Yes!プリキュア5感想
〜絶望の仮面〜


第23話と第24話は、Yes!プリキュア5の前半クライマックスでした。
そこで登場した「絶望の仮面」について、少し考えてみました。


Yes!プリキュア5  投稿者:くっきーもんすたー


#23話「悪夢の招待状」
のぞみ以外が、カワリーノさんの策略にはまる回
前にあるくびゅーずさんが書いていた、不安要素がほぼ噴出していました。
「5人はのぞみの強い気持ちに魅かれて集まっている。」という、ココの台詞が的を得てるな…って感じです。
一番印象に残ったのは、のぞみを見てお茶を吹き出すブンビーさんだったりw


#24話「新たなる力」
ナイトメアに集まった人たちって「絶望に支配されて、希望を失った人間」なのかもしれませんね。
・仮面の下で自分の都合のいい世界に浸りながらも、心のどこかで「おかしい」とは思っている。
・「そんな時間」を積み重ねているうちに取り返しの付かないことになっているという自覚はありながらも、絶望の縁から抜け出すことは出来ない。
・そのうちに「都合のいい世界」から完全に抜け出せなくなり、元々持っていた希望など忘れてしまう。
・洗脳が完了し、ナイトメアの尖兵となる。(←ギリンマ君がこんな感じ)
……てなところでしょうか。

のぞみ達を助けに行くココを見て、なんとなくサムライトルーパーを思い出したのは秘密。
あれも、妖邪帝王亜羅醐の体内に取り込まれた仲間を最後に残った「烈火のリョウ」(声優:草尾毅)が助けに行くはずが、本人も取り込まれて絶望の縁に追いやられる話でした。
昔の体験を基に、絶望を打ち破った…ように思えてたりw

「カワリーノさんおちついて、今、お茶入れますから」
今回もブンビーさんが一抹の清涼剤でしたね。





食玩ゲキファイヤー、8月中旬発売、遠い・・・・一通り堪能してから入手くらいのタイミング  投稿者:流石君は妙のお兄さんだ・  


 プリキュア5、もう一回見てみて気が付きました、5エクスプロージョン、0距離砲撃の上に、発射前に翼でホールドしてます!! そこまで念入りに叩き込むとは・・・。これはもう従来作みたいに受け止めて相殺という対抗法が通用しそうにないですね、突っ込んできたところを迎撃するか逃げるしか・・・。

 落ち着いて見てみると、カワリーノさん、結構ミスを犯していますね。
・5人をバラバラにする作戦だったのに勝利を確信した後、結局全員を集めてしまっている。
・みんな絶望の理由が人間関係なのに、彼女達が望んだ平穏は「5人で過ごす事」、つまり、後ろ向きになっただけで、絶望しきってないんですよね。

 結局、詰めが甘かったと・・・・。





絶望の仮面  投稿者:くっきーもんすたー


前に少し書いた「『絶望の仮面』はナイトメアの洗脳装置」説を、少し掘り下げてみます。

・ルージュ他4人が「絶望の仮面」をかぶる前に、「昔の自分の幻に駄目だしされる」シーンがある。
・ドリームに仮面をつけようとしたときに、一度押し返され「まだ希望をもってらっしゃる」とカワリーノさんが言っている。
・仮面をつけた5人は、本体はカワリーノさんの命令どおりに動く。
・そのとき5人の意識は「5人一緒にいる世界」に跳んでいる。
・「5人一緒にいる世界」が幻に過ぎないことは、実は全員が気づいている。
・カワリーノさん曰く「この世界から抜け出せたものは誰もおりません」


劇中ではっきりと描写されているのはこれくらいです。
これらのことから推測可能な「絶望の仮面」のシステムは…

@:まず「絶望の仮面」をつける前に、相手のもっとも痛いところを付いてショックを与える。
A:自分自身(幻ですが)に、痛いところを付かれるのだから、当然、後悔や自責の念に苦しむ。
B:これらの後悔や自責の念は「うしろめたさ」を呼ぶ。
C:「うしろめたさ」に苦しんでいる目の前に、「5人一緒にいる世界」を与える。
D:「うしろめたさ」から逃げ出すために、「おかしい」と思いながらも目の前の幻に飛びつく
E:それが、新たな「うしろめたさ」を生み出す。
F:より深く幻にすがるようになる…

本人の「うしろめたさ」をエンジンにして、「幸せな幻」の世界に深く捕らえてしまうシステムです。
本人の意思や実行力が強ければ強いほど、それが枷となって本人を縛ることになります。
そんな時間が続けば続くほど、より深くさいなまれ、絶望の淵に沈んでいく…


…つか、洗脳の基本ができてる…
これなら「抜け出せたものがいない」というのも納得です。

まともに考えれば、異常に楽天的で最初からかからないか、外から誰かが連れ出さない限り、本人の力だけで打ち破るのはかなり困難でしょうね。






mask of the despair  投稿者:あるくびゅーず


英語で書くと呪いのマジックアイテムみたいだ(AC+2くらい?

