ジオンの残業
〜地球侵攻作戦のお話〜




2011年12月に地球侵攻作戦の話がありました。




地球侵攻作戦という「泥縄」  投稿者:340


お久しぶりです。
久々に覗いたら、ちょっと気になる書き込みが見えましたのでw


> 宇宙の戦闘だけで戦争は決着しません。


七味様、この前後も含め、一年戦争のジオン戦略環境に誤解があるのではと思えます。

南極条約は、TV版など映像作品でも折に触れて出てきた完全な公式設定です。
そこで触れられている内容は断片的なものですが、概略は以下として良いでしょう。

@ ルウム戦役で連邦の宇宙戦力が崩壊した直後、地球侵攻作戦前に協議・批准。
A 当初は講和条約(とはいえ実質的には連邦の屈従・降伏)であった。
B レビルの「ジオンに兵無し」演説で政治的環境が変化し、連邦は原案を蹴る。
C 結果、核・化学・大質量兵器等の制限条約に留まり、戦争は続行。

ここで、Aに至るまで完全にギレンの青写真どおりだったとするのなら、ギレンにとっての
戦争は「宇宙で終わる」ものだったはずです。
逆に、ギレンにも望外のものとすれば、地上戦をその前から考えるのは馬鹿げています。
地上降下、補給線確保とも、連邦宇宙戦力が健在ならば実行不可能なのですから。


別な角度から考えても、この考え方は健全だと思われます。
そもそも、ジオンの国力は連邦の30分の1とはギレン本人の談。
もちろん、この「国力」の中身が「戦争遂行能力そのもの」かは不明ですが、世界中に演説
として流す以上、誇張はあれ、そう大きく外れてはいないでしょう。

一つ勝つ(一週間戦争)のも奇襲頼り、二つ勝つ(ルウム戦役)のもコンバット・プルーフ
なしの玩具のような兵器頼み。
まして三つ目に30倍の敵を飲み込む敵前上陸(降下)侵攻・・・

すみませんw 私のような凡俗は、ギレン閣下が三つ目まで周到に準備していたとは、到底
考えられもしません。
というか、そこまで準備できるなら、危うい一つ目や二つ目にもっと万全な備えをするのが
戦略指揮官の当然の心算でしょう。
Aまでを完全に遂行すれば、戦略的に完全勝利なのですから。
(実際には「戦争屋レビル」が、すべてふっ飛ばしちまったwとはいえ)


となれば、常識的な理解は「ギレンにとっての地球侵攻作戦は、『やらないで済むのならば
やらずに済ましたい』『準備も碌にしていない・手が回らない』作戦」ではないのか、と。


あしか作戦のとき、独海軍には上陸艇はおろか艀さえなく、筏まで作り始めていました。
そもそも、1945年まで対英戦はないと総統が明言していたのですからw
上海事変後の帝国陸軍は、中国侵攻の様々なプランを勝手に考える少壮佐官には事欠かない
癖に、実際の戦争指導はすべて場当たりでした。
別に枢軸だけではなく、連合国だってたくさん誤りは犯しています。

大戦争の、しかも上陸戦とか侵攻戦とかフェイズを変える先まで見越すのは不可能です。
そんな先のことを準備するくらいなら、目の前の対処のほうが優先でしょう。
若く野心満載なアレクサンドロス大王であってさえ、ダレイオス3世の巨大な兵団との決戦
前に、インドまでの侵攻作戦を「準備」していたはずはないのです。


こう考えると、タイムスケジュール他もしっくりきませんか?
条約調印後2ヶ月もあった降下までのタイミングのずれ。それでいて膠着する戦況。
どう考えても宇宙より適性に劣るMSの地上投入。解決の糸口も見えません。
それまでの時計の針のように精緻な戦争指揮に比べ、なんともお粗末な状態。
これは、地上侵攻が「泥縄式」だったことの証左のように思われるのです。


Aによって講和できていれば、連邦が逆らったら宇宙から大質量兵器を降らせればよい。
その見せしめとしてコロニー落しは(落着地をずらされたといえ)最高のショー。

その後、南極「講和」条約によって要地に駐屯する戦車はあってもいいな、威圧にもなる。
そんな程度の「準備」ならしていたかもしれません。あくまで片手間に。
それが「本当の侵攻作戦になっちまった」というあたりが落ち着きどころではないのか。


以上、ご検討ください。







ギレンの思惑  投稿者:D.N


>340さん
確かに戦争の先まで見渡すのは難しいです。
しかし、自分の作戦の失敗した場合と成功した場合の双方を考えるくらいのことはできます。
それと肝心な事を忘れております。
コロニー落としが成功してしまえば連邦軍統括本部が壊滅するので、「講和する対象」それ自体が壊滅します。
それと講和条約を結んで勝利するというのはリスクが高い行為です。
交渉決裂は普通におこりますから。
結果的に結べる寸前にまでいったとはいえ、それ一本に頼るほどギレンはアホではないでしょう。

それを踏まえるとギレンの戦略プランはこんな所でしょう。

・プランA
「コロニー落とし大成功」→「地球侵攻」

この場合は七味さんの言うとおり、ザクやマゼラトップ、ガウやドップを使った地球侵攻作戦を連邦軍の機能が一時的に麻痺している間に行い、各地でバラバラになった地球連邦軍を降伏させます。
それと同時にアフリカや北アメリカのように人脈を利用した融和政策をとり、硬軟両面の顔を使い分けて、相手を分断し、相手します。
連邦といっても元々は国の集まりですし、裏切ってジオンに付くやつもそう少なくはないでしょう。
人の集団を相手にするときに相手の集団の中に敵を作ったり此方への裏切りを促したりするのは普通によくあります。
アクシズが地球侵攻したときもそうですし。
一塊の相手なら手強いですが、足並みがそろっていなければ大して怖くないので。
オデッサとか重要資源のある所は多少強引にでも奪うでしょうが。
相手が一枚岩なら成功確率は低い作戦ですが、ぶっちゃけ、幾ら優秀とはいえたかが大き目の資源衛星に張り付いていた小娘如きに手玉に取られる程度にはバラバラの連中を相手にするのですから、成功する可能性はかなり高いです。
ジャブロー無事でもあっさり篭絡された北アメリカなんてのもありますから。

・プランB
「コロニー落とし失敗」

「コロニー落としの威力と宇宙のMSの強さを背景に威圧して此方に有利な講和」

まあコロニー落としはそう確実性の高いものではないので、失敗することもあるでしょう。
ただ、失敗するにしても「大気圏で完全に燃え尽きてしまいました」ということはあまり起こりそうもないので、「ジャブローをはずした」が予測される失敗です。
ならば、その威力は連邦には知れ渡るので、それを背景に強引にジオンに有利な講和条約を結びます。
まあ、これもたかだか資源衛星に(以下略
なので普通には成功しているはずです。
「くそう、あの爺め!」

・プランC
「コロニー落とし失敗、講和も失敗」

「もうしょうがないから普通に侵攻、でも普通じゃ勝ち目ないからジオニック&ツイマッド&ギニアス君&フラナガンの諸君、頑張ってくれたまえ!」

勇敢な将兵達よ! 君たちの働きにも期待しているぞ♪
……まあプランAの段階の人脈作りはこの局面でも有効なので、全く勝ち目がないわけでもありません。
マ・クベ様も頑張ったし。
後は茶髪のガキが余計な事しなければ。

まあこんな所ではないかと。







一年戦争の詩的理解について  投稿者:340


D.N様、早速のご検討有難うございます。

以下、少し順番は前後しますが、私の立論との差異についてのみ述べさせていただきます。
それ以外は基本的に賛同しております。


@ 講和対象の消滅

さて、連邦「軍」は講和対象の最終決定主体でしょうか? 政治家はいないのでしょうか?
実は、これは宇宙世紀の連邦の成り立ちを考える上で非常に大きな仮定点です。

私見を申せば、連邦「軍」が講和の最終決定主体であり、「だから」コロニー落しは失敗す
る「必要があった」と考えています。
私見の上に完全な仮定ですので、今回は深くは触れません。


