ジェネラル・ルージュの凱旋


原作
海堂 尊

監督
中村義洋

出演
竹内結子(田口公子)
阿部寛(白鳥圭輔)
堺雅人(速水晃一)
羽田三智子(花房美和)

<私の評価>
★★★★★
<あらすじ>
「チーム・バチスタ事件」を解決に導いた(と思われている)東城大学付属病院の窓際医師・ 不定愁訴外来の田口公子(竹内結子)は、院内における諸問題を扱う倫理委員会の委員長に図らずも任命された。

そんな彼女の元に、一通の告発文書が届く。 その内容は『救命救急の速水晃一センター長(堺雅人)は医療メーカーと癒着している。看護師長は共犯だ』という 衝撃的なものだった。

時を同じくして、告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺する、という事件が起こる。 またもや高階院長(國村隼)から病院内を密かに探るように命を受ける田口。

そこに骨折をした厚生労働省の切れ者役人・白鳥圭輔(阿部寛)が運び込まれ、二人は嬉しくもない再開を果たす。 実は白鳥の元にも同様の告発文書が届いていた・・・

詳しくは公式サイト
<感  想>
いよいよ劇場公開のジェネラル、観ましたよ〜!!前作のチーム・バチスタの栄光 がイマイチだったので期待はしていなかったですし、ルージュを引いたジェネラルの神の様な存在感と、ジェネラルの近衛兵たちの統率振り、 花房師長の気高さや翔子の良い女っぷり・・・その全てが映像化されるのが非常に恐かったんです。 ジェネラルの名ゼリフを竹内結子さんが言ってしまってる予告では残念な気持ちでいっぱいでした。

それでも行っちゃったわけですが、前回のように全部のエピソードをもりもり詰め込んで、薄くなってしまうよりもエピソードを大幅削減されていました。 ナイチンゲールの沈黙部分は完全削除、水落冴子さんも小夜ちゃんも居ません。 田口先生が女性になっちゃってるので、速水先生との雀四天王もカット。 螺鈿迷宮に繋がる氷姫も居ませんでした。しかし短時間で二人が認めあれるエピソードに替えられていたり、氷姫が居なくても 白鳥さんが入り込めるように骨折していたり、今回はストーリーに無理もなく、分かりやすく、前作以上に面白かったです。

1番心配していた速水先生、堺雅人さん格好よすぎです。ルージュのシーンも様になっています。 完璧な想像通りってわけじゃないですが痩せてて、不健康そうな感じと目力、オーラとかもうセンター長ですね。 そしてハヤブサ。ただ、翔子ちゃんに意地悪してるだけのいじわるおばちゃんにならないか心配してましたが、 あの冷静な笑顔、物腰静かで柔らかな佇まい、うーん良かった。一安心。 ただ、翔子ちゃんと佐藤ちゃんがショックでした。 翔子ちゃん、ただ花房師長に焼餅やいてるだけのお子ちゃまっぽかったし、佐藤ちゃんもダジャレ言わないし、 あの憎まれ口を叩いてても実はジェネラルの間近で崇拝し、追いかけようとしている姿がなかったんですよ〜!! もったいない!!

個人的には、ラストのバイパス火災の救助シーンも感動しました。 神々しい雰囲気も醸し出しつつ、迅速な指揮を執る佐藤ちゃん。 黒崎教授に「赤お願いします」と依頼した時点で、彼はジェネラルの後継者でしょう。 今回は非常に良かったと思います。竹内結子さん可愛すぎです。「どうしましたぁ?」と笑顔で語りかけてくれるシーン、 女子でもキュンとしましたよ。
2009.03.22