スイートプリキュア♪感想
〜歴代プリキュアの能力比較・スイート編〜




2012年8月にスイート組の戦力の話がありました。




歴代プリキュアの能力比較・スイート編  投稿者:くっきーもんすたー


さて、問題のスイート編です。
最初に正直に言っておきます。
私は、思いっきりスイートのアンチです!!
なんだかんだ理由があって、本編は5回以上は見てますが、アンチであることには変わりありません。
……というかですね、大野と雑(小林雄次)の考えている「プリキュアとはこういうもの」という部分が、私の考えているものと、根本的に相いれません。
でも、何回も見てると、それなりに超絶解釈もできてしまうものでw

そういうわけで、これから書く事は、明らかに『スタッフの意図したもの』とは違うものです。
要するに劇中描写を『私の考えているプリキュア像』に魔改造して当てはめてます。

……って、それって、いつもと一緒かw


#スイート組の特徴
これもはっきり言っておきます。
スイート組は、フレッシュと最弱を争う2弱プリキュアの片割れです。

彼女たちの特徴を一言で言い表すと「火力のあるフレッシュプリキュア」です。
4人チームで、肉体強化はそこそこ、個人の格闘スキルはそれなりに頑張ってる。
(特にメロディが飛び抜けてる印象が強い)
フレッシュ組との大きな相違点は、必殺技が多彩で、種類を変えれば連射可能という点が大きいでしょう。
(火力もピンキリだけど、ベルティエ以上はトドメ技として十分な性能を持ってます。)


実際問題として、火力さえあれば、大抵の問題は解決します。
軍隊、主に歩兵の作戦行動で一番困るのは火力不足だそうです。
大口径の対戦車ライフルや迫撃砲は、本体も弾も重いので他の装備を持てなくなりますが、そのリスクをとってでも、装甲車や遮蔽物の後ろから撃ってくる敵に対抗できるメリットはでかいし、ないと「いざ」という時に手詰まりになりがちなので、部隊編成に少しでも余裕があれば、好んで持っていく指揮官は多いそうです。


まぁ「火力が十分」という時点で、フレッシュ組の弱点は克服できてるわけなんですが……
問題なのは、スイート組の面子が、ほとんど連携しないことです。
4人が4人とも「自分のペースで戦おう」としていて、バラバラに向かっていった挙句各個撃破されるのが基本パターンです。
まともに連携して戦ったのは、最終決戦を除くと「奏太救出大作戦」と「サッカーボールネガトーン」の話くらいで、どちらも、バラバラに戦って不利だったから『じゃあ、みんなで力を合わせて行くよ!』と掛け声をかけて行動しました。

他のシリーズでは、声をかけなくても息を合わせて連携なんて常識なわけでして、
根本的にバラバラだっていうのが、スイート組の一番の弱点になります。







スイート編・その2  投稿者:くっきーもんすたー


#ハーモニーパワー
スイートプリキュアには『ハーモニーパワー』というものがあります。
「プリキュアの心がひとつになった時に大きな力が出る」と説明されていて、実際、ピンチになって気持ちがひとつになった時に手をつないだらパワーアップというエピソードが何回もあります。

でも、これって別にスイート組の固有能力じゃありません。
てか、名前はついていませんが全シリーズこういうエピソードはありますし、「心を一つにしてパワーアップ」なんてプリキュアじゃ常識の範囲です。
スイート組は、当たり前のものに、わざわざ名前をつけて「意識させる」ことで発動できるように促しているんです。
実際、この手のパワーの発動回数は、S☆Sとスイートが飛び抜けて多いんですが、スイートの場合は『ピンチになって初めて意識する』パターンが目立ちます。
危機回避用にシステム化されている可能性すらうっすらと見えてるレベルです。
(できればそう思いたくはありませんが……)

先ほどの「ピンチになってから連携を意識する」を合わせると……、
スイート組は『仲間と心&力を合わせる』のが根本的に苦手で、用語を作ってわざわざ意識させることで、『プリキュアの本来の力(仲間との絆)』に近づこうとしていることになります。



#誰のために戦うのか?
スイート組は「みんなの笑顔のために戦うのがプリキュア」と言います。


でも、正直、私はこの言葉にまったくもって納得できませんでした。
ほかのシリーズで、プリキュアが「戦う理由」を問いかけられるエピソードはありました。
人によって、シリーズによって答えは違いますが、共通してるのはひとつ!