A プランA〜Cの存在

もちろん次善策として地上侵攻も「考慮」はしたでしょう。ですから私も少し触れました。
客観的に見てギレンは宇宙世紀最高の戦争指導者ですから。(倫理的には最低ですが)
しかし「準備」まで整えることはできなかったであろうし、意図もしなかったろうと考える
ほうが整合性が高いのではないか、というのが私の立脚点です。

連邦はその名のとおり寄合い所帯であろうと推察され、現実にTV版ではエルランの裏切り、
ニューヤーク市の(消極的とはいえ)恭順などが散見されます。
しかし、基本的にジオンが連邦にとって利益より不利益を齎すことは、思想背景、開戦理由
・経緯等から誰の目にも明らかで、裏切りや恭順が多数を占めることは望み薄。
結局、軍事力を直接・間接に行使することがどうにも必要になる。

ここで地上降下という直接的行使は、総合的な戦争遂行能力に大きく劣るジオンにとって、
他の選択肢に比べ下策であろうということです。
少なくとも、軌道からの投下だけで大災厄を引き起こせる「間接行使による脅迫」に勝る、
そうギレンが考慮した論拠は薄いのではないでしょうか?


B 地球降下を実施した理由

では何故、下策の地上降下をギレンが決行したか。
私は、ギレンが「二重の敗北」を喫して追い込まれたからと考えています。

ひとつは、連邦との政治決戦での敗北で、これはレビルの演説効果とそれを利用し得た連邦
上層部の、紛れもない歴史的勝利です。勝敗は兵家の常ですから、これは仕方ありません。

もうひとつは、ジオン内での権力行使闘争敗北の結果ではないかと考えています。
「ドアを蹴れば倒れる」と主張(本心からか政治的思惑からかは別として)する国内勢力に
敗北したからではないか、と。

ギレンの認識では完全に勝利「した」状況なのに、「敗北を認めない」連邦と「勝利を認め
ない」国内勢力に押し切られてしまったという、最高に馬鹿げたシチュエーション。
これがギレンの、ひいては一年戦争最大の悲劇(喜劇)だと考えています。


C 「それ一本に頼るほどギレンはアホではないでしょう」

仰るとおりでしょう。深く同意します。
そして私は、前回および今回の書き込みのような情勢把握から、「頼らざるを得なかった」
のではないか、と考えているわけです。
それは、急ごしらえの公国と、ギレンの人間としての限界といっても良いかもしれません。


「失われた勝利」というそのものズバリの一書があります。
本書はドイツ最良の将官(といっても良いでしょう)によって著された、WWUドイツ国防軍
の敗北に至る経緯です。
著者のエーリッヒ・フォン・マンシュタインは、黄作戦で対フランス戦を勝利に導き、独ソ
戦でも最善の作戦指導の冴えを見せますが、第三帝国の破滅を防げませんでした。


本書を読んで実感するのは、神ならぬ身の儚さというか、割り切れなさです。
私は、ギレンと公国はまさにその様な状況にあったのではないか、そう考えています。

徹底的なリアリストである彼は、このような詩的感慨を絶対的に否定するでしょうがw






The Earth too Far  投稿者:七味


> 340さん

レビルの演説が連邦市民や連邦軍に継戦意欲を湧かせたのは事実でしょうが、そもそもレビルの捕縛が戦場での不確定要素が絡む事態でした。
これによって黒い三連星が英雄となり、ジオン国民に戦勝への期待を抱かせたからこそ、レビル逃亡によって大きな政治的な打撃が発生したんです。
恐らく戦前から連邦軍のタカ派として名の通っていた(それ故に僻地の防衛艦隊司令官にされた)レビルを捕虜にする事を、戦前から「周到に準備」していたというなら話は別ですが、そうでないならレビルが戦死とか、ルナツーなりジャブローに逃亡というシナリオもあった筈です。

だから、一連のレビルに関する政治的なゴタゴタを戦前から想定する事は予知能力者でもなければ不可能で、ギレンはそういう異能力者に懐疑的な人です。
全ての状況を予測して対応策を考えるなどNTでも不可能なのですから、国運を賭した戦争を挑むなら、最も可能性の高いと思われるところを選択するのが一般的では?

> Aによって講和できていれば、連邦が逆らったら宇宙から大質量兵器を降らせればよい。
> その見せしめとしてコロニー落しは(落着地をずらされたといえ)最高のショー。
>
> その後、南極「講和」条約によって要地に駐屯する戦車はあってもいいな、威圧にもなる。
> そんな程度の「準備」ならしていたかもしれません。あくまで片手間に。
> それが「本当の侵攻作戦になっちまった」というあたりが落ち着きどころではないのか。

まさに、それが言いたかった事なんですが…。
ただ、その「準備の規模」についての認識の違いかと思います。

地球は広いですから、要地だけに戦車といっても数百両から数千両単位が必要です。歩兵も大量に必要でしょう。
掌返してジオンに尻尾を振る連中を懐柔して最大限利用するとしても、それだけで足場が磐石になるとは言えません。
相手と仲良くなって家に入れてもらったのではなく、土足で強盗しに入っている訳ですから、武力で反抗してくる輩がゼロになるとは考えにくい。
史実とは逆に降伏を好しとしない連邦軍人による反撃があるでしょうし、場合によっては連邦軍の残党がレジスタンスに連邦軍の兵器を横流しする事も考えられます。

軍事的な観点から戦車が一万両必要だと試算されても、最優先で必要なのがザクとムサイの段階でそれを戦前に充足していたとは考えにくいですが、実機の生産やその乗員の育成については「片手間」などではなく、出来る限り頑張っていたと思います。

南極条約の締結から主力部隊が降下するまでの一ヶ月で、降下用コムサイやHLVから陸戦用兵器の生産をして、地球方面軍の部隊を編成して人員を養成して…というタイムスケジュールは厳しすぎると思うので、実際に降下した部隊の全てではないにしろ、かなりの部分は戦前から用意されていたものだと、私は考えています。

私の言わんとした事は、Aの段階でギレンの望みどおりに連邦政府と連邦軍が降伏した後、それの確認や武装解除の手続きを誰が面倒見るのか?
という事です。
第二次大戦でも、日本やドイツが降伏をした後は、連合国(主に米国)による進駐軍が占領統治をしに来ましたよね。
史実の一年戦争でも、連邦軍はア・バオア・クーで甚大な被害を受けつつ痛み分けの状態で終戦しましたが、残存した連邦軍の宇宙艦隊は状勢が落ち着くまでの暫く、グラナダやサイド3近辺を警戒していました。

ギレンが開戦後1ヶ月以内の宇宙での完全勝利を確信していたなら、こういう「戦勝後の進駐軍としての地上戦力」を戦前から整備しておく事は、むしろ当然ではないか?
という観点から、本格的な地球侵攻を見据えた戦力整備を戦前からしていたとしても何もおかしく無いのでは? という話をしたかったんです。







機動爆撃無双という単純な話です  投稿者:340


七味様

お久しぶりです。
90%の成功ですね。わ(r >The Earth too Far

原作はもちろん、映画も日本でRS公開されたWWU映画中で3本の指に入る名作でしょう。
ジーン・ハックマンやアーサー・ヒルをはじめとした名演・名台詞は今でも心に残ります。
人気絶頂期の筈のレッドフォードが、練達の名優陣の前に霞んで霞んで。可愛そうでしたw
15年ほど前になりますが、フロスト大隊の奮闘と壊滅をクライマックスに、専門誌に寄稿を
したこともあり、話しだすと止まらなくなりますw




