ふたりはプリキュアSplash☆Star感想
〜映画:チクタク危機一髪〜


正直言うと、「地雷」だと思ってたんですよ。

確かに劇場版プリキュアMax Heart2はいい映画でした。
でも、Splash☆StarとMax Heartでは、根本的に物語の構成が違います。



Max Heartは、あくまで「なぎさ&ほのか」の話でした。
敵キャラも個性的でしたが、あくまで「なぎさ&ほのか+ひかり」が主軸になってストーリーを作り上げていきました。
(というか、MHの敵はキャラが弱い……)

Splash☆Starは、確かに「咲&舞」の話なのですが、
物語を作っているのは明らかに「敵キャラ」です。



咲&舞の言っていることは、序盤から基本的に変わっていません。

個性的な敵が、様々なリアクションを取ることで、ストーリーにメリハリを付けています。
(満&薫は例外としても…、ドロドロン・キントレスキーなどが、その最たる例です。)



……で、咲と舞だけでどうするの?
ああいう敵って「育てる」にも時間かかるだろうに…
というかサーロインはどう見ても普通の敵だし…




そういうわけで、あまり期待せずに劇場に足を運んだのですが、
すみません、私が間違ってました。


今回の映画は「咲と舞」の話に徹していました。



・待ち合わせに遅刻する咲
・あまりにも遅いので、ちょっと席を外す舞
・待ち合わせ場所にいなかった舞を探し出して、近道を通る咲
・「よそいき」の格好で、藪の中や川を通るハメになる舞
・やっとたどり着いても、カラオケ大会の受付は終了していて、必死に頼み込んでねじ込んでもらう二人
・首尾よく、遅刻したのに大会出場できるようになって

「やったー、絶好調なりー」
「なにが『絶好調』なの、遅刻したのに…」


小さな不満が、積もり積もって、ふたりの間に不協和音が発生します。
その不協和音を消すこともなく、時間制限のある戦いに巻き込まれ
あせる気持ちと、一生懸命に動く気持ち、お互いを思う気持ちが空回りして…


ついには、プリキュアに変身することすらできなくなる。




TV版でも、一度も見ることのなかったふたりのケンカ。
それっぽいのは、8話でみのりが舞の絵にコーヒーをぶちまけた時くらいです。
(このときも、咲と舞が直接ケンカしたわけじゃないし)
満&薫が、ふたりを仲たがいするように仕向けた時も、全く動じることのなかったのに
今回は、意外なほどもろく、坂道を転げ落ちるかのように崩れていきました。


この映画を見て、私が感じたこと…

このふたり、実はそっくりなんだ


外見も趣味や性格も、それぞれ違う咲&舞
しかし、「内面」はそっくりなんだ。

どんなことに対して怒り
どんなことに対して悲しみ
どんなことに対して喜ぶ
そして、「いざ」というときに、どんな行動をするか


そういった『本質』の部分は、ふたりとも鏡に映したようにそっくりです。



今回も、離れ離れになったふたりは、どちらも「もう、咲(舞)にあわせる顔がない」と思っています。
満&薫がふたりを仲たがいさせようとした時もそうでした。
カレハーンやモエルンバに怒りをぶつけるときもそうでした。

咲&舞は同時に同じことを考えているんです。



そりゃ、これだけ「内面」が同じなら、ケンカしたことがないのも当たり前ですね。
おそらく、咲&舞はお互いにそれを感じ取っていました。
だから、であって間もないのに、すぐ打ち解け、プリキュアとして『一緒に』戦うのも抵抗がなかったのでしょう。

「ケンカはいけないチョピ」
「何言ってるのよ、私と舞がケンカするわけないでしょ!」
「そうよ!」
「今、してるラピ…」


そんなふたりだから、今回のように「歯車がかみ合わなくなる」と、意外なもろさをみせたのでしょう。
今、自分達がどんな状況にあるのかすら、理解できていないのが致命的ですね。




そして、かつてない苦境に立たされた「ふたり」は……

あとは、本編を楽しみに見てください。

(私の文章力で、これ以降を書ききることなど出来ませんのでw)


TVでS☆Sを見てる人なら、多分楽しめると思いますよ。
エンディングテーマを除けば……


だから、咲にマイクを持たせちゃダメだってばー





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