『友達(仲間)のために戦う』です!!

そりゃ、ゆりさんやれいかなど「みんなのために戦う」と言う人もいますが、それは、あくまで個人的な経験と『仲間のため』が融合した結果です。
スマイル23話でハッピーが「私だけじゃダメなの!友達も、家族も、みんながいなけりゃダメなの!それが私たちのウルトラハッピーなんだから!!」と断言しました。
おそらくは、これが、プリキュアたちが『戦う理由』の最大公約数でしょう。

友達を守りたい、家族を守りたい、目の前にいる人を守りたい、みんなを守りたい!!
……でも、その『戦う理由』の根本は、『自分の横にいる「仲間」を守りたい』『自分の横にいる「友達」と一緒にいたい』です……。



スイート組は、その部分が完全に欠落していて「みんなの笑顔」という、『イデオロギーのために戦うプリキュア』になっちゃってるんです!!

それが、同時に、先ほど述べた「心を合わせる」のが苦手な理由です。
他のプリキュアは、そもそも、戦うための根本的な理由が『仲間を守りたい』『友達と一緒にいたい』です。
でも、スイート組は、戦う理由がイデオロギーのためなんです。
当然、それは『プリキュアの本来の力(仲間との絆)』に影響します。
だから、スイートでは、わざわざ「ハーモニーパワー」と命名して、意識させることで一定のレベルを保とうとしている。
けれど、スイート組は、そもそもの根っこの部分が浅いので上滑りしちゃってる。


こういうわけで、スイート組が「スペックはそこそこ高いけど、連携その他がひどすぎて最弱レベル」というのが最終決戦前くらいの状態です。







スイート編・その3  投稿者:くっきーもんすたー


#誰がプリキュアを変えたのか?
『みんなの笑顔のために戦うのがプリキュア』と、最初に言い出したのはハミィです。
物語の最初、響と奏は、プリキュアのことなんか全く知らず、ハミィに言われるがままに変身し、行動しました。

そのハミィも、実はプリキュアのことなんて全然知りませんでした。
後に、ハミィに「ハーモニーパワー」や「ベルティエ」の情報を教えていたのは、音吉さんだと判明します。
つまり、スイート組にプリキュアの情報を(視聴者レベルから見ると)歪めて伝えたのは、音吉さんなんです!!



音吉さんは……
・数十年前にノイズと戦い
・戦友であるクレッシェンドトーンを封印されながらも、ノイズを封印し、メイジャーランドの国王に就任
・封印を維持するために、メイジャーランドで毎年『幸せのメロディ』を奏でるように指示し
・自らが王位を退いてからは、ノイズを完全消滅させるために、音波兵器パイプオルガンを何十年もかけて作り続けた

「ノイズ憎し!!」で、その半生をかけた人です。
プリキュアのことも知っていて、ハミィに密かに助言したり、セイレーンやアコ(黒ミューズ)を誘導したりしていました。


おそらく『みんなの笑顔を守るのがプリキュア』という言葉も、音吉さんがハミィに教えたことでしょう。
ただ、音吉さんは知らなかった。
その言葉は、本来、プリキュア自身が、自分の経験を通じて導き出すべきものだってことに……。
結果、スイート組は、根っこの部分を持たず『イデオロギーのために戦うプリキュア』になってしまいました。

*同様に、最初に『ハーモニーパワー』って言葉を響&奏に教えたのもまずかったです!
*本来、プリキュア同士で喧嘩した後は、自らの意思で仲直りするはずが「ハーモニーパワーによる緊急回避」かもしれないという疑念を、響&奏の当人同士が意識の底に持つことになり、結果として何度も同じような理由で喧嘩を続けてしまってます。

*前に「ハートキャッチ防衛隊」で、『プリキュアに悪影響を与える可能性があるので存在は秘匿した』という話がありました。
*おそらくは、それも同じ話で「あらかじめ答えを教えちゃうと、プリキュア自身が成長する機会を奪ってしまうため、できる限り個人的に触れないようにしている」ということなんでしょう。



劇中描写では音吉さんは、いいおじいさんであり、おそらくはいい国王だったのでしょう。
しかし、ノイズが絡むと音吉さんは人格が変わります。
ノイズの存在を認めず、完全抹殺を図って数十年かけてパイプオルガンを作っている事から見ても、彼のノイズへの憎しみは相当なものです。

