研究報告『大きなわかさぎはチカ?』


わかさぎ釣りをしていると時々15cm前後の大型がかかる時があります。近くで釣ってる人に『それはチカだよ』とよく言われます。でも釣っている場所が山上湖とか、海から随分離れた所なのにどうしてチカが釣れるの?と疑問に思っていました。

自分もよくチカ釣りに行くのですが、見た目はわかさぎと全く見分けがつきません。海で釣れるから「チカ」、湖で釣れるから「わかさぎ」と決め付けていました。
網走湖に生息しているわかさぎのほとんどが降海型であると聞き、もしかしたらチカも湖まで上がってくるのかもしれないと思い色々調べて見ることにしました。

わかさぎ、チカともにキュウリウオ科ワカサギ属の仲間でわかさぎは降海型と陸封型があり網走湖のわかさぎは降海型、本州の山上湖などにいるわかさぎは陸封型と思われます。
ただしチカは一生を海で過ごし、汽水域に入ることもあるが、完全な淡水域には生息しないということです。
またチカとわかさぎの判別は難しく、鱗の枚数(10枚前後しか違わない)、腹鰭の位置(わかさぎは背鰭より前、チカは後ろ)など、私には鱗の数を数えるのは到底無理ですし、腹鰭の位置にしてもチカとわかさぎを並べて比較しないと分かりませんでした。

ただ一つ気になったことは、以前からわかさぎを針から外す時、下顎にザラザラした小さな歯のようなものがあるが、チカには無かったような気がしていたので、チカを釣った時に口の中に指を入れて見ましたが、やはりザラザラが感じられませんでした。またわかさぎ釣りで上がった魚はどんな小型でも歯があります。

私は勝手にこれを判別法にしていますが、ひょっとしたら間違っているかもしれません。教えてくれる方がいらっしゃいましたら是非お願いします。
余談ですが、石狩川で釣れるわかさぎを細かく分けると「ワカサギ」と「イシカリワカサギ」の二種類がいるそうです。

判別方法は上記のチカよりももっと難しく、お腹の中の浮き袋の位置とか、やはり鱗の枚数などで外見から判別するのは難しいとのことです。ちなみにわかさぎは1年魚で北海道では2年〜3年魚も多く、最大16cm位になるそうです。

写真のわかさぎは約15cm。同日に釣れたものと比べると同種類とは思えません。

《おまけ》     
北海道での冬の海釣りというとチカ釣りが手軽で一番ポピュラーな釣りとして親しまれています。
チカの釣りかたはサビキ仕掛を付けた手竿を使用するのですが、最近はスピード仕掛といってコマセアミの中をサビキを通してサビキ針にコマセアミを付けて釣ったり、自動シャクリ装置を自分で作製したりと、それぞれ工夫をこらして釣っている様です。

私はヘラブナ仕様で一匹づつ釣るのが好きで、使用する竿はなるべく柔らかめを使っています。
これだとチカの小さなアタリにもへら浮きが敏感に反応してくれ、引き味も楽しめます。

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