭のS氏を見ると顔面が青褪めています。私は釣りに熱中していて気が付かなかったのですが、船の揺れは相当なものでした。いくら島育ちのS氏でも深夜までの深酒と、このウネリには敵わなかったようです。
本人は『大丈夫!』と言っていましたが、予定を1時間早めて港へ戻ることにしました。

結局2泊3日の釣行で沖に出られたのは2時間程でしたが自然が相手では仕方ありません。まして離島での釣行では、時化で1度も沖に出られなかったり、フェリーが欠航になったりと色々なトラブルが在りますが、条件さえ良ければ大爆釣という大変魅力的なところです。
次回の釣行は凪になります様にと願いつつ島を後にしました。

      シマゾイ(ちょっと黒っぽい) 

アイナメの良型に御満悦

   クロソイ      赤灯

 徒歩では不可能です

              シマゾイ・マゾイ   

 マゾイの腹から魚卵

焼尻島でソイ釣り(2005)part1 

今シーズン初の焼尻島です。マゾイ(キツネメバル)の力強い引きやプリプリの刺身を考えると、嬉しくなって数日前からなかなか寝付けませんでした。羽幌港を13時出航のフェリーで焼尻到着後、早速沖へ出ました。

今日は風が少々あり潮が速い感じでしたが釣り始めから良型のマゾイ(41〜48cm)、シマゾイ(38〜43cm)が飽きない程度に釣れてきました。
マゾイ、シマゾイともに今が産卵期のようで腹がぱんぱんに膨らんでいます。 
調子よく釣っていると、それまで魚探に映っていた魚影が急に消えてしまいました。不審に思っていると、何とすぐ近くにトドが現れて船の周りを泳ぎ回りだしました。
その後は全く釣れなくなり結局2時間程で船釣りを切上げ、バーベキューをするために沖提へ向かいました。

沖提では食事をしている最中にもブロックの隙間に下ろしていた竿先をハチガラ(オウゴンムラソイ)、ガヤ(エゾメバル)が小気味良く絞り込みます。(今回釣れたハチガラは全てリリースしたのですが、マゾイ、シマゾイは深場から釣れ上がってくるので浮袋が飛び出しているなどリリース不可能の為、魚卵は突きこんにゃくと一緒に醤油味で煮付けて美味しく頂きました。) 

沖提の釣りを終了して港へ戻り、後片付けをしていると水面下を何かが泳いでいるのを見つけました。薄暗い港の外灯で眼を凝らすとヤリイカのようです。
たまたまタックルボックスの中に入っていたエギを投げてみると一投目にヒットしましたが上がってきたのは25cm程のクロソイの子供です。
その後すぐに本命のヤリイカが釣れ、2時間程で11パイを釣り上げましたが、泳いでいるイカを見ながらのサイトフィッシングもなかなか面白いものでした。

翌日、午前の便で島を後にしましたが焼尻島は何時来ても期待を裏切らない所です。

          マゾイ

          シマゾイ    マゾイの魚卵

船の周りにトドが・・・

          クロソイ

 沖提でバーべキュー  置竿にガヤとハチガラ
        フサギンポ(46cm)

ホッケとハチガラの一荷

   抱卵ハッチー

エギにクロソイがヒット

                             ヤリイカ


焼尻島でソイ釣り(2004)part1 

焼尻島のS氏より今回もお誘いがあり、焼尻島釣行が決定しました。
当日、源名人を隣に乗せた愛車マゾイ号は早朝5時過ぎに札幌を出発しました。

途中、遅い車が何台かいてフェリーに乗り遅れることを心配しましたが、近道の山道を通ったりと努力した結果、羽幌のフェリー乗り場に着いたのが8時15分位で8時30分の出船になんとか間に合いました。

フェリーが港を離れてしばらくするとゴメ(ウミネコ)の群れが集まってきて、スナック菓子を持った手を上に突き出すとホバリングしながら上手に銜えてゆきます。取り損なっても海に落ちる前に他のゴメが急降下してキャッチしています。焼尻までの航程は1時間程(高速船の場合は約30分)ですが、ゴメのアクロバットショーのおかげで、あっという間に着いてしまいました。

【 ゴメはエビセンが好物? 】
羽幌港 ゴメ 利尻島
   羽幌港のフェリー乗り場  ホバリングしながら餌を待ちます    利尻島が微かに見えます


フェリーから下船をするとS氏が迎えてくれて、すぐにS氏の船に乗り換えました。ポイントに向かう途中、以前某テレビ局で放映していた「1ヶ月1万円生活〜」でタレントの森脇健児が1ヶ月暮らしていた小屋がありました。
その番組は私も家族と一緒に見ていましたが、本当に1万円で暮らしているのかなぁと半信半疑でしたが、S氏によるとヤラセは無かったらしいとのことです。