C:「うしろめたさ」に苦しんでいる目の前に、「5人一緒にいる世界」を与える。

これが結構キモですね。
カルトがある程度洗脳を終えた信者の洗脳をさらに進めるときは、少人数による
チームを編成させます。孤独の状態から仲間を持たせるんです。
コレにより「自分だけじゃないんだ。」と裏の安心感を与え、さらに奇妙な連帯感を生み出せることで、わずかに生まれた希望を「裏切り」と思わせ小さいうちに潰すことが出来ます。
これを打ち破るのは、中々に難しいと言えるでしょう。
プリキュアスタッフが、そこまで考えていたかどうかは知りませんが、結構現実に即しています。
抜け出すことの出来る条件は二つ。
・他者から手助け等により、自信が立ち直る道筋を見つける。
・幻想の世界が自分を裏切る。

普通の大人なら、ほぼ抜け出すことは不可能でしょう。

カワリーノさん。
普通の大人しか相手にしたことがないんじゃ?
まぁ、子供を相手に使うには大人気ない技ですが。






洗脳装置  投稿者:くっきーもんすたー


ここからは、私の想像です。


「幸せな幻」に完全に絡めとられたらどうなるのでしょう?
目の前にあるのが「幻の世界」とわかっていながら、それににすがるしかない。
そんな生活をしていても、外では時間が過ぎてゆく…。
それを自覚しているのか、していないのか、一種の諦観の中で「幻の世界」を見続ける。
いつのまにか「幸せな幻」が悪夢となって自分をさいなむ。
それでも、その幻にすがるしかない…、自分はすべてを失ったのだから…。


こんな時間をかなり長くすごしたとします。
あるとき、一人だけ仮面をはずされ「現実」に引き戻されます。
プリキュアがいないのなら、ドリームコレットはナイトメアの手に渡り、町が壊滅していても不思議ではありません。そんな世界を目の当たりにします。

そして、カワリーノさんあたりが、こう命令したとします。
「あなたに頼みたいことがありましてね。○○という世界で××というものを持ってきてほしいんですよ。別に、やらなくてもいいですよ、…でも、その場合、お仲間がどうなるかわかりませんけどね。」

(さすがに「人間」と戦うのは抵抗あるでしょうから)ギリンマ君みたいな昆虫人間だけが住む国に連れていって、一人だけ放り出されたとします。


この状況下で、ナイトメアの命令に逆らえるでしょうか?
精神的に追い詰められ、仲間の命がかかった状態で、見たこともない生物から「大事なもの」を奪う…。
当然、違う世界の生物にも「夢」や「希望」はあるでしょう。
でも、自分と仲間のために、彼らの「夢」や「希望」を踏みにじる…。

その行為が、また「うしろめたさ」を生み、絶望を呼びます。
そんなことを何度か続けるうちに、自分のために「力」を振るうことに抵抗がなくなっていく…。


そうして、はじめて自らの意思で仮面を外し、ナイトメアのメンバーになる。
ギリンマ君たちは、そんな存在だったんじゃないでしょうか!


これなら、ナイトメアの人材活用におかしな点が多かったのも説明できます。

・「仮面をつけた」メンバーが順番待ちをしているのに、失敗続きのギリンマたちを使い続ける。
「絶望」に支配されながらも、自分のためだけに力を振るえるまでに思いつめられる程の人は限られています。10人に1人位と考えれば、「使える」メンバーはあの3人だけだったと考えても不思議はありません。
(おそらくガマオは外したて「=バイト」だったんでしょうね。)

・彼らが自分の「夢」だけ語り、他者の「夢」を踏みにじることに何の躊躇もない。
上で説明した通りです。
そもそも、自分の「うしろめたさ」から逃げるのが目的ですから、他人の都合なんて考えられないでしょう。
また、ギリンマ君たちからすれば、人間は「別の生き物」ですので、人間が鹿や羊に対して「お前たちにも夢や希望があるんだから、自由に生きろ」と考えられるかどうかに近い問題になります。

・ガマオがナイトメアから脱走したのに「ドリームコレット」を奪い、復帰することしか考えていない
・ギリンマが「黒いカードを使い怪物と化すか」・「ナイトメアをやめるか」の2択で怪物化を選んだ。
それだけ深くナイトメアへの忠誠心が刻まれている…というよりは、ナイトメアを離れたら自分が逃げ出してきた「現実」を直視しなければならない。それが嫌だったというのが本当のところだったんじゃないでしょうか。

「うしろめたさ」から、逃げて逃げて行き着いた先がナイトメア。
もう、ここしか、逃げ出した自分の居場所はない…
「絶望の仮面」によって、そう思い込まされ、追い詰められているんでしょう。


