平成17年度 我が家のクワ産卵, 飼育方法
●産卵セット方法

色々他のHPを見てセットしているが、ダイオウみたいに暴産したり全く産卵しなかったり色々ですが自分なりのセット方法を
記載しています、また少しずつセットを変更し様子をみています、個人の主観でセットしていますので正しいとは限りません。
産卵にも気温のからみも多いと思います、30度位無いと生まない奴も居るし、死んじゃう外産ヒラタもいますので温度管理は
重要です。またマットや産卵木の水分も重要でケース内の湿度も関係しており蒸れる状態で徳之島ヒラタが沢山産卵したのは
棲息している場所の環境がそうなのかも知れません。(徳之島ヒラタのみ特殊な蓋のケースで飼育しておりいつも蒸れています)
したがって外国産の飼育は生息場所の環境を知ることはとても大切なことだと思います
産卵木について コナラ、クヌギ両方使用しています、また最近カワラ材を用意しました、木はレンジで加熱しさらに
熱湯で加水しています熱湯には味の素を添加させて1〜3日ほど漬けておきますヒラタ系は水分多め
のままセットし、オオクワは多少水分を飛ばしてセットしています。
8月現在製作中の発酵マットに加水した産卵木を埋め込んで実験中です。
さらに菌糸埋めレイシ材や砂埋めレイシ材も使い出しました、ずいぶん柔らかめで加水は数分で可
カワラ材は水分を放出するので乾燥に注意必要で今年はカワラブロック産卵も試しました
ノコギリクワガタ
25〜30度
底に黒土を3cmほど相当加水し硬詰めしさらに加水したマットを5cmほど固めに敷く、産卵木を
置いてさらに加水したマットで手で押しながら固めに埋めると黒土とマットの境目や産卵木の下
さらに産卵木にも産卵していた。幼虫はいい加減な色々セットでほとんど死ななかった。
菌糸で育てた♂は大歯型が多く出た、また管理不足で水分少なめのマットだと小型が羽化。
幼虫期間は6〜10ヶ月で通常羽化後翌年でないと活動しないが気にしないと一部活動し餌が無く死ぬ
コクワガタ
20〜30度?
マットの中に産卵木を入れておくと適当でも産卵するみたい!だが自分はまともに産卵させれなかった
いつの間にか幼虫が居ただけで良くわからなかった、情けない!幼虫は劣悪な環境でも生き延びてた。
幼虫期間は3〜6ヶ月で成虫は越冬するが春には少し活動して死ぬようだが中には2年以上生存するケース
もあるらしい
本土ヒラタクワガタ
25〜30度
底にヒラタ用発酵マットを相当加水し硬く5cm程詰める、相当加水した産卵木を置き発酵マット
を手で硬めに埋める、昨年は産卵させられなかったのは水分の問題みたいで産卵木とマット両方に
産卵した。底に固く詰めるマットはZマット等の微粒子がよい。産卵セットは♂と別居が賢明。幼虫は
発酵マットで充分育つようだ。また♀は幼虫を捕食することがあるので1ヶ月位で♀を取り出しセットしなおす。
18年度はカワラ材をいれ湿度が高い状態を保つと削り産卵した。幼虫期間は高温飼育すると3ヶ月で小型が羽化
じっくり半年以上はは育てたい
国産オオクワガタ
ホーペイ
25〜30度
水分50%ぐらいのオオクワ用発酵マットに加水後多少水分を飛ばした産卵木を埋めるだけ、乾燥
した産卵木には生まなかった、また硬すぎても柔らかすぎても生む量は少ないのかも?現在ホーペイ
にカワラ材を使用してみています、どれぐらい生むでしょうか?産卵セットは♂が産卵の邪魔をし♀を
追いかけ木を掘り起こしてしまうので別居が賢明。幼虫はコクワと同じ強靭みたい。
幼虫期間は保温すると6〜10ヶ月で羽化するが低温飼育すると2年以上で大きくなる?
成虫の寿命は大きいほど長そうで小型は1年程度で死んだ
ダイオウヒラタ
20〜25度程度?
