プリキュアオールスターズ感想
〜フュージョンの正体〜


プリキュアオールスターズDXの敵役フュージョン
「全てのエネルギーとか生命体を吸収してひとつに」という目的はともかく、結局、こいつは何者だったのでしょうか?





気になった点は、フュージョンのやり方が、カワリーノやブラッディと良く似ていたことです。
・相手の心の中にある「迷い」を見出して、言葉でそれを攻撃する。
・相手が不安にして、心理状態を乱してから吸収攻撃を開始する。
・対象の足元に「闇」を作り出し、そこから相手を引きずりこむ。
・相手が、心を強く持っていれば、その「闇」を振り払うことが出来る。


プリキュア5の最終決戦でカワリーノが使用した「絶望の闇」と、ほぼ同じです。
フュージョンの正体は「絶望の闇」そのものだったんじゃないでしょうか!!



プリキュア5のラストで「絶望の闇」はブラッディとカワリーノを飲み込んで消えました。
ブラッディやカワリーノが(おそらくデスパライアも)使っていたエネルギーが「絶望の闇」であり、それが意思を持ち始めて周囲全てを飲み込もうとしたのがフュージョンだった可能性があります。




……と、仮定してみます。
「フュージョン」にフレッシュ組が飲み込まれた時、ピーチはシフォンを見失ったことで自分を責めていました。
そういう心理状態の時には「絶望の闇」に取り込まれやすいことは、「絶望の仮面」が証明しています。
円形闘技場で、カワリーノがプリキュア5の心を折って「絶望の闇」に沈めようとしたのと似たパターンです。


他のプリキュアたちが駆けつけたとき、彼女達は「フュージョンの闇」のドームを見たはずです。
おそらく、ドームの外では「助けなきゃ!」と言っているのを、のぞみが「あれは自分の力で抜けなきゃ意味がない」と制したのでしょう。自分達がナイトメアとの戦いで嫌というほど使われた手ですから、対処法も実感しています。
だから、彼女達はピーチたちを信じて外で見守っていたのでしょう。


今回の「フュージョンの闇」が作り出したドームに似たものは、無印でも1回だけ登場しています。
無印42話で、ベルゼイたちは、キュアブラックとキュアホワイトを分断して、ホワイトを「闇」に沈めようとしました。あのときも「言葉責め」がかなりきつかった。そういうことをめったにやらないジュナまでが、心の隙をつくように辛らつな言葉を投げかけていました。
これは、おそらくベルゼイ達が「絶望の闇」のエネルギーを利用していたからじゃないでしょうか。
あのときは、ジャアクキングへの反乱の序曲でしたから、できるだけ自分の力を使わずにプリキュアを始末しようと「絶望の闇」を利用したから、ああいう方法になったのでしょう。



そして、ピーチが自分を取り戻したことで「フュージョン」の闇は崩れました。
ピーチが「助けてくれたのね」と言ったときに
ブラック&ホワイトは「違うよ」「あなた達は自分の力で立ったの」と返しました。


かつて、同じ力に追い詰められ、ふたりの絆で打ち破ってきた彼女達だからこそ出た言葉です。


「フュージョンの闇」を、3人の絆で打ち払ったフレッシュプリキュア達を頼もしく見てたのではないでしょうか。


これを境に、フュージョンの吸収能力は全く通用しなくなります。
今まで吸収できていた、サファイアアローやファイアーストライクを含めて、全く攻撃を吸収できていません。
相手の正体がわかれば対処法もわかる。
心を強く持ってさえいれば、こんな奴に吸収させることはない!!

それは、おそらく彼女達にとって一番の得意分野です。





そして、フュージョンの正体が「絶望の闇」そのものなら、レインボーミラクルライトがフュージョンの分身に劇的に効果があったのも説明できます。
ナッツの基本技術はプリキュア5のシステムであり、「対ナイトメア用」です。
レインボーミラクルライトは「希望の力」を増幅するものであり「絶望の闇」に対して特に効果がある。
(ドリームの光がデスパライアの肉体を浸食したのと同じです。)

ココ&ナッツが「恐ろしい力」を感じて、レインボーミラクルライトを作ったのは、もしかしたら正体に薄々気づいていたからかもしれません。
封印したはずの、ナイトメアの跡地から「絶望の闇」の胎動を感じた……。
だから、他のプリキュアに助けを求めると同時にレインボーミラクルライトを作った。
それが間一髪間に合わず、フュージョンの魔の手が横浜に伸びた……。



プリキュアオールスターズDXは、そういう物語だったんじゃないでしょうか。





戻る