さて、本論のほうですが、一読いたしましたがあちこち意味が通じませんでした。

私は、ギレンにとって地上侵攻戦は馬鹿げたものではないのか、という投げかけを行っては
おりますが、レビルの行動を予測できなかったことをギレンの不明としてはいない筈w
ウォー・モンガーの将軍が一人捕まって逃げて、いらぬ演説かまされたという程度では?
ギレンの青写真(というかとらぬ狸の〜)は、Aまでの話です。

また、誤解なきよう繰り返すなら、私は地上侵攻という「戦闘」が不要と申しております。
講和させた上での連邦軍武装解除や叛乱処理は、連邦軍自らが一義的に行うもの。
連邦の官僚主義はこういう時には有用で、多くの局面で馬鹿正直に実行することでしょう。
その上で「駐屯」してやれば宜しい。

それでもまだ背こうとするなら、何か落としてお灸を据えるだけです。
連邦の屈服が前提の「講和」条約に、ジオンの大量破壊兵器使用制限はありません。
そも、このような状況は「戦争」とは別の「戦後処理」「事変」に分類されるタームです。

61式は偉大な兵器ですが、軌道爆撃阻止は担務外。
そして地上軍に、重力の井戸の底から宇宙に対しての有効な攻撃手段は存在しません。
条約破りまでしての核ミサイル釣瓶打ちくらいしかありませんが、その場合は地上も確実に
コロニー落としなどの相互確証破壊で終了でしょう。
そもそも連邦がそれだけ肝のある存在なら、戦争自体が生起していなかったわけですし。


もうひとつ、本編(長さから敢えて映画版ですが)から実例を挙げましょうか。

デギン「直径6キロからのレーザーなら連邦を殲滅することも易しかろう」
ギレン「はい」
デギン「・・・勝ってな。どうするつもりか」
ギレン「折角減った人口です。これ以上増やさぬよう〜(以下略)」

言わずと知れた名場面ですが、お気づきでしょうか。
ギレンはもちろんデギンまでもが「連邦艦隊の殲滅=完全勝利」と認識していることに。
この後がギレンの独善的地球支配を話題にしている以上、単なる「打撃を与えての対等な講
和」を意味するのではなく、連邦の隷属化まで含む完勝であることは明白です。

これ以前に、ドズルもまた「ビグ・ザムの量産の暁には〜」の台詞を残して散ります。
地上では使いにくいだろうビグ・ザムであるのに・・・。(アプサラス? 別物ですからw)
念のため申しますが、これらは「地球侵攻作戦が破綻した後」に発せられた言葉です。


単純な話です。
軌道上を完全制覇するということは、制海空権以上に絶対的な優越だということです。
それだけで、相手が降伏することがごく合理的であるほどに。

南極条約交渉時にあった戦力不足(そう「ジオンに兵無し」だったのですから)は、総動員
達成によって解消され、連邦艦隊さえ壊滅できればルナツー制圧も問題がなさそうだ。
そう、連邦も破断界ぎりぎりなのだ。
心ならずも大損害を強要された地上侵攻作戦は崩壊し、戦力の追加投入も不要なうえに巻き
添えの心配もない。チャンスだ。

これが、連邦の宇宙反攻を迎えた時点での、ザビ家首脳の共通認識ではなかったか。

「だから、ソロモンで連邦を迎え撃とう」
「だから、ソロモンを捨て石にしてソーラ・レイの掃射後に決定的な大反撃ができる」
「だから、ギレンの暴走を食い止めるために和平交渉に向かおう」
「だから、政治の季節だ。手駒も出来たし」

辻褄はあう、というかこんな陳腐な状況判断以外に何が考えられるのでしょう?


申し訳ありませんが、私の立脚点を崩すなら、好き放題に軌道爆撃出来るジオンが、連邦に
対して降伏を強要できない理由を説明いただきたく。







冬は来なかった  投稿者:KS


ギレン、というかジオンの戦略方針として「本来はコロニー落としが成功した時点で抵抗力を喪失した地球に勝者として進駐できるはず。それ以降の事は考える必要も余裕もなかった」という説はどうでしょう?

もちろん敵軍や政府の中枢にコロニーが直撃すればベストでしょうが、地球のどこにでも落ちさえすればいい……はずだったのです。
何故ならいわゆる核の冬によって地球の気象は激変し、食料生産力の著しい低下によってコロニーに隷属しなければならなくなるのですから。

ところが「どういう訳か」大規模な破壊にはなったものの、予測された核の冬は発生せず、地球の抵抗力は維持されたまま。それどころかジオンの暴挙への憎悪や怨念を募らせてしまった。
恐らく最大の計算違いはレビルの演説ではなく「計算では起きるはずだった、コロニー落としの二次被害としての気象変動が発生しなかった」事ではないでしょうか?

だからこそギレンを信奉するデラーズ・フリートによって後年、その構想が再演された……とか?







連邦の徹底抗戦は予想外だったと思う派です  投稿者:自律神経衰弱男


ギレンは「宇宙移民が人類種として地球の人間より優れている」云々掲げ、圧倒的勝利に固執していたなら、レビルのジオンに兵なし演説は予想GUYだったはずです。コロニーをほとんど壊滅させ、地球に落とすなんて無茶をしたのも、「勝ってからなんとでもする」という意気込みだったろうと思います。その割には地上用装備が充実していたのは、本来地球を攻撃するための装備ではなく、南極条約の時点で戦争を終わらせ、接収した地球の拠点を「守る」ためにコツコツ用意していたのでは。連邦が抗戦にでるとは考えていなかったからこそ、後々で勢力図が伸び悩んだり、補給に苦しんだりしただろうと思います。連邦に比べエース級のMSの改造が多いのも、補給が苦しいので本国の意思とは関係ない、現地独自の改修も大目にみていたんだろうと考えられます(逆にいえばそれだけ補給が苦しかった)。

>KSさん
コロニーが空洞なので、核の冬を狙ったとしても、いかにコロニーといえども難しそうです。実際0083ではコウが北米基地に配属されても、様子は稲が元気ないぐらいでしたし、ZZでのダブリン落としも成功しましたが、落下速度が遅かったようで核の冬には至りませんでした。世界観が違いますが、Xではコロニーを40基!落として核の冬が三年続いたそうです。シャアは明確に「地球を住めなくして人類を強制的に宇宙に引き上げる」としていて、やっていたのが中身ギッシリ詰まった小惑星アクシズを落とすことでしたから、核の冬は並大抵のことではそうそう狙えないんじゃないでしょうか。

でも、個人的には後のジャミトフみたいにギレンの本当の思惑が『増えすぎた人口をちょうどいい塩梅に減らす』ことメインだったとしたら、私はしっくりくるのですが…これなら毒ガス〜コロニー落としの時点ですでに自分の本当の目的は達成できていて、あとは連邦が降伏しても抗戦しても、なんなら自分が死ぬことも(それがたとえ身内に殺されたとしても)ジオンが敗戦することも、戦局がどう転んでも彼にとっては全然OKだった、そう思うとしっくりくるのですが。







>340さん  投稿者:あるくびゅーず


ちょっと横から。
この時代については、いろいろ書かせてもらってるので。

>Aによって講和できていれば、連邦が逆らったら宇宙から大質量兵器を降らせればよい。
>その見せしめとしてコロニー落しは(落着地をずらされたといえ)最高のショー。

>申し訳ありませんが、私の立脚点を崩すなら、好き放題に軌道爆撃出来るジオンが、連邦に
>対して降伏を強要できない理由を説明いただきたく。

これは大きなポイントだと思います。

南極条約以降、これを守ろうとする努力をしていたのは事実です。
つまり、作中としては”「好き放題に軌道爆撃出来るジオン」ではなかった”ということが事実になるでしょう。
ぶっちゃけた話、本当に「好き放題」に出来るのならば、「南極条約」なんぞ無視してとっとと二発目、
三発目を落とせばいいんですから。

