ふたりはプリキュアSplash☆Star感想
〜最終決戦!奪われた緑の郷!〜

Splash☆Starも、終盤が近づいてきました。


今さら説明するまでもないですが、この作品は「ふたりはプリキュア」の3作目です。
そして、前2作から主人公を変えての「やり直し」でもあります。



無印の「ふたりはプリキュア」は、面白い作品でしたがアラも多くありました。
・物語前半では敵が目まぐるしく変わり、一人一人の個性を掘り下げるに至りませんでした。
・キリヤの物語は、結局「裏切った後どう生きるか」を描かれることがありませんでした。
・最終回近くでは、ただ必殺技をフルパワーで撃つの繰り返しでした。


その反省を踏まえたMax Heartでは…
・敵幹部が最終回近くまで全員生き残り、最後にまとめて決戦しました。
・謎の少年「ひかる」は、最終的にひかりの弟になりました。
・ジャアクキング=バルデスとして、「プリキュアと格闘できるサイズ」に収めました。

前作で不十分だったものを補完して完結させようと努力しています。
しかし、そのために「敵幹部が死なないので戦闘が間延びする」欠点がありました。
また「最後の2話で、今までの設定を全てひっくり返す」という無茶をしています。





Splash☆Starは、この前2作の反省をふまえて、最初からシナリオの大筋を決定している節があります。
その上で、キャラを入れ替えて、新たな「ふたり」を演出しているのです。


・7つの「奇跡の雫」を使い切ると消滅する敵幹部の設定
第40話で最後の奇跡の雫を使い切り、その後「復活幹部編」で再登場させる余裕すら見せました。
ペース配分は、ほぼ完璧です。これは最初から「奇跡の雫」でウザイナーの数を設定できていたからできたことです。


・終盤に復活し、葛藤する満と薫
「キリヤ」・「ひかる」から一番、踏み込んだ部分でしょう。
「裏切者」と言われての葛藤、それでも「咲と舞と一緒にいたい」と戦う姿
前2作では、半ば意識的に避けていた部分です。
(逆にS☆Sでは『友達を逆手に取る』台詞やシチュエーションは、意識的に避けています)


・巨大な「アクダイカーン」と対峙した後に登場する「真・ゴーヤーン」
無印の「相手が巨大すぎて光線技を打つしかない」最終回は、残念ながら失敗でした。
(逆に戦闘がワンパターンになって迫力出ませんでしたし…)
それでMHは「プリキュアと格闘できるサイズのラスボス」を用意しましたが、そのことによって1年やってきた設定を半ばひっくり返してしまいました。(バルデス=ジャアクキングに対する私の考えはこちら)

だから、「アクダイカーン」を前座に置き「真・ゴーヤーン」をラストに据えたのでしょう。




前2作で、紡ぎ出した要素が、さらに洗練されて「もう一度」出てきています。
だから、「アベレージ」としてはS☆Sが一番出来が良いんだけれど、無印の『荒削りな魅力』やMHの『やり過ぎ感』もひとつの味なんですよね。



S☆Sはキャラも含めて「無難にまとめている」部分はあります。
それは、シナリオ面で決して逃げているんじゃなくて、前2作の総括をしようとしているのでしょう。
S☆Sが「ふたりはプリキュア」の最後を飾る作品になったのも、ある意味必然だったのかもしれませんね。



(追記)
今回、MHの最終回を意識した格闘シーンが多くでてくるのも、スタッフの思い入れが強いんでしょうね。
無印・MHを追いかけてきたS☆Sが、とうとう4人プリキュアという新たな展開に入りました。
(前2作はジャアクキングを倒す→メポミポと分かれて終了でしたから…)

さあ、最後の1話で何を見せてくれるか…





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