『みんなの笑顔(≒音楽)を守る』という話にしても、メイジャーランドでは(半ば宗教的な)イデオロギーとして出てきます。
大抵は『ノイズへの不服従』という形で行動するので、これも先代国王の音吉さんの意思が働いているのは、まず間違いないでしょう。


……ていうかですね、アコちゃんとか
・パパとママと一緒に暮らしたいと、あれだけ願ってたのに「みんなの笑顔を守るために人間界に残る」と言い出す
・自分が可愛がってた、ペットのピーちゃんが苦しんでる姿を目の当たりにしながら、
 ろくすっぽ説明もしないのに、『コイツはノイズだ』と断言されて「私はおじいちゃんを信じる!」
・自分の両親とキュアモジューレを人質交換すると持ちかけられて「みんなの笑顔のためにこれは渡せない」
(でも、バリトン&バスドラが苦しんでるのを見て渡す)


……音吉さん!あんた、自分の孫娘にどんな教育したんだよっ!!!

セイレーンも、音吉さんと一緒に住むようになってから変な教育されてるし、
メイジャーランド国民も「ノイズに服従するくらいなら、音楽を奏でたまま笑顔で死にます」と断言するし、


音吉さんは、いい人だけど、だからこそ自分が「ノイズ憎し」で凝り固まって、周囲の人を歪めているのが見えていないんでしょう。
その価値観が、プリキュアにまで影響を与えてるんです。







スイート編・その4  投稿者:くっきーもんすたー


#それは、あなたと一緒に悲しみを乗り越えるための力

紆余曲折あって、アコのペットだった「ピーちゃん」はノイズとして覚醒しました。
プリキュアの集めた音符を奪い、悲しみのメロディを奏で、
ノイズはどんどん強くなっていき、加音町の人たち、音吉、クレッシェンドトーン、トリオ・ザ・マイナー、メイジャーランドのすべての人々を石に変えてしまいます。


ノイズとプリキュア以外の『音』がなくなった世界で、彼は告白します。

自分は、人間たちの悲しみから生まれた……
人間たちは、ノイズを疎み、嫌がり、何度も殺された……
だが、人間たちに悲しみがある限り、自分は何度でも生まれ変わって、疎まれ続ける……、
ならば、人間たちを全て消し去り、そして、自分も消えたい……。


それを聞いた、ハミィとメロディは気づきました。

……あれは、『ピーちゃん』なんだ……。
『ピーちゃん』が寂しくて泣いてるだけなんだ。

目の前にいるノイズは、かつての自分たちが捨てた『友達』なんだ……。
『友達』のために戦えなくて、何がプリキュアだ!!


ここから、スイート組は『友達』に自分たちの声を届けるために戦いました。
プリキュアたちの『声』を聞いたノイズは、『ピーちゃん』としてプリキュアのもとに帰ってきました。


かつて、音吉さんはノイズと戦い、彼を抹殺するために数十年かけて準備しました。
(おそらく、スイートプリキュアのシステム自体も音吉さんが作ったものでしょう)
プリキュアは「みんなの笑顔」のために戦い、「みんな」がプリキュアを応援した。
そんな『声』(応援・期待)が聞こえなくなったことで、はじめてノイズの本当の『声』が聞こえた。
なんとも皮肉な話ではありませんか!!


この後、スイート組はオールスターズnewstageで、普通に連携して戦うようになっています。
『フーちゃん』に本当の声を伝えようとする「あゆみ」と、それを助けるスマイル組を見て「私たちの出番はないみたいね」と笑っていました。
戦いの果てに『本当に大切なものが何か』を見つけたスイート組。
彼女たちの本当のスタートラインは、おそらくあそこだったんでしょう。







スイート編・その5  投稿者:くっきーもんすたー


#クレッシェンドトーンの意思

物語中盤で登場したヒーリングチェストとクレッシェンドトーン。
『すべての音の源(の精霊)』と説明され、プリキュアに力を与えています。
彼女は「かつて音吉と一緒にノイズと戦った戦友」であり、音吉の同士として描かれています。
……ですが、彼女の行動を詳細に見ると、どうもそれだけではなかったようです。


クレッシェンドトーンは、数十年前に音吉と一緒にノイズと戦い、そのときに『魔境の森』に封印されました。
おそらくは、その戦いで消耗したノイズを音吉が封印したのだと推測できます。
つまり、クレッシェンドトーンは、物語中盤でプリキュアが封印を解除するまで、数十年間外界と隔絶された状態でした。
(まぁ、人間界にいる響に声が届いたり、フェアリートーンが見てるものを見てたりするので完全に隔絶されてたわけじゃないでしょうけど……)


