第18話
本日特売!満と薫がお手伝い!?

「いい月、私、緑の郷って結構好きよ。」
「そうね、風も悪くない。」
ゴーヤーン 「緑の郷でずいぶんとおくつろぎですな、カオル殿ミチル殿。」
「あら、ゴーヤーンじゃない。」
「何の用?」
ゴーヤーン 「皆様のご様子をアクダイカーン様にご報告するのも私の役目ですので。ドロドロン殿から聞きましたよ。あなた方プリキュアとお友達になったとか。」
「ええ、仲良くやってるわよ。とてもね。」
「いつでも倒せるわ。」
ゴーヤーン 「なるほどなるほど、しかし大丈夫なんでしょうね。」
「なにが?」
ゴーヤーン 「なにせ、あなた方は風のように気まぐれで月のように変わりやすい。プリキュアと仲良くなりすぎて自分達の役目を忘れるなんてコトは、」
「ん?」
「いい!」
「お二方もご冗談がきついですな。」
「私たちは、アクダイカーン様の忠実な僕。プリキュアに近づいているのは、全てアクダイカーン様のためよ。」
ゴーヤーン 「もちろん存じておりますよ。しかし、もしもということも。」
「馬鹿馬鹿しい。そんな馬鹿げた事を言い出すなんて、それでよくアクダイカーン様のおそばにいることができるものね。」
ゴーヤーン 「ぬぅ。」
「怒った?なら、かかってくれば?いいわよ、相手になってあげても。」
「やってみればいい、あなたに私たちが倒せるかどうか。」
ゴーヤーン 「うーん。」
満&薫 「はっ。」
ゴーヤーン 「今は私どもがやりあっている場合ではないでしょう。しかし、くれぐれも勝手なことはしないでくださいませ。決してアクダイカーン様の御意思にそむくことのないように。ハハハハハ。」
「いずれ近いうちに私たちの出番が来るわ。私たちは私たちのやり方で、やりましょう。」
「もちろん。」



OP「まかせてSplash☆Star」


「仁美、うちのお店、明日開店記念セールなんだ。全品20%OFFだから良かったらお母さんに宣伝しといて。」
仁美 「了解。あ、じゃあ明日の部活は?」
「店の手伝いしなきゃならないから、悪いけど休ませてもらうね。」
仁美 「家の手伝いじゃ、マジ、しょうがないよね。」
「忙しくて大変なんでしょうね。」
「まあね。アルバイトで来てくれるはずだった人が、体調悪くてこられなくなっちゃって、だから人手が足りないんだよね。」
「あの、」
「うん?」
「私でよかったら手伝おうか。」
「えっ、いいの!」
「うん」
「ありがとう、助かっちゃう。」
「満、セールって、何?」
「100円のパンが80円で買えて20円お徳とかいうイベントらしいわ。行列が出来るんだって。」
「くだらない。」
「薫と満も、よかったら明日お店に来てよ。うちのパン、本当おいしいんだから。」
「そう、ぜひ行かせてもらうわ。」
「ふん。」



タイトル「本日特売!満と薫がお手伝い!?」


沙織 「くるみぱん、クロワッサン、ベーコンロール、お会計272円です。」
沙織&咲 「ありがとうございました。」
みのり 「ねえ、おねえちゃん。」
「ん、なに?」
みのり 「みのりもお手伝いする。」
「ちょっと待っててね。」
「おまたせしました、ありがとうございました。」
みのり 「んー。」


大介 「舞ちゃん、これを頼むよ。」
「はい。」
みのり 「お父さん、舞お姉ちゃん、みのりも手伝う。」
大介 「みのり、ここに来ちゃ駄目だって、いつも言ってるだろう。」
みのり 「んー。」
大介 「鉄板でやけどしちゃうぞ。表に行ってなさい。」
みのり 「んー!」


「少し安いってだけであんなに集まるなんて、みんな物好きね。」
「くだらない。」
「まあまあ、プリキュアがせっかく誘ってくれたんだし、行ってみましょう。」


沙織 「あ!申し訳ありません。レシートすぐにお渡ししますので、少々お待ち下さい。」
「お客さん凄いね。人手が足りないよ。」
沙織 「咲、入口のトレイがなくなるわ。」
「あ、本当だ。」
沙織 「大変お待たせいたしました。」
「え、い、しょっと。」
みのり 「お姉ちゃん。」
「あ、ごめん、みのり後にして。」
みのり 「みのりもお手伝いする。ねえってば!ねえってば!」
(あー、誰かー)
「いらっしゃいませ、あっ!グッドタイミング」
「え?」


