Yes!プリキュア5GoGo!感想
〜ナッツの憂鬱〜


GoGo!に入って、すっかり影の薄くなった感のあるナッツ。
…ですが、30話と31話を見てると、どうも、なにか含むところがあるようで…





第31話で登場した「ミルキィミラー」、その名の通りミルキィローズの専用アイテムです。

ココ  =赤い薔薇の力=プリキュア5担当
ナッツ=青い薔薇の力=ミルキィローズ担当



…と、物語的にはこうなるんですが、いきなり感は否めません…
なんで、ナッツがミルキィローズ担当やねん!!
とツッコミが入るのは当然です。


さらに不自然な点として「ミルキィノート」の存在が挙げられます。
これは、ナッツがパルミエ王国と通信をとるためにPCを参考に作ったものです。
なんで、名前が「ミルキィ」やねん!!



くるみが名前に『ミルキィ』を付けてとねじ込んだとしか思えないネーミングなんですが、
ナッツの性格でそれを受け入れるはずはないでしょう。

(物語の外の事情を考慮したら「くるみ=バンダイ」なんだけど、それは置いといて…)




ナッツにとって、「ミルキィノート」と名づける何らかの理由があったはずです。
それは何か…、31話を見た方ならおわかりでしょう。

「青い薔薇=ミルキィミラー」を召喚する力です。

ミルキィミラーの召喚シーンを見ると…
@:ナッツが王冠とミルキィノートを召喚
A:ナッツの力に反応して、ミルキィノートから青い薔薇が飛び出す
B:青い薔薇がミルキィパレットに合体し、ミルキィミラーに変化する。
この順番で、ミルキィミラーが出現・実体化します。

つまり、ミルキィノートの真の機能とは、
「ナッツの『青い薔薇の力』を増幅する」

……だったんじゃないのか?




…さて、ここで問題になってくるのが「ナッツ=青い薔薇の力」をはっきり示唆するシーンがないってこと!
…ですが、よく見てみると、怪しいシーンがありました!


パルミエ王国で、プリキュア5がネバタコスに襲われたときのことです。
あのとき、ドーナツ国王がローズパクトから姿をあらわして強い光を放ち、ネバタコスの目をくらませます。
そして、力を使い果たし倒れたドーナツ国王に、ナッツが駆け寄ります。
そのとき、ナッツの持っていたローズパクトから『青い種』がこぼれました。
『青い種』を拾ったミルクが、ミルキィローズになったわけなんですが…。


これが、偶然じゃなかったら…?



ミルキィローズの正体ばれ直前に、こんな会話がありました。
ドーナツ「『青い薔薇』の力を借りてみてはどうドナ?」
ナッツ 「…きづいてらしたんですか?」
ドーナツ「余の目は節穴ではないドナ!」


この話を見たときは、「ミルク=くるみ=ミルキィローズ」の話をしているとばかり思ってたんですが、
よく考えるとドーナツ国王はミルクと会ったことがありません。(ローズパクトの中から見てただけ)
行動から「くるみ=ミルク」を気づくのは、ほぼ不可能でしょう。

ドーナツ国王が言ったのは、ナッツが密かにパルミエ王国に『青い種』を残したことだったとしたら…?


ナッツは、自分に「青い薔薇の力」があると知っていたことになります。
もちろん、ココにもプリキュア5にも、ミルクにも秘密です。
知っていたのはナッツ(とドーナツ国王)だけだった!!





この前提に立って、30話と31話のナッツの行動を見ると、すごく興味深いことになります。


ナッツが「ミルキィノート」を作っていました。
表向きは「パルミエ王国と通信するため」ですが、真の目的は「青い薔薇の力を発動させる」ためです。
24話で、ココは王冠を呼び「キュアフルーレ=赤い薔薇の力」を発動させました。

このとき、ナッツは内心かなり焦っていたと思われます。
ナッツは、去年、頻繁にのぞみとココをくっつけようとしたり(=こちらの世界に残るように仕向ける)
昔の話で「王子が国を抜け出して旅に出るなんて無茶苦茶だ」とココの行動をたしなめるなど、

「自分の方が王にふさわしい」と思っている節がありました。
(友達としては最高だけど、国王にするには責任感に欠ける部分がある。
 だから、こっちの世界でのぞみと一緒になるほうがココにとってもパルミエ王国にもいいんじゃないか…
 位に思っていた節があります。だから、ナッツはこまちに惹かれても「離れるのは嫌」とかは絶対言わない。)

5のラストで、2人国王制が決まったので、一応の決着はついたのですが…
今年も、内心、それっぽい言動はありました。



けど、王冠によって薔薇の力を発動させたのはココ!



