衝撃の黒歴史
〜ファンネルは地上で使えるのか?〜

「ファンネルは地上で使えるのか?」

『何を当たり前のことを?』と思う方も多いでしょう…
・使えるに決まってるじゃないか!!
・使えるはずがないだろう!!




実はこの疑問、様々なところで出てくるんです…。



『使える』という人の意見は…
・ZZでファンネルを地上で使うシーンが出てくる
・スパロボやエゥーゴvsティターンズ、古くはガチャポン戦記から、ファンネルは普通に地上で使える

これらのことから「地上でファンネルが使えるのは当然」と思っています。


『使えない』という人の意見は…
・「ファンネルは宇宙でしか使えない」という設定がある
・あんな質量のものが地上でオールレンジ攻撃を仕掛けられるわけがない
・GジェネNeoやGジェネSEEDではファンネル(ドラグーン含む)は宇宙のみ
・『閃光のハサウェイ』で「地上ではファンネルが使えないのでファンネルミサイルが開発された」という記述がある

これらのことを論拠にしているようです。



気になるのは、『使えない』説の人が論拠としている「ファンネルが宇宙でしか使えない」という設定です。
この設定はどこから出てきたのでしょう?

映像作品で、重力下でのファンネル使用が何度も確認されていることを見る限り、「映像作品の設定」であったとも思えません。
いくつか調べていくうちに、いくつかの推測が立てられるようになりました。



・エルメスやジオング等『機動戦士ガンダム』ではオール・レンジ攻撃は宇宙空間限定でしか使われていません。
(プラモ狂四郎のパーフェクトジオングですら地上ではオールレンジ攻撃をしていません…関係ないかw)

・このことが『ガンダム=リアル』の箔をつける一因となり、「オール・レンジ攻撃=宇宙限定」という雰囲気を作り出しました。
(あくまで“雰囲気”で、設定としての確定でないことに注意)

・機動戦士Zガンダムでキュベレイは宇宙空間でしか登場していません。
(もちろんネオジオンが地上へ侵攻していないからですが…)



このような状況の中で、どこからか「ファンネルは宇宙でしか使えない」という設定が出てきたらしいのです。
…となると、この設定の出所はおそらく…

「Zガンダム放映当時のアニメ雑誌か模型雑誌」

…だったのではないでしょうか。
当時のアニメ雑誌では、毎月のように『速報記事』が出ていました。
・サイコガンダムMk2をMk3として紹介したり(キリマンジャロのサイコがMk2と数えてました)
・ZZにセイラ参戦という記事を載せたり(結局、最終回にちょこっと出ただけ)

また、記事担当者が推測した理論を載せてみたりと色々ありました。

「ファンネルは地上では使えない」というのは、そういう記事の一つから生まれた可能性が高いと思われます。




「物理的に不可能」というのは…
それを言うなら、ルッグンだってバイアランだってグフフライトタイプだってアッシマーだって無理だろう!
つか、そこは加減して見てあげようよ…

というのが私の意見ですが…この『さじ加減』は個人差がありますからねぇ

ゲームに関しては「使える」「使えない」の両方があるので、それはゲーム自身の世界観の問題になるでしょうね。




もう一つの有力な論拠が『閃光のハサウェイ』です。

この件に関しては掲示板で多数の方々に意見をいただきました。
それを元に、文章にしています。


最近、Ξガンダムなどの機体を説明する際に、ファンネルミサイルについてこのような説明をよく見かけます。

従来のファンネルが姿勢制御や推進力、また稼働時間の問題から重力圏内での稼動がほぼ不可能だった事への対策として『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場したΞガンダムおよびペーネロペーにはファンネル・ミサイルが搭載された。
(引用元Wikipedia:ファンネルミサイル)


これを元に「ファンネルは地上では使えない」という論を展開している例を見かけます。
しかし、この説明は『閃光のハサウェイ』から生まれたものではないらしいのです!!


・『閃光のハサウェイ』でのファンネルミサイルは、あくまで「ミノフスキー粒子下でも誘導できるミサイル」として描写されているだけで、特に「地上用」として設定されているようではありません。
・富野小説版のファンネルは、ビーム砲タイプとミサイルの2種類が存在していて、シーンごとにミサイルだったりビームだったりします。
これは、エルメスからα・アジール、ガイア・ギアに至るまで、大部分のファンネル搭載機に共通することだったりします。

富野小説版のファンネルは、そもそも2種類あり、『閃光のハサウェイ』だけの特徴ではないのです!



『Ξガンダム』をファンネルミサイル搭載機として、上のような説明をみかけるようになったのは…
おそらく『SDガンダムGジェネレーションF』がターニングポイントです。

それまで、映像やゲームで取り上げられることのなかった『閃光のハサウェイ』を収録する際に…、
・『逆襲のシャア』の続編として位置づけ(本来はベルトーチカチルドレンの続編です。)
・Ξガンダム&ペーネロペーを『ファンネルミサイル搭載機』として再設定してしまったのです。


この時に発生した誤解が広まってしまい、ファンネルミサイル=地上用という説が生まれたのではないかと思います。
(ちなみに、『GジェネF』の次の作品『GジェネNeo』では、ファンネルは全く地上では使えません。もしかしたら、この時期の製作スタッフの中に「ファンネルは宇宙だけ」と主張していた人がいる可能性がありそうです。)



ですから…ファンネルミサイルのことで…

「いや、富野監督は『地上でファンネルを使えない』と設定したはずだ!それをZZのスタッフが間違って演出したんだ!!ZZは富野監督が関わってないからな!」
(本当にこんなこと言う人がいるんですよ!!)

この意見は色々な意味で筋違いです!!!




「地上でファンネルを使えるか?」
この疑問に関する答えは、『映像作品を見る限り使える』です。


「なぜ使えるのか?」
これに対して、設定の中には明確な答えはありません。
…そういうわけで、自分なりの仮説を立ててみたわけです。


ここで挙げたような議論が下地になって、↑の仮説を立ててみました。
一応、ほとんどの場合は考慮したつもりなんですが…どんなもんでしょうか?




追記
SEED世界のドラグーンは「地上では使えない」という設定があります。
カオスが重力下でオールレンジ攻撃を仕掛けたときは
『歴史は繰り返すなぁ』と思ったんですが
レジェンドやストライクフリーダム・アカツキは結局最後まで重力下でのドラグーン使用をしませんでした。
カオスの『戦闘支援ポッド』は、「重力下使用をするための推進システムが大型化した」とのこと。

……やるな、SEED Destiny!!




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