その理由に迫ってみたいと思います。

理由としては3つほど浮かびます。

一つ目は、地球侵攻作戦をさっさと行ってしまったからではないかと。
オデッサ、キリマンジャロ、北アメリカと広範囲にわたっています。
何れも経済的にも、資源的にも要衝であり、一度手に入れた場所は手放したくは無いはずです。
コロニー落としなどの大質量兵器落下は、いわば賭けに等しく、万が一、ジャブロー狙ってオデッサにでも落ちたら占領どころではありません。
仮に上手くいっても「ひょっとしたら、まちがって落としちゃってたかも。テヘ」とか言う噂でも出た日には占領政策に大きな支障をきたします。
なんせ、「はじめてのおとしもの」は、見事に失敗して、シドニー/キャンベラ、ウェリントンを地図から消し飛ばしてますから、確実ではないことは事実です。
まとめると。
 ・地球侵攻作戦を行ったから、同士討ちを避けるために落とすにおとせなかった。
 ・コロニーが落ちる場所は確定できない。前回も失敗したし。間違って要衝に落ちたら目も当てられない
 ・仮に上手くいっても、可能性があっただけで偉いことになる。


二つ目の理由は、政治的な理由です。
まず、宇宙世紀はジオン一国で成り立っているわけではありません。
サイド6、月面都市の意向は無視できません。
彼は地球での商売こそが最大の目的です。
連邦政府がスペースノイドに厳しい政策を行ってきたため、その反動としてジオンの侵攻があるわけですが、質量破壊兵器はただの破壊でしか無く、経済圏の消滅を意味しています。
それを望む者は、少なくなくてもジオン公国のザビ家指示派位にしかいません。
占領して経済活動をスペースノイドに有利な条件で動かして、初めて大きな利益になるわけです。
そもそも独立戦争自体も、地球からの経済的な圧迫からの解放こそが真の目的であり、地球市民を皆殺しにする事が目的ではありません。
一発目は、確かに核の冬にはならなかったけど、二発目はわかりません。
地球の経済圏が全て壊滅しては、生活向上など出来はしないでしょう。
まとめると
 ・周辺国家が五月蠅い。
 ・別に地球市民を皆殺しにしたい訳じゃない。
 ・商売相手がいて初めて成り立つ植民政策。滅ぼしても銭にはならない。

次に三つ目。
これは自説に乗っかる形なので、少々苦しい所はありますが。
独立戦争のメインは宇宙市民なのです。
なのに、ジオンは宇宙市民を皆殺しにした上に、地球に落としてしまいました。
何故、ギレンはサイド1、2、4、5などを選んで皆殺しにした上に、落としたのでしょうか?
ここで考えられるのは、「ジオン派とザビ家派」の抗争です。
互いに宇宙市民の解放を謳っていますが、タカ派とハト派くらいの意識の差があります。
ここまでは作中でもちらりと触れられていますが、ここからが自説の持ち出しです。
おそらく、ジオン派は多数派で、ザビ家派は少数派です。
そして、ジオン派が多く住むサイド1、サイド2などは地球連邦も手心を加え、意図的にサイド3などの遠いコロニーに負担を強いたのではないでしょうか。
これは自然発生的に生まれたのか、地球連邦政府の意図したところなのかはわかりませんが、植民地の地元派閥争いを助長し争わせるのは、植民地政策としては非常によくある手段です。
意図的結果的はともかく、優遇されているジオン派はザビ家を危険視し、ザビ家派はジオン派を差別されていると憎しみの目を向ける事でしょう。
これにより、一番罪深い地球連邦ではなく、互いを憎しみ、警戒することになります。
もちろん、インテリ層は気づいていますが、一般市民はそうはいきません。互いにいがみ合う事でしょう。
これを一気に解決する方法が一つだけあります。
憎しみ合うことなく、真なる敵に牙を立てる方法が。
そう、どちらか片方を滅ぼせばいいんです。一人残らずとは言いませんが、組織的な抵抗が出来ない程度にまで数を減らせば良いんです。
その実現が、一週間戦争でありルウム戦役であったわけです。
これこそが、ザビ家が「宇宙市民」を皆殺しにして、なお支持を失わない証左だと考えています。
さて、その後に質量兵器を使えない理由は何でしょうか?
確かに「ザビ家派」にとって、「ジオン派」は、皆殺しにあって当然の連中でした。
ですが、残った連中は、内心はともかくザビ家を支持しています。
その連中の指示を無視して、コロニーを接収する事は、勝っている状況では不可能です。
ましてやてっとり早く皆殺しにすることなど不可能でしょう。
テキサスコロニーのように無人のコロニーを選ぶ手もありますが、無人とはいえコロニーを使われることに支持の低下が考えられます。
それでも無理やり使おうと考えたとしても、様々な条件が必要だと考えられます。
地球に落とすのに都合のいい場所ではなかったとか、地球に落とした”ルウム”は、サイド5で人が暮らす比較的新しいコロニーですが、テキサスは廃棄された古いタイプのコロニーです。
そう考えるとある程度ロケットエンジンで、軌道から引っぺがすだけの強度がなかったということも考えられます。
また、サイド3からコロニーを提供することも考えられますが、それは距離的に難しいでしょう。
コロニーレーザー建設の際マハルからの強制疎開もありましたが、それはジオン国内であり、なおかつ旗色が明確に悪い時期だったから行ったということが理由として挙げられます。
まとめると。
 ・内なる敵(ジオン派)を葬った。
 ・残ったのは味方だけなので、そいつらを弾には使えない。

つまり、結論づけるならば、
ギレンがサラミスの脅威を恐れたから!!!

「くっくっく圧倒的じゃないか、わが軍は」
あ!






宇宙殖民という政策  投稿者:KS


あるくびゅーず さま

作中の描写から逆算して「ジオンが軌道爆撃し放題ではなかった」という前提には私も賛成です。
(先の発言で書いた「計算上核の冬が起きて勝負が決するはずだったので、総力を上げてコロニー落としを実行した」という仮説も、ほぼ同じ考えに立脚しています)

ただ、ひとつ疑問点というか素直には納得できないポイントがあります。
それはそちらが挙げている論拠のうち「経済」に関してです。

人間の生活環境、生産設備、その他全てを何もないところにゼロから作り上げ、常に維持管理の費用が必要となるスペースコロニーは「既に地面や生物、労働力がある場所に支配者とさらなる労働力を送り込む」歴史上の植民地政策と同等に扱えるでしょうか?

ナレーションでも「増えすぎた人口を……」と述べている通り、最大の(唯一の、に非ず)の目的は地球から人間を減らし、環境負荷を抑制する事だと思われます。
となると各サイドどころか各コロニーが原則として「経済的にも生態的にも、それ自体で完結しうる単位」として設計されるはずです。
そうなるとサイド間やサイド−地球間の貿易というのは、経済活動としてあまり大きなウェイトを占めないのではないでしょうか?(月面都市はまた別としても)
「既に半世紀」で、宇宙世紀0079と言っても、たったの2〜3世代。単なる実用性を越えた××コロニーの名物や特産品が生まれるほどではないんじゃないかと。
(更に言えば、コロニーの農産物などが地球に輸出できるようになっても「密帰国者」を防ぐためにもコロニーからの貨物船などは地球側ががっちり管理してたでしょうし)






制宙圏は万能の処方箋?  投稿者:七味


> 340さん

少し話を戻して良いでしょうか?
元々の話題は、ジオン軍が開戦前あるいは開戦直後くらいまでに、纏まった地上用の戦力(陸戦用MSや戦車、戦闘機など)を整備していたか否かというものでした。
なんでマゼラアタックなんて造ったのだろう? という話からの派生です。

ここでの私の意見を大まかに要約すれば、
『実際に降下した部隊の大部分は既に戦前から準備していた。夏以降の増援部隊は開戦以降の新規生産分だろうが、少なくとも春の第一陣(地中海沿岸や北米に降下した部隊)に関しては、進駐軍として使う予定だった部隊を侵攻軍として転用した』
というもので、マゼラアタックやらは南極条約が講和条約でなくなってから慌てて整備したものではないだろうというのが主旨です。


