ジオンの残業
〜一年戦争後MSの型番のお話〜




2012年2月にMSの形式番号に関する話がありました。




ジオンのMSの型番とZのMS  投稿者:自律神経衰弱男


ティターンズは、地球至上主義の派閥のくせに、多くはジオンの匂いのするMSを所持していました。地球マンセーな人々の使うMSなのでから、普通はジム系でそろえるのが普通じゃないのか?と思うのが一般的な気がします。

多分、考えられる理由は二つ。
一つは、敵であるのはジオンなわけですから、敵の技術を研究し、優れた部分を継承しようとしたら、ジオン系の外見になった。
そしてもう一つ、最大の理由が

『旧ジオンの型番を再利用した』

というのはどうでしょうか。

一年戦争の爪痕色濃く残る時代において、いくらジオン残党に睨みをきかすためとはいえ、「新しいMSこしらえてくれ」と言っても、総人口の半分が死滅した地球圏においては、そう簡単に税金も集められず、新しい軍備の調達もままならないことでしょう。

…でも、ティターンズという極端な組織が結成された背景には、デラーズやアクシズの存在があったことですから、彼らジオンの亡霊に対して、何の対処もしないというのはあまりにもよろしくないことです。でも、金がない・・・。

しかし、『既存の型番を使った新MSを造る』なら?

MSとはいえ、工業製品であるのは変わらないでしょうし、新たに造ろうと思ったら、おそらく初期投資の費用だけでもべらぼうな資金がかかるでしょう。例えば、「たこ焼き」「たい焼き」を焼く的屋さんになって、お客さんを喜ばしたいと思っても、実践するにはたこ焼きやたい焼きを焼く型が必要で、たこ焼き器だと数万、たい焼き器だと数十万の費用が必要です。

・・・でも、型番が初めからあったなら?それはズバリ、「旧ジオンのMS」の型番です。別に連邦の、ジムの型番でもガンダムの型番を使ってもいいですし、実際、「ジムU」「ガンダムmarkU」はそうして造られたのかもしれませんが、MSの本家はジオンですし、そのジオンと戦うわけですので、もう一つの「敵の技術を学ぶ」ことも念頭に入れて、ティターンズはジオン共和国やアナハイムなんかに発注して、新MSを造ったのではないでしょうか?

このうち、ザクの型番で「ハイザック」、ゲルググの型番を用いて「ガルバルディβ」を開発したんじゃないでしょうか。こうして、初期費用を抑えてある意味「お安く」MSを造ることで、数をそろえたティターンズは、余った資金で今度は生産性を気にしなくてもいい、ハイエンドの可変MSを造ったんじゃないでしょうか。

ですが、アナハイムは後にティターンズと袂を分かちます。その際、手元に残った「ドムの型番」を用いて、リックディアスが造られたんじゃないでしょうか。そしてそもそもドムという機体は、本体重量と全備重量の差から、大推力で戦艦に近づきバズーカで撃破する「一撃離脱型」の機体でした。このコンセプト、後の可変機と同じです。ひょっとするとティターンズの後の可変機たちは、アナハイムが離反したせいでドムの型番を得られず、その代用としてムーバブルフレームなどの新技術を応用して開発された経緯なのではないでしょうか。






インフラの活用  投稿者:KS


型番の流用というより、もっとダイレクトに「一年戦争後、もっとも損害が少ない工業施設がジオン=サイド3のものだった」という事ではないでしょうか?
一応(かなり妥協した形とは言え)連邦の勝利で戦争が終結したのですから、ジオン共和国にもそれなりの「賠償金」などが請求されたでしょう。しかし何度か指摘した通り、本来各サイドは経済的にも生態的にも完結して機能しうるものであり、貿易による「富」などは生じにくいはずです。
しかもコロニー側が提供できる資源というのも限られています。
となると、一番手っ取り早いのは「連邦の監督の下、ジオンの工業施設を使って兵器を生産させ、連邦に『物納』させる」というやり方ではないでしょうか?
MSは「ジオンで生産できる」「コロニー市民の生活・生存に必要な物資ではない」「連邦が早急に必要としている」「ジオンには持たせたくない」という条件が揃ってますから、召し上げる品物としてはある意味最適です。
ジオンの工場を活用するので当然ジオン側の既存技術を用いたMSとなり、ジオン既存機を改良したガルバルディβや、新型機のはずなのに性能が半端なハイザックなどが生まれたのではないかと。
(ブランドとしては「アナハイムエレクトロニクス・サイド3支社工場」製品だったり「下請け企業による委託生産品」とかなんでしょうね)







RGM-79の謎  投稿者:KS


MSの型番については、実は結構な謎があります。それはGMの「RGM−79」。
普通に考えれば「RGM−79・GM」と「RGM−79N・ジムカスタム」は同型機というか、カスタムは無印GMの派生機という事になるでしょう。しかし、外見を見てもほとんど共通点はなく、ジェネレーター出力なども大きく異なります。恐らく共通する部品はほとんどないのではないでしょうか?
これは現場の事を考えると極めて不都合です。「79用の膝関節パーツ」を発注しても望んだものが届くとは限らないのですから。
あれだけ形状も性能も異なるのですからジムカスタムは「RGM−80」とか「81」になる方が自然です。

恐らくこれは、当時の政治的混乱などが生んだ珍事でしょう。
一年戦争からグリプス戦役にかけての時期はシビリアンコントロールの原則が崩れ、後のティターンズも含め、さまざまな軍閥が横行していたと思われます。しかし同時に、戦争終結後は明確な敵も存在せず、軍縮も叫ばれていたでしょう。恐らく新型機の導入予算は公式には認められていません。
そこで有力軍閥はアナハイムなどに新型機を発注しつつ、書類上は「これは新型機ではなく、損耗したGMの補充です」という建前を通したんじゃないでしょうか?
そのせいで事実上、「無印GMとほとんど互換性がない新型機」が、名目上は「GMのバリエーション」となり、RGM−79の後にはありとあらゆるアルファベットがくっつく羽目になったんじゃないでしょうかね。







バリエーション  投稿者:七味


> KSさん

F−15C/DとF−15Eとか、同じF−15なのに中身は別物で互換性は無いという例は現実にもあります。
M1戦車なんて、M1が105mm砲装備の第2世代〜2.5世代戦車だったのに、M1A1になると120mm砲装備の第3世代戦車になっていて、やはり互換性なんてありません。

アニメの絵で見ると、ジムとジムカスタムはどこをどう見ても違いすぎますが、例えば両方をカトキデザインでリファンしてみたら…というような事を考えると、「無印ジムを設計素体に、部品の90%を新開発の高性能品にしてみました」というのがジムカスタムなのかもしれません。

ジオン側のザクのバリエーションも、CとFくらいはともかく、DとかKとかMとかRあたりはもう完全に中身からして別物だろという感じですから、宇宙世紀的にはああいう命名法則の方が常識的なのかも…。







対応  投稿者:龍崎海


>KSさん
逆に外見が違うだけで中身はあまり変わっていないのかもしれません。
その外見の各部位の長さがちがいすぎるというのなら、中身の部品の長さも変更されているとなるでしょうが、外見だけなら装甲の材質や効率化による変更で外側だけ変えたとも考えられますし。










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