「おー。エプロンが似合うね、満は。よっ、看板娘!」
「お願い、ちょっとお店手伝って。」
「なんで私が…」


「今日みたいな天気のいい日は、テラスでおしゃべりするのが楽しいよね。」
「薫、お願い、しばらくみのりをよろしくね。」
「なんで私が…」


「数が少なくなってきたパンを厨房に行ってお父さんに知らせて欲しいんだ。あと、空になったトレイは下げてね。」
「ん、なに?この変な形のパン。」
「ああ、それは『ひょうたんパン』。」
「ひょうたんパン?」
「この町の名物、海に立ってる『ひょうたん岩』をかたどったパンなの。」
「ああ、あの岩ね。」
「満、パンの名前とか値段とか、一度に覚えるの難しいと思うけど…」
「簡単よ。ウインナーロール120円、ブルーベリーパイ130円、コーンマヨパン120円、カレーパン100円、クロワッサン90円、合計560円、20%割引で448円。」
「すっごーい!さすが満。」
「でも、パンの種類や値段を覚えるより、もっと重要なことがあるのよ。」
「重要なこと、なに?」
「笑顔と挨拶、お客様が来たら『いらっしゃいませ』、お帰りの際には『ありがとうございました』、これが一番大事なの。」
「それがそんなに大事なことなの…」
「いらっしゃいませ。」
沙織 「ありがとうございました。」
「満。」
「え?」
「ドアを開けてあげるのよ。」
お客さん 「どうもありがとう。」
「ありがとうございました…」
「えへへ。」


みのり 「みのり、邪魔なのかな。」
「みのりも、お姉ちゃんや舞お姉ちゃんみたいにお手伝いしたいのに。」
「そんなの無理に決まってるじゃない。」
みのり 「あ…」
「あなたはまだ背が小さくて力も無い。あの人たちと同じことをしようとしても無理。」
みのり 「うぅぅ…」
「私も無理だけど。」
「ありがとうございました。」
「ああいうこと苦手だから…、満はすごい。」
みのり 「薫お姉さんは一緒にやりたくないの?」
「私と満は、いつも一緒だけど、別々にやることもある。満は満にできることを、私は私に出来ることをやる。なにかしたかったら、人の真似じゃなく、自分に出来ることをやればいいのよ。」
みのり 「みのりにできることってなに?」
「そういうことを人に聞いてるようじゃ駄目ね。なにが出来るか自分で考えるの。」
みのり 「んー…」


ゴーヤーン 「カオル殿とミチル殿の勝手を許しておくのはいかがなものでしょう。『空の泉』に戻るよう指示した方がよろしいのでは。」
悪代官 「かまわん、なかなか面白い。自由にさせておけ。」
ゴーヤーン 「わかりました。アクダイカーン様がそうおっしゃるなら。」
ドロドロン 「あのー…お話終わりました?」
ゴーヤーン 「そういえば、あなた様のことすっかり忘れておりました。」
ドロドロン 「忘れてたって!…せっかくプリキュアを倒す方法を一生懸命考えたっていうのにさ…」
ゴーヤーン 「さすがドロドロン殿。あなたならきっとプリキュアを倒すことができるでしょう。」
ドロドロン 「本当にそう思ってる?」
ゴーヤーン 「もちろんですとも、アクダイカーン様も期待しておりますぞ。」
ドロドロン 「ホントに!アクダイカーン様、がんばっちゃいますよ!」



アイキャッチ


みのり 「おじいさん、どうしたの?」
おじいさん 「ん、店が空くのを待ってるんだよ。ゆっくり選んでいると迷惑がかかると思ってね。」
みのり 「でも、人気のパン売り切れちゃうよ。」
おじいさん 「まあ、そのときはしょうがないね。」
みのり 「おじいさん、来て。」


みのり 「すみませーん、おじいさんが通りまーす。道を空けてくださーい。」
「ありがとうございまーす。」
「はい、みのりがトレイ持ってるから、欲しいパン載せてね。」