数度に渡る340さんの意見なのですが、私は以下のように理解しました。

――――――――――
そもそも、ジオンが纏まった戦力を地球に降下させようとする考え自体が、非合理的。
ジオンは南極条約の時点で勝利を確定させる事を前提としていて、そうだとしたら戦後処理は
連邦が自分でやるのが筋だから、ジオンが大軍を地球に派遣する為の準備を戦前からしていた筈が無い。
戦前から地球降下用の大軍を準備していたとすれば、ジオン(特にギレン)の戦略と自己矛盾する話だ。
戦車を造る余力があるなら、制宙権を確保する手段であるMSと母艦戦力の充実に向かうのが筋だ。
何故なら、制宙権さえ確保すれば、地上戦力が無くとも地上支配は可能だからだ。
――――――――――

大まかにはこんな理解をしているのですが、相違ありましたら「ここの理解がこう違う」として下さい。


> 単純な話です。
> 軌道上を完全制覇するということは、制海空権以上に絶対的な優越だということです。
> それだけで、相手が降伏することがごく合理的であるほどに。
> (中略)
> 申し訳ありませんが、私の立脚点を崩すなら、好き放題に軌道爆撃出来るジオンが、
> 連邦に対して降伏を強要できない理由を説明いただきたく。

劇中の描写を史実とするなら、好き放題に軌道爆撃出来る筈のジオンは好き放題に軌道爆撃していませんし、連邦に対して降伏を強要してもいません。
物語が始まるのが、戦争後半のジオンが劣勢になりつつある時期ですから、開戦初期とは政治や軍事の情勢も大きく変わっている訳ですけれども、地球圏全域で膠着状態の戦況を何とか打開したいジオンが、好き放題に軌道爆撃しなかった理由は?
特にWBが地球に再突入して以降、ガルマが死亡して北米が混乱し、オデッサで大敗し、ジャブローでも敗戦したジオンは、なんで好き放題な軌道爆撃をしなかったんでしょうか。
そうすれば、連邦軍をソロモンで待ち受けるまでも無く逆転できたかもしれないのに。

ギレンとしては地球に住む全ての人、また宇宙に住んでいても自分に従わない全ての人の命に存在価値など無いので、宇宙から大量の隕石を落としたり、NBC兵器を使う事について道義的な問題や良心の呵責は感じないでしょう。
勝てば官軍ですから、南極条約があろうがなかろうが、連邦を屈服させる手段があるなら使わない理由はありません。
重力井戸の底から反撃せねばならない連邦に対して位置的に優位なんですから、報復を恐れる事無く、好きなだけコロニーや隕石を落とし、NBC兵器を使いまくれば良いんです。

なのに、劇中冒頭のナレーション部分で描写されるコロニー落し以外、第1話以降に描かれる場面では、ジオン軍が好き放題の軌道爆撃を行った描写が全くありません。
核兵器についても、明らかなのはTV版でマ・クベが撃った1発のみ。
OVAの0080で、サイド6を核攻撃しようとした未遂事例を出しても、たった2例です。
ギレンの死後、終戦後のジオン軍残党やジオン系の軍事勢力を全部数えても、連邦系やジオン系でない反連邦勢力による大量殺戮兵器の使用や
大質量物の落下攻撃を含めても、宇宙世紀では『ガンダムX』の第7次宇宙戦争のように無茶苦茶な数のコロニーが落とされた事態は一度としてありません。


私の解らないのは、340さんの提示される「ジオン勝利の方程式」と、劇中描写の落差です。
340さんの仰る、ジオン軍にとって合理的な戦争遂行手段と、劇中描写の齟齬は、どこから来るのでしょう?
ギレンが馬鹿正直に南極条約を守ったから? ザビ家内部やダイクン派との派閥争いに忙しかったから? 熱狂的な国民からの突き上げがあったから?

「勝利を認めない国内勢力に押し切られてしまった」というのは、ギレンとしては制宙権さえ
掌握すればそれで良しと考えていたが、国内の軍事に明るくない人たちが、地球に軍隊を派遣して
直接連邦を根絶やしにしない限り勝利とは認めないという姿勢で、総帥府に詰め寄ったような感じでしょうか。







ギレンの思惑(補足)  投稿者:D.N


>KSさん
>340さん

まあ勝者としての「進駐」ですら最低限民間のゲリラ相手には互角以上に戦える警察以上の戦力を整える必要があるわけで。
コロニー落としは大規模な脅しには使えるけど、個人で携行できる対戦車ミサイル程度の装備のゲリラ相手にコロニー落としを仕掛けるわけにはいかないので。
「数両だけだけど戦車持ってます」なんて奴がでてくる可能性もありますし。
その最低限ですら地球全土を相手にすると結構な数になるわけで。
ある程度は地上戦力を用意する必要があります。
そのある程度ですら造るにはそのための兵器を開発して量産して兵士達を訓練してといろいろやる必要があるわけで、その程度はギレンは用意していたと思います。
そして、本格的な「地球侵攻」に結果的になってしまったのでそれらをフル回転して慌てて対応したのではないかと思います。
その意味では「泥縄」ではあっても「泥縄になったら即沈む」にはならない程度の保険はかけてあったのだと思います。

それとコロニー落としが成功したときでも各地の連邦軍は残るので、それらに個別に講和条約を結ぶことは可能です。
そしてそのほうがリスクは低いです。
個別ならいくつか講和失敗してもなんとかできますし。

>340さん
>連邦の官僚的な能力

むしろ連邦の官僚的な能力の高さは「軍備放棄」においてはマイナス方面に働きます。
ぶっちゃけ、自らの権益を進んで放棄しろといわれているに等しいですから。
いいか悪いかべつにして、官僚組織は自己の保全を第一に考えるので、自己崩壊に近い命令を大人しく受け入れるかどうか。
「辺境の連邦コロニーの住民如きはどうでもいいがそれだけは許さん!!」
と今度こそ本気をだすかもしれません。
何処かに地下に宇宙戦艦用建設ドッグを作って核をいっぱいもたせて(下っ端は)全滅(させる)覚悟の最終攻撃をしかけてこないとも限りません。
あと連邦主体が本気にならなくても一部の過激派が核ミサイルジャックやるかもしれません。
その場合連邦で止めるのは難しそうです。
内部に敵が居る状態ですから。
まあ内部の敵(クーデター)相手も軍の仕事のうちではありますが。
連邦の統制能力が高かったらグリプス戦役はないわけで、やっぱ意思も能力も連邦には不安があります。
なので本格的な「侵攻」ではなくてもそれなりの(といっても大規模な)戦力を地上に投入する必要はでるでしょうし、その程度は整えていたのではないかと。






地上戦の戦力  投稿者:龍崎海


MSの開発当初は宇宙専用のつもりだったはずですから、コロニー内での活動で使用するつもりだったのではないでしょうか?
地球でも地上で戦うことになったのでそれらも使用するようにしたのではないでしょうか?