外界に出たクレッシェンドトーンが最初にやったことは「響たちにハーモニーパワーを再認識させる」ことでした。
おそらく、クレッシェンドトーンは「このプリキュアは、どこかおかしい!」と気づいたんじゃないでしょうか!
音吉の態度にも思うところがあったのでしょう。
ですが、かつての『友達』ですし、彼女にも確信できるほどの情報はなかった。
だから、彼女はパイプオルガンやメイジャーランドには全く言及せず、プリキュアに助言を与えることに集中しています。



#ミラクルライトーン♪とクレッシェンドトーン
今まで、私は「スイート組は、音吉が歪めて情報を伝えたために、その『本来の力』を発揮できていない」と書いてきました。
おそらくは、クレッシェンドトーンだけが、その事実に気づいていました。


それが決定的になったのは映画版です!
映画プリキュア恒例で、この作品にも『ミラクルライトーン♪』が登場します。
ミラクルライトーン♪を降ると、メイジャーランドの人々(石にされた人含む)の胸に、光が灯り、それが集まってハートの形になって『ハウリング(映画の敵)』を押し返し、闇に覆われたメイジャーランドと石にされた人々を元に戻しました。

描写的には、ほぼ、フレッシュプリキュアと同じです!
唯一違う点……、それは、スイート組が全くパワーアップしてないことです!!
フレッシュ組は『みんなのハート』が集まったあと、白いピックルンが誕生してキュアエンジェルになりました。
ですが、スイート組は、全く変わってない……、強化フォームどころか「普通に応援された」以上の効果が見当たりません。
(事実、この後、ハウリングにあっさりやられて全滅します。)

ミラクルライトは、シリーズごとに効果の高いもの低いものありますが、ここまでパワーアップしないのはむしろ珍しいケースです。
newstageのデコルライトが、プリキュアのパワーアップにつながらないライトですが、あれはタルトたちくらいしか使ってませんし「別の用途」に使うというのが明確です。
それに比べると、トーン♪は、メイジャーランド自体を光に包むほどのパワーだったわけで、やってることが派手な割には効果がしょぼすぎます。

これは『プリキュア』の側が、根本的な部分でずれちゃってるのでミラクルライトを受け付けなかったんじゃないかと思っています。
DX3では、響&奏は、あれだけのプリキュアに囲まれて励まされて、「友達のために戦う」「たとえ会えなくても心で繋がってる仲間のために戦う」とはっきり意識してました。
だから、プリズムスターミラクルライトの力を受けてキュアレインボーになれました。


でも、映画では響たちは『みんなの笑顔(音楽)のために戦う』と明言しています。
アコちゃん(セイレーンも?)はともかく、顔も知らない誰かの為に、イデオロギーのために戦うプリキュアではミラクルライトも正しく力を与えられないのでしょう。



響たちは、ライトの光を背に意気揚々と戦いますが、あっさり全滅します。
ミューズとビートはハウリングの咆哮を受けて倒れ、リズムはつかまり、メロディはひとりで立ち向かいました。

『リズムを助けなきゃコイツは倒せない!、こいつを倒せなきゃ音楽も守れない!』
こういってハウリングに正面から飛びかかったメロディは、彼の咆哮をまともにくらって地に倒れます……。
それでもまだ立ち上がるメロディをハウリングは、リズムを持った手で、そのまま殴りました。

ボロ雑巾のように吹き飛ばされ倒れるメロディ……。
その姿を目の当たりにして『ひびきぃぃぃっ!』と、名前で呼ぶリズム。
リズムの声を聞いて、倒れたまま笑うメロディ。
(表情は見えませんが、絶対に笑ってます!)


ここで、はじめてクレッシェンドトーンが動きました。
ボロボロになったメロディの横で、彼女は「今のあなたなら、この力を正しく使えるでしょう」とささやき、その力で『クレッシェンド・キュアメロディ』が誕生します。

パワーアップしたキュアメロディは、その力でリズムを助け出します。
そしてふたりで抱き合って泣いた後、力を合わせてハウリングを撃破します。


「音楽のため」とか「(顔も知らない)みんなのため」なんて言ってる間は、ミラクルライトもクレッシェンドトーンも力を貸してくれませんでした。
ただ『友達のため』に戦う時にだけ、その力は輝くのです!!










戻る