司馬遼太郎さんの「街道を行く」の挿絵を描いておられたのがこの須田剋太さんです。若き頃、東大寺観音院で、杉本健吉さん、入江泰吉さん、須田剋太 さんの三人の天才が語り合い、それぞれの才能を伸ばしたという話は有名です。いずれも個人的に私の無上に好きな天才達です。
2点の散華は紙の色が違うことと木版、オフセットという風に印刷方法が違う以外には絵柄はまったく同じです。おそらく木版はビップ用、オフセットは多量に制作して読経時の散華として撒いたのではないかと思います。こういうことは木版が高価なため、しばしば行われます。