おじいさん 「お譲ちゃん、どうもありがとう。」
みのり 「またきてね、おじいさん。」
おじいさん 「はいはい、また来ますよ。」
みのり 「気をつけて帰ってね。」
おじいさん 「ありがとう。」
沙織 「みのり。」
みのり 「んー」
沙織 「いいことしたわね、みのり。」
「みのり、えらい!」
みのり 「あはっ」
「やればできるじゃない。」
みのり 「薫お姉さんありがとう!」
「ちょっと…」
みのり 「薫お姉さんの言った通りのことしたんだよ。みのりね、自分で出来ること一生懸命考えたの。本当にありがとう。」


「みのりはお昼寝しちゃってるし、お客さんも落ち着いたし、今のうちに休憩ね。さあどうぞ。」
「いっただっきまーす。」
「薫さんすごいね。」
「なにが?」
「みのりちゃんときちんと対等に話してたでしょ。」
「私は思ったことを言っただけよ。」
「それって、なかなかできないことだと思う。普通は、つい子供あつかいしちゃうもの。」
「そうだよね、私もみのりが手伝えないって決め付けちゃって。反省。」
「でも、よくやってるわね。」
「ん?」
「学校が休みの日、みんなは好き勝手に過ごしてるじゃない。仕事を手伝うなんて嫌じゃないの?」
「全然。そりゃ店が忙しい時は、今日みたいに部活を休むし、昔から土日に家族でお出かけなんてこともほとんどなかったけど、でも、いいこともたくさんあるんだよ。」
「いいこと?」
「焼きたてパンの最高にいい香りとか、食べちゃうのがもったいないくらい可愛いケーキとか、毎日見てても全然飽きないし、凄くわくわくするの。でも、一番嬉しいのは、いろんな人に『ありがとう』って言ってもらえることかな。」
お客さん (回想)「どうもありがとう。」
みのり (回想)「薫お姉さん、ありがとう。」
「そうね、試食のパンを『どうぞ』って差し出すと、みんな笑顔で食べてくれて、小さなことなんだけど、笑顔で『ありがとう』って言ってもらえると嬉しいよね。」
「だよね!」
「薫さん、満さん…?」
「薫、帰りましょ。」
「ええ…」
咲&舞 「ええっ!」
「あ、ちょっと待ってよ。」


「薫、満、待って。」
「はい、手伝ってくれた御礼、うちのパンなんだけど。今日はどうもありがとう。」
「おつかれさま。」
「また学校でね。」
「バイバーイ。」
「満さんも薫さんも、本当にいい人ね。」
「そうだね、とっても助かっちゃった。さて、私たちは店に戻ってもう一仕事ね。」
「うん。」
「あれ…」
「ねえ咲、『ひょうたん岩』ってあんなところにあったっけ?」
「ん…、あそこだったんじゃないのかな。」
「なんだか、こっちに近づいているような気がするんだけど。」
「そう?そういわれてみればそんな気もするけど、でも岩が動くわけ無いし。」
咲&舞 「ええっ?!」
「メチャメチャ動いてる!」
「これって!」
「もしかして!」


ドロドロン 「だ!ははっ!」
咲&舞 「きゃあ!」
「びっくりした。」
ドロドロン 「フフフフン、ウザイナー!」
ウザイナー 「うざいなー。」
咲&舞 「ええーっ。」
ドロドロン 「プリキュアをビックリさせたぞ、作戦その1大成功ー。」
フラッピ 「咲、舞、変身するラピ。」
咲&舞 「うん!」


咲&舞 「デュアル・スピリティアル・パワー!」
ブルーム 「花開け、大地に!」
イーグレット 「はばたけ、空に!」
ブルーム 「輝く金の花、キュアブルーム。」
イーグレット 「煌く銀の翼、キュアイーグレット。」
プリキュア 「ふたりはプリキュア。」
イーグレット 「聖なる泉を汚すものよ。」
ブルーム 「あこぎなまねはお止めなさい。」


ウザイナー 「うざいなー。」
ブルーム 「ふん、くっ。」
ウザイナー 「うざいなー。」
イーグレット 「はぁぁっ、やー。」
ウザイナー 「うざいなー。」
ブルーム 「うわぁぁ!」
イーグレット 「ブルーム!」
「ああっ!」
ブルーム 「イーグレット!」
ドロドロン 「やったー!作戦その2も大成功。」
イーグレット 「くっ…くっ…」
ブルーム 「うっ…うっ…」
ドロドロン 「ふふん、そうはさせないよ。」
ブルーム 「ううっ!」
イーグレット 「ああっ!」
ドロドロン 「勝負あったね。手をつながなければお前達は力を発揮できない。僕って頭いい〜。」
プリキュア 「うう…」
ドロドロン 「さあ、痛い目にあいたくなければ言っちゃいな。『太陽の泉』はどこにあんの?」
ブルーム 「うう…、知らない…」
ドロドロン 「精霊を渡しなさい。」
イーグレット 「絶対に渡さない…」
ドロドロン 「ん、渡さないとね、苦しくなっちゃうよ。」
イーグレット 「うう!」
チョッピ 「イーグレット…」
ブルーム 「うう!」
フラッピ 「ブルーム…」