こう考えていくと…
「絶望の仮面」は、かなりヤバい代物です!!
身を挺して、のぞみを助けたココは、実はあの回の殊勲賞ですな。


…で、なんで私は、プリキュアで洗脳について熱く語ってるんだろうw…






カワリーノさんに関する考察  投稿者:くっきーもんすたー


今まで、プリキュアシリーズで30人以上の敵幹部が登場しました。
それら幹部のほとんどは「相手を力でねじ伏せたら言うことを聞く」と考えていました。



一番最初の対ピーサード戦のときに「強い力でねじ伏せたら、何でも言うことを聞くと思ったら大間違いよ!」とキュアブラックが言っています。
実はこのパターンは、シリーズ共通して続いているのです。

逆を返せば「決して屈服せず相手より強い力を見せればなんとかなる」ということです。
だからプリキュアは(シリーズ共通で)強い意志を持ち、どれだけ痛めつけられても決して諦めず、逆にその意志の強さに相手の方が折れることすらあります。



プリキュアにとって力押しで来る相手は、ある意味戦いやすい敵だといえます。

策を弄したり心理作戦を好む敵(ベルゼイ・ポイゾニー・ゴーヤーン・満&薫など)も、策はあくまで「プリキュアの戦力を削ぐ手段」にすぎず、最後は実力行使で叩きのめすことが前提です。
そして結局はプリキュアの意志の強さの前に驚き、圧倒されてしまう結果になります。
(キリヤや満&薫はプリキュアに感化されてしまっています。)



そういう視点で見ると、今回のカワリーノさんの作戦は明らかに異色です。

意志の強さに直接対抗せず、ベクトルを変えて、本人の意思で自分を縛るように仕向ける…
「絶望」を知り尽くしたナイトメア幹部の面目躍如といったところでしょうか。
ある意味プリキュアの天敵かもしれません。



その「策士」カワリーノさんですが、自信満々で始めた作戦をこともあろうにデスパライア様の目の前で打ち破られてしまいました。
あまりの怒りで、目が開き本部を壊す寸前までいったようです。
(ブンビーさん曰く「本当に危ないところだった…」)

黒い仮面をつけたスーパーギリンマ君をさらに強化しても、新必殺技の前に敗れ去っています。
カワリーノさんの面目丸つぶれです。



…ガンダムでも同じような例がありました…
マ・クベ大佐は、キシリア閣下が基地を視察に来たときにガンダムの襲撃を受けました。
あろうことかキシリア様の目の前でアッザム撃墜、命からがら逃げ出すハメに陥ります。

・キシリアはガンダムの性能にビビリ、新型MS開発のスケジュールを繰り上げ、ジオンMS開発や生産に大きな影響を与えました。
(おそらく総量産数はかなり減ったと思われます)
・マ・クベは「木馬憎し」に執念を燃やし、エルランから木馬の進行ルートを流してもらい鉱山守備隊の大半を「木馬撃墜作戦」に費やします。
・エルランを使いすぎたことで、連邦に「内部にスパイがいる」ことを悟られてしまい、オデッサの切り札にするはずのエルランの裏切りを逆用されて、敗走します。
・最後の切り札「水爆ミサイル」すらガンダムに真っ二つにされ、宇宙に逃げ出すハメに陥りました。
・「ガンダム憎し」で、面子を立てるためにギャンで直接決戦を挑んで返り討ちにあい、その生涯を閉じました。

「策士」であるほど、「優秀」であるほど、その策を破られた時のショックはでかいものです。
その怒りに本分を忘れ、特定の敵を追いかけるようになったら、負けの始まりです。



さて、カワリーノさんはどうなるか?
「プリキュア5憎し!」で、力押ししてくるようなら、かなり戦いやすくなるのは間違いないんですけどね。






デスパライア様の名前の由来ってdespairだったんですね  投稿者:流石君は妙のお兄さんだ・  


 くっきーもんすたーさんの「ナイトメア式洗脳法」、一通り目を通させていただきました。
 なるほど、その説に沿って今までのシーンを思い出してみると、かなり符合する部分が多いように感じます。

 まず、ギリンマ君やアラクネア君の持っている強いエリート意識、これは、多くの同胞の中から選び出された数少ない存在であるという自負なのでしょう。
 たぶん、仮面をつけた人たちの中で割と使えそうな人がいたら適当に引っこ抜いて、適当な任務に参加させるのではないでしょうか。その中で優秀な成績を収めた者だけが仮面を外して正規のメンバーに加えられる、それで植えつけられたエリート意識は絶望の淵に立たされていた彼らにとって「自分はダメな奴だけど、ここで働けばエリートでいられる」というある種の希望となり、ナイトメアへの執着につながると・・・。
 また、辞令を下す部屋(ブンビーさんのオフィス)に仮面を外せない人たちを常駐させることで、「自分はこいつらよりも優れている」という優越感と共に、ブンビーさんが脅しに使うような「いつ奴らに立場を奪われるかわからない」という不安を与えることにもなります。
 そして、こいつちょっと洗脳状態が悪くなってきてないかと判断された者は床下の懲罰部屋へGO、おそらく、ギリンマ君が落とされた部屋と、プリキュア達が落とされた場所は同じなんじゃないでしょうか?、再びあの何もない空間に送られる事でリセットされて戻ってくると・・・・。










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