▼▼てのりDGG日記▼▼
ろくがつ にじゅうにち すいようび ※アウセ、ダイゼ※ てんき くもりとはれ きょうのわがきみはすこしいそがしそうだった なぜならわがとものあるじがねつでたおれたからだ わがともはしんぱいそうにあるじをみているし すれーどはははんとわらって 「あれはなつかぜだな」 といっていた 「おまえもひかないようにきをつけることだ」 とわたしにもいったのだが 「…さて、何の事やら」 「何をしているのだ、さっきから一人で」 「ダイゼ」 いつもは賑やかなリビングも今日は静かだ。 隻眼の男――つまりスレードの主――が一人ソファでうたた寝をしているくらいで、 熱を出した男と其れを看病する青年は寝室に、スレードはふらりと何処かへ出て行った。 で、手持ち無沙汰になってしまった二機はテーブルの上でまったりしていた―――つもりだった、 というのはダイゼがうとうととしている傍らで、アウセンが何かをメモ帳に書き付けているのを発見したからだ。 時間的にも昼寝に最適な時刻だというのに、主に似てこれからが本番と言った様子。 昼食の次は夕食の仕込み、其れが終わったら漸くのんびりする時間を過ごす事が出来る。 本当に家事、特に料理というものは大変だという実感が武士にはある。 で、肝心の親友が何をしているかと見れば。 「…アウセン、七夕を知っているか?」 「何だ唐突に」 頭痛がする、と言うのも不思議な話だが、そもそも己らの存在が不思議極まりないのだから そこら辺はさっくり見逃して貰いたい。 親友の隣に立って、不器用ながらも一生懸命書いていた文章は――――― さながら解読不可能な古代神聖文字か、はたまた対数表に組み合わせる暗号文かといった所。 勿論、其れを決して口にはすまい。 主の料理が手伝えないと三日間は落ち込むのだ、我が親友は。 其れ以外の所で頑張れば良いものを、 一切の妥協を許さない辺りがそもそも更なる悲劇を招く事になっているというのに。 「勿論知っている、短冊に願い事を書いて笹に下げる行事だな」 「…あれは昔の習字を習いたての子ども達が、 如何に美しく字を書く事が出来るかという行事でもあったのだ、とは?」 「…! 其れは初耳だ」 ―――嘘も方便、此では彼の君も苦笑せざるを得まい。 辛うじて何を書いているか読む事が出来るのは、ひとえに親友への篤き友情の御陰か。 尤も其れが日記だと分かるまでには流石の大親友とて数分を要したのだが。 「そして美しく書けば書く程願い事が叶うとされた」 「では私も努力しよう…!」 「…手伝おう、我が友よ」 「感謝する」 言わぬが華、知らぬが仏。 先ず何から始めたものかと、眼下に広がる親友の“大書”を拝みつつ、武士は腕を組み悩んでしまった。 いや此処まで酷くないだろうとは思いつつ、DGGの書き文字と人間の書き文字が同じとは限りませんので、 そう言う可能性も考えて、でもアウセンはドジッ子希望(笑)。 |