ナッツは、内心すごく焦っていたんじゃないでしょうか!
もちろん、ココには「ナッツに対する優越感」なんて欠片もありません。
プリキュアにとってもミルクにとっても、そんなこと、どうでもいいでしょう。

…でも、ナッツにとっては一大事です。
ココにはできるのに、俺には「王の力」がないのか?


そう思いつめたナッツは、増幅器であるミルキィノートを設計して作った。
…でも、ミルキィノートは動かない…


それを、あろうことがクレープ王女が起動させてしまいました!!
「機能は完璧クク…あとは…!」

足りないのは「王の力」!!

ココ&ナッツとクレープ王女は幼馴染です。
そして、その中で「王の力」を持っていないのは自分だけ…
自分が創った物で、それをはっきりと思い知らされてしまったんです!!

そりゃ、落ち込むわ!これで、落ち込まなきゃ嘘だ…




・「自由の国と王様」
・「国王は必要か(国の政治と王様と)」
・「皇帝は偉いぞよ(国民の人気者の話)」
・「王様の秘密」
・「力の象徴とは」
・「現代の王国(104の事例)」


ナッツが漁っていた書店の棚にあった本のタイトルです。


「たくさんの歴史書や文献を読み漁った。
 王と呼ばれた人たちは人々のために何を求め何を成し遂げてきたのか。
 だが、どんなに調べてもわからない。俺は何をしたらみんなの力になれるのか!?」


ココに「いっぱい読むんだな」と言われたナッツの答えです。
そりゃ、こっちの世界の本をいくら読んでも、パルミエ国王の力なんてわかるはずもありません。
それでも、読まずにはいられなかったんでしょう…。



「ナッツはいつでも僕の力になってくれるじゃないか。」
ココがこう言って笑ったとき、ナッツは顔を背けました。
ナッツの行動の全てがココの為じゃない、そんな真意を見透かされたような気分になったんでしょう。
「ナッツ、ふたりで力をあわせればきっと大丈夫さ。な、一緒にがんばろう!」
このとき、ココがナッツの肩に置いた手を反射的に振りほどきました。
ふたりともが、信じられない表情をした直後、ナッツは逃げるようにその場を去りました。


シロップがローズパクトを持ってエタナールに行ったときと、まったく同じ…
やましい気持ちを持って、こすっからい手を打っていたナッツに対して、
ココは、他意なく信頼を向けて、ナッツを心配していました。


…他意がないからこそ、その言葉は、ナッツの心をえぐります…
…本当は、ミルキィノートは自分のために創った…
…ココもプリキュアも、それに気づかずナッツを褒めて、慰める…
…そんな自分が、どうしようもなく惨めだった…
…だから、ココの手を思わず払いのけて、逃げ出した…





「もういいナツ…」
「ナッツは国王なんかどうでもいいナツ」
「あいつの言うとおり、ナッツにはなんの力もないナツ。
 ただ、ナッツはいつも、どんなときでも、みんなが笑顔でいてくれればそれだけでいいナツ」

「みんなの笑顔、それだけを守りたいナツ。
 みんなから笑顔を奪い、悲しみに変える奴がいるなら、
 ナッツは例え力がなくても…絶対に、絶対に立ち向かうナツ!!」



そんな惨めな自分を守るために、プリキュアもミルキィローズもココもシロップも必死に戦ってくれている。
…もう、国王の力なんてどっちでもいい…
…大事な仲間さえ無事ならば…


そう思ったときに、はじめてミルキィノートの真の力が発動しました!!




結局、「青い鳥」と同じで、「青い薔薇」もすぐちかくにいたんです…。





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