>KSさん  投稿者:あるくびゅーず


レス、ありがとうございます。
>「経済」に関して
まず、経済に関してはUCガンダムにおける各作品の演出や、描写などから類推した”あるくびゅーず”の推測だということは、御理解ください。
あくまでも作中に対する理解の説得力というか、自分が納得する解釈方法の一つの模索です。

>人間の生活環境、生産設備、その他全てを何もないところにゼロから作り上げ、常に維持管理の費用が必要となるスペースコロニーは「既に地面や生物、労働力がある場所に支配者とさらなる労働力を送り込む」歴史上の植民地政策と同等に扱えるでしょうか?
まず、この点から言えば、ほぼ同意です。
地球連邦がコロニーに対して行っていた政策は、かつての大航海時代に代表されるような植民地政策ではなかったと考えます。
一応、地球連邦は「完全民主主義」を標榜し、スペースノイドだろうとアースノイドだろうと議会にもちえる権力は、さほど変わらないはずです。
コロニー側もある程度の発言権を有していたはずであり、事実、グリプス戦役や第一次ネオジオン抗争の頃にはスペースノイドの代表格であるエゥーゴによる議会掌握が成功しています。

>ナレーションでも「増えすぎた人口を……」と述べている通り、最大の(唯一の、に非ず)の目的は地球から人間を減らし、環境負荷を抑制する事だと思われます。
>となると各サイドどころか各コロニーが原則として「経済的にも生態的にも、それ自体で完結しうる単位」として設計されるはずです。
この点に関してもほぼ同じです。

私が着目している点。
それは、サイド3の人間が、一年戦争開戦からずっと(表向きは)ほぼ熱狂的にザビ家を支持している点です。
サイド3の人間ザビ家を支持する理由とは何でしょうか?
恐怖でしょうか?逆らえば殺される?
でも、ギレンがジオン公国において、恐怖政治による言論統制を行ったという描写は少なくても私は知りません。
むしろ、「よくやってくれた!」という感情こそが、ザビ家を支持する基盤なのではないでしょうか?
逆に言いかえれば、ザビ家を支持したくなる何らかの基盤があったのではないかと推測できます。
それは、何でしょうか?
独立戦争を仕掛ける前のサイド3の支配者は、地球連邦です。
すなわち地球連邦の政策に対し、大きな不満を彼らは持っていたことにほかなりません。
さらに言えば、戦争を決意させるほどの不満となれば、経済的な理由が最も挙げられます。
おそらく、一般市民の失業率が非常に高くなるような、圧政が敷かれていた事が考えられます。
地球連邦はなぜ、そんな圧政を強いたのでしょうか?
というか、その辺を語り出すとすごい量になるので割愛します(お時間があればここに残ってるので、御一読ください)。
いろいろと細かい所は省略しますが、サイド3の市民がザビ家を支持していたことこそが、地球連邦がコロニーに対して厳しい政策をとっていたという証左である。と考えています。

とりあえず、ジオン公国の市民は、良い感じにノーミそヨーグルトだったのは疑いようがありません。
・・・まぁ、実はザビ家はアイドルかなんかとかだったり、新興宗教のようなアヤシイデンパを流していたりするかもしれませんが(笑






すみません、平日のために手短になります<1>  投稿者:340


<冬は来なかった →KS様>

確かに1stに核の冬の描写はありませんが、これは何とも判断がつきかねます。
核の冬へのちゃんとした言及はCCAになってからという理解をしており、ただでさえ仮定法を
多用する私としては、1stの思考において今まで組み込んだことがないためです。
すみませんが、また別途といたしたく。


<連邦の徹底抗戦は想定外だったと思う派です →自律神経弱男様>

実は、表現と細部は別として、私の考えとほぼシンクロします。
以前にも触れたことがありますが、「構成人口の半数余を失った国家が、戦争を継続する」
という時点で、完全に狂気の沙汰です。
20世紀以後の国家総力戦で、総人口の10%以上の死者を出したのはWWUの独ソのみ。
これは史上有数に大規模な地上戦を4年も続けた結果でした。
カンボジアやルワンダ、ローデシアのような虐殺を伴う内戦でも、総人口の半数にはるかに
及ばぬうちに戦争そのものは下火になりました。

中世・古代はさらに血なまぐさい掃滅戦があったとはいっても、大まかな状況は同様。
死者の多さに物的・心理的負担が極大に達し、戦争のほうが先に消滅するものです。

わずか1ヶ月強の出来事のため、心理的ショック状態のように認識が追いつかなかったかも
しれませんが、為政者にこの言い訳は通用しません。
降伏しなかった連邦上層部にも、受動的にせよ、人道への罪を提議したくなるほどです。


<あるくびゅーず様、制宙権は万能の処方箋? →七味様>

あるくびゅーず様、横レス大歓迎ですw
といいますか、私の命題にちゃんと絡んでいただき、有難うございます。
七味様も今回は読んでいただけたようで、助かります。私の立論の理解はそれで十分です。
以下、しっかりお答えしましょう。


「宇宙の戦闘だけで戦争は決着しません」を否定するには、「宇宙だけで決着する戦争」の
存在を明らかにすればよく、それは私の一年戦争理解とも合致します。
私は、宇宙で終わる筈の戦争が、運悪く地上にも飛び火しただけと考えているからです。

ジオンが、軌道爆撃を「好き放題行わなかった」のは、私も百も承知です。
その上で、意図をもってこの『仮定』を「軌道爆撃無双」と表題にしました。
制宙権という、良い用語に思い至らなかったためですがw

以下、私の言う「運の悪い戦争」の想定内容をもって、例証といたしたく。


あるくびゅーず様からは軌道爆撃を行わなかった理由を列挙いただき、それらは「現象面と
して」存在した要素だろうとは考えております。
しかし、私の回答は、すでに以前の書き込みの中に入れておりました。

即ち、地球連邦艦隊の存在です。


一年戦争でジオンがもっとも根源的勝利に近づいた瞬間、即ち南極条約交渉時、たかが演説
ひとつでこれが覆されたことを思い出していただきたい。
レビルの演説はジオンの内情(張子の虎)を看破しましたが、地上から宇宙に対して有効な
反撃手段がないという根源的な状況に変わりはないのに、です。

しかし、ルウム戦役で深手を負いながら、残存艦隊はルナツーに立て籠もっています。
そう、どれほどか細いものであれ、ここには−地上軍と異なり−反撃手段を有する戦力が、
拠点とともに存在しているのです。
レビルの演説で士気を取り戻した連邦で、少なくとも軍上層部は、ジオンの恫喝に対して、
軍事的に意味のあるカードを持っていることにようやく思い至った、と。


「なんなら撃ち合うか?」というチキンレースにしかならない恫喝戦のみの場合、絶対民主
主義が看板の官僚国家が、完勝以外に後がない虐殺実行犯に勝てる筈がありません。
しかし、連邦艦隊が「残存」していることが全てを覆しているのです。

私が「ギレンは勝利と認識しているが、連邦が敗北を認めない」と申した状況は、このこと
を指します。

 ・ジオン「出撃しない艦隊は存在しないも同然。地上軍だけでは反撃手段はないはずだ」
 ・連 邦「ならばコロニー落としを再現してみろ。連邦艦隊はその時こそ出撃する」

連邦は、出撃しないことでジオンの制宙権を事実上認めています。
本来なら必敗ですが、出撃をカードとして担保し、艦隊現存主義による千日手に持ち込む。
ジオンは連邦艦隊に敗北する可能性に、ここまでの成功が画餅に帰す恐怖に竦む。

この時点での解決手段はジオン側にのみあり、ルナツーの攻略しかありません。
しかし、残存艦隊の戦力は「戦場の霧」の言葉通り不明で、他の手段を模索してしまう。
結果的に、長期不敗体勢確立のための地上侵攻戦が俎上に上ったのではないか。


つまり、全てはルウム戦役の結果が明瞭ではなく痛み分けに終わったせい。
これがどちらかの完勝の場合、制宙権は明瞭になり、そのまま勝者は決定していました。
地上は戦局になんら寄与することはなかったでしょう。

艦隊機動を考えても数日内に終わる決戦が、一ヶ月もかかったことが示しています。
ルウムは「会戦」ではなく「戦役」となり、双方にとり不徹底な削りあいになったがため、
地上という新たなステージが浮上してしまったに過ぎない、と。


七味様、用語が不適切だったため混乱を招きましたが、以上で地上戦が必須でないことの例
証になっておりませんでしょうか。
また、最初の七味様の書き込みをどう読み返しても、進駐部隊を侵攻部隊に模様替えをした
内容は見つからず、ここは捨て去っても良い部分かと。

