研究報告『ヤドカリの謎』

以前よりカレイ類を自宅の水槽で飼ってみたいという思いがあり、5月の初旬カレイ釣りに行った時に小さなカレイ(マガレイ2枚、スナガレイ1枚、ツマグロカジカ1匹、ヒトデ1匹、ヤドカリ1匹)を持ち帰り自宅の水槽に入れてみました。
持ち帰った翌日マガレイ1匹が不慮の死をとげ、ヒトデはその疑惑で生ゴミ放置刑となり、ツマグロカジカは1週間後に謎の死を遂げてしまいました。現在は(水槽立ち上げから1ヶ月程経過)マガレイ1匹、スナガレイ1匹、ヤドカリ1匹、アサリ多数(近所のスーパーで購入)等、見かけは元気に暮らしています。
毎日水槽を観察していると色々な発見があり大変面白いです。その日も水槽の前にソファーを移動してヤドカリのせわしない動きを見ていました。このヤドカリ(オホーツクホンヤドカリ)は磯遊びでよく見かける小さなものとは違い、結構大型の種類らしく宿殻は5〜6cm位あります。ヤドカリを観察していると宿殻とヤドカリの体の隙間から何か不気味な生き物が顔を覗かせているのを見つけました。もしかしたらヤドカリの体の末端が貝殻の中で反転して顔を覗かせているのかもしれないと考えましたが、私にはどうしても別の生き物の様な気がしてなりませんでした。数日後、一緒の水槽に入っているカレイに餌をやろうと思い活きた青イソメを落としてやるとヤドカリがそれを横取りして食べていたのですが、例の『怪しい生物』が殻との隙間から出てきてイソメに喰い付き貝殻の中へ引きずり込もうとしていました。
それは赤と白の縞々模様で見た目はゴカイよりもムカデに近い感じです。口の先には青イソメの様な2本のハサミがあり、それで餌を挟んでいました。
このごろは馴れてきたのか餌のアサリをヤドカリにやると大胆に姿を見せる様になり、私も初めは不気味で気持ちが悪かったのですが少しずつ慣れてきました。
この『怪しい生物』の正体を知りたく、ネットでヤドカリと多毛類の『共生』や『寄生』を検索しても探しきれませんでしたが、あるサイトで同じ様に環形動物が寄生しているヤドカリを飼っていた方がいましたので、そのなに珍しいことでは無いのかもしれません。ただ一つ疑問に思うのは、『怪しい生物』が餌を盗み食いしている最中、ヤドカリは気にもせず、むしろ一緒の食事を当たり前の様にしていることです。もし『寄生』をしているであれば、ヤドカリはこの『怪しい生物』を排除しようとするはずです。(ヤドカリは青イソメ(多毛類)が大好きで、いつもマガレイから横取りしていました。)
私は知りたい! この『怪しい生物』の正体を!

【水槽の様子1】

魚も落ち着いてきてライトアップすると結構いい感じです。

【仲良く】 

マガレイが砂の中から顔を出しています。                            カジカも砂に潜るとは知りませんでした。

【マガレイ】

餌の食べ残しや水槽の掃除をしようと思いピンセットや掃除棒を入れると必ず反応して寄ってきます。マガレイは動く物に異常に興味があるようです。

【スナガレイ】

マガレイの様に砂に潜ることはあまりなく、底でじっとしていることが多い。 有眼側の胸鰭を定期的に立てる姿が可愛い。

【水槽遊泳】

無眼側の縁側に黄色のラインはスナガレイの印。                        水槽の底にはスーパーで購入したアサリ

【巻貝】※名称不明

カレイやアサリが砂利に潜りやすい様に積丹の磯に床砂を採りに行って来ました。巻貝が磯岩に沢山着いていたので水槽に入れてみました。

【オホーツクホンヤドカリ】

カレイ釣りをしている時に釣針をハサミで掴んで上がってきました。 手足は毛蟹っぽい。結構デカイ!

【怪しい生物1】※虫が苦手の方は写真をクリック(拡大)しないで下さい

ヤドカリが食事を始めると『怪しい生物』が出てきました。                     

【隔離】

観察の為に、熱帯魚用の産卵ボックスに入れてみました。                    

【食事】

アサリを入れると、10分程で食べてしまいます。                          

【巻貝を背負って】

水槽の苔掃除に活躍してくれると思い投入したのですが、何故か水槽の上の縁に集団で張り付いています。

【怪しい生物2】※虫が苦手の方は写真をクリック(拡大)しないで下さい。

ボックスの居心地が悪いのか、脱出しようと上の方に足を掛けて体を伸ばした時に例の『怪しい生物』の顔を見ることが出来ました。

【怪しい生物3】※虫が苦手の方は写真をクリック(拡大)しないで下さい。

最初は少し気持ち悪かったのですが、見慣れたせいか今ではキモカワ(娘が言うには気持ち悪いくせに、少し可愛いことらしいです。)になってきました。            




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