東大寺

法要名大仏開眼1200年記念法要
作家名題字・平岡明海 絵・杉本健吉
枚数5
発行日 1952
印刷様式木版
コード0010-0005
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ずいぶん古い散華です。1952年ですから今から52年前に作られています。古い文化財一杯の奈良ではどうということはありませんが、当時まったく注目されることもなかった散華がそのまま50年残っていたのはすばらしいことです。

題字の作者平岡明海さんは平岡定海長老のお父様で、当時館長をされていたのではないでしょうか。これは未確認で私の想像です。

絵の作者はもう亡くなりましたが、日本でもっとも多くの散華を制作した杉本健吉画伯です。愛知県の知多半島にある画伯の美術館(杉本美術館)には何度か訪問しましたが、お葬式もそこで執り行われました。

一番奥の部屋に絶筆の最後の遺作があり、その周りになんとも可愛い扇面が一面に飾ってありました。お葬式に訪れたのでもう少し悲しい顔をしなくてはいけなかったのでしょうが、あまりにもすばらしい作品ばかりで、これが死に向かってゆく人の作品とはとても思えず、はっとすると思わず顔がほころんでいる自分を発見しました。

杉本画伯にご興味のおありの方は少々遠方ですが、一度是非ご訪問されることをお勧めします。温暖な知多半島を名鉄で行くのもよし、車で走っても快適なドライブを楽しみながらの一日もなかなか良いものです。

美術館のすぐ近くにえびせんべいの里というのがありました。海老せんべい好きの方はこれもお忘れなく。海老せんべい食い放題です。