あるくびゅーず様、以前よりご主張の「サラミス最強!」論は、違う形であれ上記のように
私も完全に同意するものですw
ザビ派ヴォルシェビキ(ジャコバンでも結構ですがw)論と「分割統治」論は長くなりそう
なので、また別途ということで。






>340さん  投稿者:あるくびゅーず


レスありがとうございます。

「地球連邦艦隊の存在」
このファクターは、考慮の外でした。
絡めた上で、なぜ地上戦が起こったのかを検証してみます。

まず、いわゆる「制宙権」の確保を絶対的なものにするのであれば、ゲーム「ギレンの野望」をやった方ならだれもが最初に思うこと、「ルナツーを攻略してから地球侵攻作戦を行う」事でしょう。
ですが作中のギレンは、ルナツーなど無視して地球侵攻作戦を行っています。
つまり、ギレンにとって優先順位として「地球侵攻作戦>ルナツー攻略」になっているわけです。
もし、ジオンが連邦に勝利することだけが目的であれば、「衛星軌道上からの無差別爆撃」も手段です。
別作品ですが、「ドラグナー」でギガノス帝国を乗っ取った我らが小悪党ドルチェノフ総統閣下は、最初に月面からのマスドライバーによる地球全面攻撃を行おうとしました。
結果は、邪魔ものにより未遂に終わりましたが、実行されていればギガノス帝国は地球連合に対して圧勝していた事でしょう。
同様のことが、ガンダムにも適用できる事でしょう。
地球そのものを滅ぼすことを考えれば、逆襲のシャアで行ったようにアクシズのような巨大質量を大量に地面に落とせばまちがいなく勝利です。
(まぁ、一年戦争当時のジオンに実行可能かどうかは別の議論が必要ですが、ここでは可能なのに行っていない事にします。)
にも関わらず、選択されたのは「地球侵攻作戦」です。
もし、軌道上からの爆撃を行いたくてルナツーの艦隊が邪魔なら、先にルナツーを落とすことを優先したはずです。
確かに、一週間戦争とルウムでジオン側は疲弊していますが、それ以上に連邦側は疲弊しています。
会戦初期において、MSを一方的に所持しているジオンに落とせない理由はありません。
では、なぜ一方的に勝てるかも知れないカードを使わなかったのでしょうか?
それは、ジオン公国はなぜ、戦争を起こしたのか考えれば出てくると思います。
ジオンの戦争目的、それは「地球連邦からの独立」です。
連邦政府に対し、有利な条件で独立することが出来ればいいわけで、地球連邦市民を皆殺しにすることではありません。
コロニー落としも、G3ガスも、地球侵攻作戦も、その目的のための手段に過ぎません。
軌道上から無差別に爆撃を行えば、勝利は得られるでしょう。
ですが、それで戦争に勝ったと言えるのでしょうか?目的を果たしたと言えるのでしょうか?
答えはもちろんNOです。
地球連邦政府を陥落せしめるには、軍事拠点を落とす以外にありません。
ですが、そのためには国力の劣るジオンは、資源を求めて地上を制圧する必要がある。
だから、初めからジオンは地球侵攻作戦を準備していたと考えるのが妥当だと考えます。
その意味で、資源を得られるオデッサ、経済と工業の中心地である北米を順に狙ったのは非常に納得のいくところです。

まとめると。
・衛星軌道からの爆撃は有効であると思われる。
・でも、ルナツーが邪魔なら落とせばいんじゃね?
・衛星軌道からの爆撃は、戦争目的と合致しない。
・サラミスは正義!
・最初から地球侵攻作戦は計画されていた。







すみません。平日のために手短になります<2>  投稿者:340


皆様へ

あまり長文にはならないように注意しますので、ご了承ください。
すみません。


D.N 様

> 「泥縄」ではあっても「泥縄になったら即沈む」にはならない程度の保険はかけてあったのだと思います。

まあ、そんなところでしょうね。
基本的には、同意いたします。


> むしろ連邦の官僚的な能力の高さは「軍備放棄」においてはマイナス方面に働きます。

こちらは何とも言いがたいですね。

官僚国家/共和主義成立後だけでも、ナポレオン帝国軍の崩壊は実に呆気なく訪れました。
1848年革命の各国の軍隊では様々な例が見られましたが、軍の利権の為に面倒になった話は
無いように思えます。
帝政ドイツもオーストリア・ハンガリー二重帝国もそれなりの官僚国家ですが、簡単に解体
されています。
なにより私は、連合国側から見れば狂信者扱いされていた帝国陸海軍の武装解除が、一部の
孤島等の例を除き、ごく簡単に終了したこと、進駐軍に積極的に協力した例が多かったこと
を念頭にしていました。(なお、この部分の表現はたいへん抑えていますw)
この点について専門的に研究していらっしゃる先生のシンパだからでもありますが。

少なくとも、お互い断言できるレベルの確証はないのではないでしょうか。
必要であれば、また別途としたく。



あるくびゅーず様

今回は手短になります。

> もし、軌道上からの爆撃を行いたくてルナツーの艦隊が邪魔なら、先にルナツーを落とすことを優先したはずです。

取り急ぎここに、2点申し上げたい。


「軌道上からの爆撃を行いたくて」

私は、軌道上からの爆撃は「目的」ではなく「手段」と考え、全てを組み立てております。
絶対に必要なら実施したでしょうが、連邦が屈服すればいつでも行えるわけですから。
このほかの部分についても、多くはこれで説明できるかと。


「先にルナツーを落とすことを優先したはず」

必ずしもそうではありません。

ジェイムズ・F・ダニガンという戦争シミュレーションの世界的なエキスパートがいます。
私に限らず、60年代生まれの古いウォーゲーマーや戦史家にとっては「神」でしたw
その彼の重要なテーゼに「間接アプローチ」というものがあります。

一言でいえば、「戦力の分散は、それを相手に対してより多く強いることが出来る場合は、
戦力の集中の大原則に適う」となります。
私は、ギレンにっての地上侵攻こそ、このテーゼに則ったものと考えているからです。
詳細はまた別途といたします。

ただ、図らずもあるくびゅーず様が引き合いに出されている「ゲーム『ギレンの野望』」の
例をお考えください。
ルナツー攻略が序盤の定石、当たり前の状況になっていますか?
無理ゲーとは言わないものの、難しくはなっている「筈」。
つまりは、そういうことだろうと思うのです。






一月戦争  投稿者:しせい


私は、地球侵攻作戦はギレンにとって想定「外」と考えています。
理由は、第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」にこんなセリフがあるからです。

ギレン 「今回の君の船団の帰還でヘリウムの心配はいらんわけだ。私とて何年もこの戦争を続けるつもりはないからな」
シャリア 「総帥はこの戦争を一ヶ月で終わらせてみせるとおっしゃってました」
ギレン 「それを言うな、シャリア・ブル。座ってくれ、本論に入ろう」

戦争を一ヶ月で終わらせるつもりなんだから、地球侵攻作戦は想定「外」でしょう。







論点というか言葉の整理  投稿者:D.N


これをやらないと明後日の方向に議論が進むので。

>しせいさん

想定「外」だとギレンはアホの極みなので。
最も順調にいった場合の計画には入っていないかもしれませんが、想定の内ではあったんでしょう。
ただ、外部組織にはいい顔しないとそもそも賛同してもらえないので。
計画が全て順調にいった場合のみをプレゼンしてたんでしょう。
セールスマンといっしょです。
それと今の所、想定内か否かは議論の対象になっていないのです。


>340さん
>あるくびゅーずさん

まず、一口に「軌道爆撃」といってもいくつかあるので、それを並べて見ます。

1.ピンポイントで目標(ジャブロー等)を狙うコロニー落とし。
2.何処に落ちてもいいコロニー落とし。
3.「核の冬」等地球に大被害を与える複数のコロニーもしくは小惑星を落すタイプ

