プリキュアオールスターズ感想
〜歴代プリキュアの能力比較〜
キュアブライト&ウィンディ


#収束型と放出型
咲&舞は物語中盤以降、キュアブライト(以下『月』)&キュアウィンディ(以下『風』)に変身できるようになります。
基本的には変身時にどちらかを選択することになります。
(オールスターズでフォームチェンジを披露しましたので、本編後も精霊の力を扱う技術は向上しているようです。)


月風の特徴は以下の通り。
月は『光』を操り、相手を幻惑できます。
また、『光』の障壁を作り出したり、光弾と化して相手に打ち込むことが可能です。
風は『風』を操り、相手を翻弄します。
突風を叩きつけたり、竜巻を作り出して相手の行動を阻害します。


花鳥と比べると、『パンチ』や『精霊バリア』の効果は弱いようです。
格闘がHitしたときの効果も地味ですし、月の『光の障壁』以外は自動発動の弱いバリアくらいしかないようです。
『光の障壁』は防御力こそあるものの、1方向限定であり、『精霊バリア』のような360度防御ではありません。

これは、花鳥が『精霊の力』を収束しているのに対して、月風が放出している差でしょう。
月風の基本的な戦い方としてはこうなります。
・致命的な攻撃だけを月が防御する。
・距離をとりながら『光』と『風』で相手を翻弄する。
・相手に隙ができたところに連続攻撃を叩き込む。



花鳥に比べると、戦い方が明らかに上級者向けです。
飛び道具によるアドバンテージと、1方向にのみ強力な防御。
擬似飛行可能であることを含め、アウトレンジで戦うのが理想ですが、相手もそこまで甘くありません。
『光』や『風』は牽制程度で、相手を撹乱しながら格闘で戦っているが実情です。
キントレスキーによって『鍛えられて』以降は、戦い方にも幅が出るようになりました。
具体的には、フェイントその他の使い方が上手くなり、ラッシュをかけるタイミングが絶妙になっています。
(また、舞は、それまで一度も拳を握ったことがありませんでしたが、パンチを使うようになっています)

『精霊バリア』+『精霊パンチ』が単純かつ強力な花鳥
多彩な技と飛び道具を持ち相手を幻惑死ながら戦う月風

このふたつのフォームを相手によって使い分けることができるのが、S☆S組の強みです。



#前衛と後衛

さらに、満&薫の復活により、花鳥月風の戦い方に変化がありました。
満&薫を『前衛』とすることで、月風の能力が生きてきます。

精霊の力が通用しなかった復活幹部戦はボコボコにやられたものの(ほんと…足止めにすらならないとかね…)
『前衛』と『飛び道具&バリア』を使い分けることで、アクダイカーンやゴーヤーンといった強敵相手でも戦うことができました。



オールスターズDXではS☆S組は『最大戦力』として扱われています。
「ガチで戦ったらどれが強い?」という意味ではなく、花鳥の『精霊バリア』と月風の『風&光弾』が戦いの軸として使われているということです。

なぎさ&ほのかとの大きな違いとして、咲&舞はプリキュア5のメンバーと息を合わせられる点があります。
なぎさ&ほのかは、あくまで「自分の背中を預けられる相手」と一緒に戦っています。
ですが、レモネードのピンチに鳥がバリアを張って助けたり、花とドリームが同時攻撃をかけたりしています。

これは、咲&舞が満&薫との共闘経験から多人数で戦うことに慣れていたこと、また、信頼できる万能バリアを持っていることが理由でしょう。
もうひとつ、実はS☆Sとプリキュア5(ナイトメア戦時)の戦い方が似ているという点が挙げられます。
仲間のピンチにバリアでカットに入り、隙ができた敵は同時攻撃で撃墜するのは、どちらも基本戦術です。

(その後、必殺技につなげるのがパターンですね。)
だから、初めての連携でも息を合わせることができたのでしょう。
その辺、ドリームもブルームも得意そうだしね……。




単体必殺技としては月の『特大光弾』が最強であることは、ほぼ間違いないでしょう。
ただ、あれは発射までに時間がかかります。
実際、オールスターズDXでもフュージョンに迎撃されかかりました。
本編でこの『特大光弾』を使ったのは2回ですが、どちらも相手の体勢を大きく崩した後に反撃を受けない状態で使っています。

ですが、今回はフォームチェンジを含めてスキだらけの状態で使っています。
おそらくは、直前のブラック&ホワイト&フレッシュ組の5人がかりの攻撃でも、致命傷にならないのを見て、「最大威力の『光』をぶつけるしかない」と悟ったからでしょう。
確かにスキだらけになるけれど、空中なら比較的安全ですし、あれだけプリキュアがいたら何とかしてくれる。
そう信じたからこそ、リスクを犯して勝負に出たのではないでしょうか!





ハイスペックな『精霊の力』を基盤にして、様々な能力を持つプリキュア。
その『精霊の力』を生かす形で組み立てられた戦術は、単純にして強力です。
単純な戦術を相手と状況によって切り替えることによって、多彩な技を作り出す。
それが花鳥風月の戦い方です。


そして、それは『仲間』が増えることによっても阻害されることはなく、より一層、柔軟さを増していく。
より大きな『戦術』の主軸になれるほどの能力と柔軟性
その両方を持ち合わせていることこそが、花鳥風月の一番の強みなのです。





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