ポイントに着き早速仕掛を下ろすと思った以上に潮が速く、150号の錘を付けた糸が斜めに刺さっていきます。
一投目からマゾイの良型が上がり今日の爆釣を予感したのですが、しばらくすると風が強くなり、波も高く、おまけに雨も降り出してきました。
残念ながら早めに帰港することにしましたが、釣果の方は32〜39cmのマゾイが6本、38cmのシマゾイ、25〜44cmのホッケ8本。23〜32cmのエゾメバル多数と短い時間にしては充分楽しめました。

餌は冷凍物のチカ、真イカを短冊に切ったものにエビ粉をまぶしたもの、イカゴロ(私が家でイカ刺を食べる度に冷凍にしていた)、と色々試しましたが一番良かったのはチカで次はイカの短冊でした。
イカゴロは集魚効果はありそうですが、針掛かりがあまりよくありませんでした。イカゴロの上にイカの身を切らずに付けておいて、そこに針を通すのですが、後で考えるとその身が少し大き過ぎてイカゴロだけをかじって、針掛かり出来なかった様に思われます。

今日は残念ながら早めに上がりましたが、明日は早朝より沖に出てフェリーの時間(11時)迄釣る予定なので期待十分です。

【 沖でがっぱり釣るべ 】
森脇 マゾイ ガヤ マゾイ マゾイ
冬にこんな小屋では暮らせそうもありません 一投目からマゾイが釣れた ガヤ(エゾメバル)にしては大型です 口から浮き袋が飛び出しています この位の大きさが今日の最大長


早目に帰港したのでS氏が島内を案内してくれました。焼尻と言えばオンコ(イチイ)の原生林が有名ですが、島のオンコは何故か幹が赤っぽく、枝が曲がりながら横に低く張っています。
それと焼尻でもう一つ有名なものが焼尻綿羊です。この羊はサフォークという種類の羊なのですが、流通量が大変少なく、ジンギスカン好きで有名な北海道の人間でも滅多に食べる機会がありません。この羊の肉が大変美味しく、私の一番のおすすめです。
先週タイミング良くテレビの「どっちの料理ショー」で焼尻綿羊とバーベキューの対戦を放送していましたが、当然圧倒的多数で焼尻綿羊に軍配があがりました。
見ていた私は『当然じゃ〜 バカモノ〜』と心の中で叫んでいました。
ちなみにバーベキューを選んだのは羊料理で有名なモンゴル出身の関取一人でした。

【 いいながめだべさ 】
丘の上から天売島が 遠くに利尻島が オンコ(イチイ) 焼尻綿羊(サフォーク種)
  丘の上から天売島が見えます  遠くに利尻島が浮かんでいます     オンコ(イチイ)の木    焼尻綿羊(サフォーク種)


島内観光後、S氏のお宅で夕食をご馳走になり泊めて頂きましたが、食事の満腹感と前日興奮してあまり眠れなかったこともあり、すぐに寝入ってしまいました。

【 なまらうまいんでないかい 】
刺身 綿羊・ホッケ ウニパッカン ウニ焼き
 今日釣ったマゾイとホタテの刺身    焼尻綿羊とホッケ焼き    殻を開けるとウニの身が    ウニを焼いてみました


朝の4時過ぎに源名人に起こされて窓から外を見ると何と時化ているではありませんか !! 風が強く海上を走り波頭が白く泡立っています。
寝ぼけとショックでボーとしているとS氏が『今日は時化で沖に出られないけど、フェリーの時間まで赤灯の防波堤で穴釣りでもしてみない』と言われ、朝食後に赤灯に渡してもらいました。

投げ竿には塩イソメを付けてチョイ投げ投入。穴釣りの方はブラーに塩イソメを付けて消波ブロックの隙間に落とすとすぐにアタリがあり、良型のガヤ(エゾメバル)が上がってきました。
その後同じ様な型がブラーを落とす度に上がってきました。穴釣りに夢中になっていると、投げておいた竿先が大きくおじぎをしています。
あわせるとなにやら強い手ごたえ。水面まで上がってやっとアブラコ(アイナメ)と確認できました。
苦労して上げたアブラコを見てビックリ、何と口から別の魚の尻尾が出ているではありませんか! 驚いているとアブラコが暴れてその魚を吐き出しました。出てきたのはガヤの子供です。どうやら最初に餌のイソメにガヤが食い付いて、それをアブラコの親分が飲み込んだ模様です。
使っていた針はカレイ針の15号でしたから、もしガヤの針掛かりが悪ければアブラコの口から抜け落ちていたことでしょう。
アブラコを測ってみると47pありました。その後投げ竿には46pのアブラコとハチガラ(オウゴンムラゾイ)を追加して納竿としましたが、帰りには重たくなったクーラーも苦にならないほど充実した釣行となりました。

最後にお世話になったS氏、有難う御座いました。
そして奥様、朝食に作っていただいたソイのアラ汁、大変美味しく忘れられない味となりました。 感謝・感謝・・・・

【 たまげたなあ 】
赤灯 ガヤ ハチガラ アブ ヒトデ
      赤灯 ブラーにガヤ(エゾメバル)がヒット! 最近では珍しくなったハチガラ 餌のイソメに掛かったガヤを銜えたアブラコ  足が30本位あるヒトデ