劇中の描写を見るにギレンが使ったのは1か2です。
2の何処に落ちてもいいというのは威力を示した段階で交渉の材料にはなるという意味です。
3なら例えルナツー艦隊がいても防ぐのは至難の業でしょう。
一度地球の重力圏内に入れてしまえばいいので、これを防ぐには相当広大な防衛網が必要になります。
3なら最初にやればかなり高い確率で成功しますので、ギレンは最初からソコまでやるつもりは無かったように思えます。
となるとギレンの目標は地球圏の政治、経済といった社会の支配なんでしょう。
人口抑制に関しては「一人っ子政策」でもやるつもりだったのだとおもいます。







ギレンの方針と宇宙世紀における圧制  投稿者:KS


既に述べましたが、スペースコロニーというのはそれ自体で経済的にも生態的にも完結して機能できるシステムとして構築されるでしょう。
過剰な人口の捨て場であるコロニーに後々まで地球から物資などを送らねばならないというのでは本末転倒。移民があれだけ進んでいる時代なら、コロニーから地球に送る産物はあっても逆はないと思われます。
言い換えれば、各サイドは本質的に「地球無しでやっていける」はずなのです。
また、地球上での戦争と違ってジオンと地球の戦争は互いの生活環境を共有していないので、米ソの冷戦をもたらしたような「同じ惑星に住んでるので、相手を滅ぼすだけの火力を存分に使えば自分たちも死ぬしかない」というエスカレートもありません。
そうするとジオンにとって政治的独立を確保する手段として「地球を叩き、あるいは恫喝して交渉して譲歩を引き出す」事と「地球を滅ぼして邪魔な頸木から解放される」事の間に本質的な差は存在しないのではないでしょうか? 良心や世論の問題は別として。
実際にコロニー落としという暴挙を実行している以上「地球を大切に、なるべく地球市民は殺さずに」という方針があったとは考えにくいし、地球の完全壊滅を躊躇するとも思えない。
だから「作中で実行された方法が精一杯であり、あれで勝算があったのでは」と想像し、導き出したのが前回の「計算上は、あのコロニー落とし一回で地球が核の冬に覆われるはずだった(そうして抵抗力を喪失した地球にガウなどの地上部隊を降下させ、制圧するつもりだった)」「しかし計算とは違って地球環境への影響が不十分だった」という仮説をでっち上げた次第です。
恐らく戦争準備を進めるにあたり「それなりの地球進駐軍を準備する」のは可能でも「地球にバンバン落とすための小惑星を持ってくる」事や「大量のコロニーを落とす」事は困難だったのでしょう。時間的にも、予算的にも、連邦の目を盗むという意味でも。

実はそもそも疑問なのが「連邦はコロニーにどういう圧政を敷いていたのか」なんですよね。
前述の通り、コロニーの経済的・生態的完結性を考えれば、地球にとってコロニーは市場としても生産地としてもうま味はありませんし、コロニーを経済的に地球の紐付きにしておくのは案外難しいのでは? 逆に地球側も死命を左右するような産業(食料)などをコロニーに依存する訳にもいかないでしょうし。
一番簡単で、しかも厳しい政策としては「最適人口以上、限界人口未満」になるように移民を送り続けて「そっちで必死にコロニー増産せえや」というものでしょうが、どうもそういう時代は終わっている模様。
もちろんコロニー建設にかかった費用や、維持管理費などは税金として加算されているでしょうけれど、その「数字」をどうやって地球連邦政府(および諸企業)にとっての「意味ある利益」にするかは結構難しいのでは?
「増えすぎた人口」「地球環境の悪化」に端を発し、しかも人口の上限があるコロニー(そして同時代の地球)では経済や産業の発展に関して現代とは異なるパラダイムが主流になっている可能性もありますし……。
(もちろんそんな事をしても、現代人である視聴者には難解で感情移入しづらくなるだけですし、描いても効果が薄い面倒な問題を「独立戦争」というキーワードに押し込めてブラックボックス化したのが『ガンダム』というフィクションの長所だとは思いますが)






ギレンの本音  投稿者:D.N


まず、前に書いた事の補足として。
政治や経済、軍事においては「とにかく大量の仮定、なかには到底起こりえないであろうと思われるものまで仮定を用意し、其々に対策を作り挙げていく」という虱潰しな方法で対応策を練るのが一般的です。
何せこれらの分野では一寸先は闇ですし、起こってから対応策を練っても間に合わないからです。
傍目にはどう考えても必要のないであろう仮定に対する対応策なんて、思いっきり無駄に見えますが、大量の発動されない無駄な対応策の屍の上に有効な対応策があるのです。
むろんかなり膨大な頭脳労働的な労力を費やす事になります。
しかし文字通りの意味で国家の存亡が関わっている分野ですからそれくらいの代償は払う価値があります。
だから、「想定外」などという事はギレンがよほど無能でこの当然の定石を無視していないとありえないのです。
無論、費やす労力には限りがあるので、その全ての対応策に必要な物を用意するはできなかったり、「より確率が高い出来事に対応するために敢えて確率の低い事には対応しない」ということはあります。
しかし初めから策を練っていないということは恐らくないでしょう。

ちなみにこの定石を使わないと、例えそれなりに頭がいい策士でも「それなりに出来はいい作戦を建てて実行し、一時的には大成功をおさめるけど、そっから先がノープランでイレギュラーな事態に対応できず、ボコボコにされる」という事態に陥ります。
その非常に分かり易いサンプルがブラジラ様です。
……というか、あの人、「ゴーカイVSゴセイ」でも同じパターンで負けてるしw
流石ブラジラ様。
期待を裏切らないなあw

>KSさん
>「地球を滅ぼして邪魔な頸木から解放される」

まず「それなりの進駐軍」といってもカバーする面積が面積ですからかなり膨大な量が必要になります。
文字通り世界最大の進駐軍です。
大量の物資が必要という事自体はあまり変わりがありません。
ジオン公国はMSや戦艦の開発及び量産や小惑星の要塞化など、「連邦軍に察知されないかなり大量の資源」がないと不可能な事を行っています。
それを考えると、小惑星の用意自体が不可能という仮説にはかなり無理があると思います。
それに小惑星自体はもっていたわけでして。
それに「コロニー落とし」でなくても、BC級兵器を投下すれば、普通の兵器を使うより効率的に殲滅できます。
空気感染するウイルスでもばら撒けば、後で勝手に増えます。
人間以外に作物を標的にするのも有効です。
こういう兵器は自軍に被害がでたり相手に同じような兵器で反撃されたり、政治的に不利になったりする危険がありますが、軌道上から投下すれば、被害が出るはずもありませんし、反撃も難しいでしょう、政治的云々はコロニー投下した段階で「今さら」です。
ルナツー艦隊も地球が壊滅状態になれば、補給が難しくなるので、いずれ落ちるでしょう。
そうすると地球壊滅がギレンにとってありならギレンが勝利しないシナリオの方が難しいのです。
そうするとギレンは、連邦はともかく、地球を壊滅させる気はないというのがギレンの本音ではないかと思います。






地球侵攻は想定内予想外  投稿者:artey


基本的に国力=人口である以上コロニー国家はコロニーを増産しない限り一定以上の国力にはなりません。しかしコロニーを建設するとなると大量の予算と資源が必要ですが、連邦による重税によりそれもままなりません。

そこでザビ家がとった方針が武力を背景にした地球連邦からの独立です。これにより今まで税金で取られていた予算で鉱石の購入や小惑星の誘致を行うことができます。もしかしたら南極条約にオデッサの譲渡が含まれていたのかもしれません。

戦争の方は元々体力が違う為、MSの性能とコロニー落としという派手な戦果を見せ付けることで抵抗の意思を奪うだけで殲滅は想定してないんじゃないでしょうか?
ただレビルがいらんことを言ったおかげで決着とならず、やられる前にやらないと負け確定な上、2度目の無法は自国民からの支持を失うことになる為通常戦力での地上侵攻となったのでしょう。










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