(回想)「でも、一番嬉しいのは、いろんな人に『ありがとう』って言ってもらえることかな。」
(回想)「小さなことなんだけど、笑顔で『ありがとう』って言ってもらえると嬉しいよね。」
(回想)「薫さん、すごいね。」
(回想)「焼きたてパンの、最高にいい香りとか、食べちゃうのがもったいないくらい可愛いケーキとか、」
ブルーム 「うっ…くっ…」
イーグレット 「ううっ…ああっ…」
(回想)「はい、今日はどうもありがとう。」
(回想)「おつかれさま。」
イーグレット 「ああっ…くっ…」
ブルーム 「くぅっ…んっ……」
ドロドロン 「もう、いいかげんに精霊を渡しちゃいなよ。」
イーグレット 「あ、あなたなんかに…」
ブルーム 「絶対、渡さない…」
ドロドロン 「ふん、これほど言っても聞いてくれないの!仕方ないね。ウザイナー、止め。」
ウザイナー 「うざいなー」
プリキュア 「ううっ…」
ドロドロン 「えっ!?」
ウザイナー 「う、ざい、なー」
ドロドロン 「え?、あ、ダメダメ!た、退散。」
イーグレット 「い、今のは…?」
ドロドロン 「んもー、行けー、ウザイナー。」
ウザイナー 「うざいなー」
ブルーム 「いくよ!」
イーグレット 「うん!」
ブルーム 「大地の精霊よ…」
イーグレット 「大空の精霊よ…」
ブルーム 「今、プリキュアと共に!」
イーグレット 「奇跡の力を解き放て!」
プリキュア 「プリキュア・ツインストリーム・スプラッシュ」
ウザイナー 「うざいなー…」
「うざいなー!」
土の精霊 「ありがとう」
ドロドロン 「おかしいよ、僕の糸は絶対に切れないはずだよ。覚えてろー。」


チョッピ 「舞、どうしたチョピ?」
「さっき、ドロドロンの糸が突然切れたじゃない。なにかふしぎな力が働いたようで…」
「ふしぎな力って?」
「よくわからないけど…」
フラッピ 「フラッピは何も感じなかったラピ。」
チョッピ 「チョッピも感じなかったチョピ。」


大介 「おかげで助かったよ。舞ちゃん、どうもありがとう。」
沙織 「本当に、丸一日手伝ってもらっちゃって、ありがとう。」
「いいえ、私もすごく楽しかったです。」
みのり 「ねえねえ、お姉ちゃん。薫お姉さん、次はいつ来るの?」
「え?」
沙織 「そうよね。薫さんと満さんにもお礼言わなきゃ。」
大介 「そうだな、父さん達も、あってお礼を言いたいな。また、ぜひ店にくるように言ってくれ。」
「うん、わかった。私も、またふたりには遊びに来て欲しいし。」
みのり 「わーい、早く来ないかな。」


「お礼のパンだって、私たちの正体も知らないで…」
「ありがとう…」
「え?」
「なぜ、こんな言葉に私は動揺しているんだろう…」
「薫。」
「ドロドロンの糸を切ったのが私だと知ったら、プリキュアは『ありがとう』って言うだろうか…」
「薫、もう止めよう。」


「じゃあね、舞。おやすみ。」
「おやすみ、咲。」


「でも、アクダイカーン様のためなら、私たち!」
「うん。」
「プリキュアを倒すのは…」
満&薫 「私たちなんだから。」



次回予告


「スケッチブックと…」
「グローブをなくしたせいで…」
「咲と約束してたのに…」
「舞との大事な約束を…」
咲&舞 「破っちゃった…」
「このままじゃ私たち、」
「気持ちがすれ違ったまま、」
咲&舞 「どうしたらいいの…」
「ふたりはプリキュアSplash☆Star 『大切なものは何?咲と舞の願い事』」
「ぶっちゃけはっちゃけ、ときめきパワーで絶好調!」





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