焼尻島でソイ釣り(2004)part2 

前回の釣行に味をしめて、また行ってきました。ただし今回は前の釣行で調子の良かった防波堤からの釣りをメインに行ないました。
防波堤での夜釣りを考慮し羽幌からの乗船時間を14:30発にしたため札幌を出る時間も前回とは違い余裕を持って出発することが出来ました。

羽幌からのフェリーでは恒例のゴメのショーを見ながら焼尻の港に入港するとS氏が迎えに来てくれていました。
S氏が『暗くなるまで時間があるから少し沖に出てみない?』と誘っていただき、早速釣道具をS氏の船に積み込み沖へと向かいました。 S氏は船に搭載されたGPSを見ながら以前に実績のあったポイントを探し、近くに行くと今度は魚探で魚影を探します。

札幌に住んでいる私達は魚の宝庫焼尻では、どこで釣っても大爆釣を想像してしまうのですが、実際にはその日の状況やポイント選びで大きく差が出てしまいます。
S氏に指示され、仕掛を下ろすと前回とは違い仕掛が真下に落ちていきます。
仕掛が着底するとリールを2、3回巻きアタリを待ちます。すぐに「グッグッ」と仕掛けを引っ張る手ごたえがありました。
釣り人はこの瞬間が忘れられず、何度も裏切られながらも懲りずに釣行を繰返すのです。
前回使用した餌、チカの保存状態が悪く餌持ちがよく無かった為、今回は源名人が時間を見つけてはウグイ釣りに出かけて、せっせと冷凍保存したとのことで、それをメインに使用することにしました。
大きさは15cm前後とソイ釣りには丁度良い大きさです。その他にはイカを大きめに短冊に切ったものを持って行きましたが、どちらも同じ位の喰いでした。
ただしシマゾイはウグイに、マゾイはイカの方によく掛かりました。あたりが暗くなる頃に30リッターのクーラーボックスの蓋を苦労して閉め、港に帰りました。

【 日が暮れるまで 】
マゾイ マゾイ マゾイ マゾイ マゾイ
  まあまあの型かな へんな格好のマゾイ(鯉っぽい)     一応計測 後ろに見えるのは焼尻島と天売島  マゾイとシマゾイの一荷


港に戻ると満杯になったクーラーボックスを残し、S氏からお借りした空のクーラーボックスを持って防波堤に渡りました。
すぐに3本の投げ竿をチョイ投げでセットしました。竿先には鈴を付け、餌はサンマにエビ粉を塗したものと、昨シーズン大漁した時に冷凍しておいたワカサギです。
ブラーの準備をしていると先程セットした投げ竿の鈴が鳴っています。上げて見ると良型のシマゾイが上がってきました。
ブラーの方は8割がガヤ(エゾメバル)と残りがマゾイ(キツネメバル)、シマゾイ、ハチガラ(オオゴンムラゾイ)です。
キャストする度にヒットしましたが、全体的に型が小さくほとんどリリースしました。(計測し、25pを基準としました)
投げの方はシマゾイとマゾイのダブルや、クロゾイの良型など朝まで至福のひとときを過ごすことが出来ました。

帰りのフェリーを待っている間、我々と同じ様に島に釣りに来た方達と情報交換しましたが皆さんあまり良く無かったとのことで、やはり根魚の船釣りは船頭の腕が釣果に大きく左右することを改めて感じました。

【 至福のひととき 】
シマゾイ クロゾイ シマゾイ シマゾイ 三役揃い踏み
    シマゾイ!     クロゾイ!     いい面構え     一応計測 三役揃い踏み(上からシマゾイ、クロゾイ、マゾイ)

焼尻島でソイ釣り(2004)part3 

旨い刺身が食べたくなり、またまた焼尻へ行ってきました。
いつも通り焼尻港に到着後すぐにS氏の船に乗換えポイントに向かいました。天気、波ともにまずまずの状態ですが風が少し強めです。
今日の仕掛は半月天秤に4本針で錘は150号です。餌はイカの短冊とサンマの切り身を交互に付けました。
潮が速いせいか仕掛が斜めに落ちていきます。底を切ってアタリを待つとすぐに竿を持つ手に魚信が伝わってきました。
どんな釣りでも釣行日の最初のアタリはワクワクするもので、この気持ちは釣りを始めた40年前も現在も変わりはありません。
上がってきたのは、良型のシマゾイでした。その後はマゾイ(キツネメバル)、シマゾイ、ガヤ(エゾメバル)の一荷など楽しい釣りとなりましたが、全体的に型は小さめでした。

その日の夕方と翌日の帰りのフェリーの時間までは赤灯での釣りを楽しみましたが、ブラーやジグでナガラゾイ(クロソイ)や鮮やかな婚姻色に染まったアブラコ(アイナメ)などを釣ることが出来ました。


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   シマゾイの良型やマゾイ・シマゾイ・ガヤの一荷

   日没後、赤灯でのクロゾイ釣り 
   日の出後、赤灯でのクロゾイ・ガヤ・アブラコ 


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