本土ヒラタに同じだが産卵木の加水はたいしたこと無くても生んでいた、マットと木、両方に生む。
材が硬いとまともに齧らずろくに生まなかった。凶暴なので産卵セットは♂♀別居が賢明さらに
♀も2匹いれると喧嘩する。幼虫は初令(生まれたて)で発酵マットに入れると大半が死んだ。
18年度はカワラブロックやカワラ材を入れてみたが産卵せず、やはり水分不足のようだ。
さらに砂埋めレイシ材も使用、沢山生んでくれるが水分が飛びやすいので注意が必要
幼虫期間は6〜12ヶ月でマット、菌糸ともに大きくなる、成虫の寿命は1〜2年
スマトラヒラタ
25〜30度
ダイオウヒラタに同じだが産卵木の下部とマットに生んでいた、産卵セットは♂がかなり凶暴の為同居は不可。
幼虫はダイオウヒラタと同じく生まれたては注意が必要。文献によると低地で30度位の環境で棲息、スマトラ
ヒラタは高温でも耐えられるようだ?成虫の寿命は大型♂で2年、♀は1年で死んだ
スジブトヒラタ
25〜30度
本土ヒラタよりさらに加水が必要(気温も低いと生まない?)産卵木の周りを削り結構奥に産卵
現在は菌糸のマット(Zマット混合)でのセットもしている。
幼虫も非常に弱く死にやすい、初令での割り出しはやめた方がよさそう、まだまだ勉強不足。
18年度はZマット5cm固く詰めレイシ材を投入、ケースに卵を生んでいる、今後の幼虫飼育が課題!
今年も超初令はかなり落ちている、育った初令はいきなり800の菌糸に投入なるべく餌交換しない方法を
とっているが今後来る餌交換時には??幼虫期間は当家では♀1匹のみだが羽化まで1年かかった
アンタエウス
20度
良質な発酵マットに簡単に生むらしいが自分はヒラタと同じセットでなぜか産卵木に産卵していた
本来はマット産みのはず。FBIの高価なZマットも混ぜている。幼虫はまだわからないがアンテマット
をヒラタ系に全て使用しているのでこれで充分だと思う。文献によると加水は少なめで20度飼育が望ましい
となっている、ちなみに7月の卵は全て腐った。その後エアコンの真下に移動するがあまり活動している様子
がしない、餌もあまり減らず。
18年度5月の気温の際に少し産卵してくれた、やはり20度ぐらいが適温か!
グランディス
20〜25度
良くわからず、オオクワと同じセットにしたら材は少し齧って産卵せず、さらに輪切りのクヌギを
セットしてもフリだけ!今回はカワラ材を投入、♂が不在の為種付けも済んでいるのか不安??? 。
全く当てにならない。文献によると18度〜25度の多湿な環境で棲息のため25度以下での飼育が必要。
当家ではカワラ材に産卵するも温度が合わないのかほとんどの卵が腐った。
パプアキンイロクワガタ
25〜30度
ヒラタのようにケースの底に微粒子の発酵マットを5cm〜固く詰め、産卵木は柔らかいレイシ材やナラ材を使用
さらに発酵マットで埋める、当家ではカワラブロックに産卵させてみた。文献では水分少なめの方が爆産するらしい
親と同様極小の卵に幼虫で割り出しは注意を要する、幼虫飼育は菌糸、マットなんでも良く幼虫期間は3〜6ヶ月で
成虫の寿命も短い、ボディカラーは色々出るらしいが当家ではこれから第一陣が羽化し出すので楽しみ
M.タランドゥス
25度程度?
レイシ材やカワラ材が有効で穿孔しやすいように穴を開けておく、加水はほとんどしないでマットも
薄く敷くだけ、3週間で卵で割り出しクルビマットで初令を飼育する、高価なクワだが安くなりつつあるようだ。
幼虫はカワラ菌糸で問題なく成長するがカワラは劣化が激しく注意要する、幼虫期間は6〜10ヶ月
成虫はオオクワのように長生きするらしいが詳細は不明、当家では♂1年8ヶ月生きた
ネブトクワガタ
20〜25度
世界で一番種類が多いクワガタでそれぞれセット方法があると思うし飼育困難な種もあるようだ
一般には赤枯れ材のフレークや材を用意しヒラタの様にセットするが普通の微粒子アンテマットで産卵する種もある
寿命は短く活動を始めたら越冬しないらしいので冬から保温して産卵させてみる。卵や幼虫も成虫同様小さく
幼虫期間は4〜6ヶ月らしいが蛹化の際は土繭を作る
一般には小型だが外国産のネブトは♂50mmにもなりかなりカッコいい
発酵マットについて 過去にはクヌギ大王を購入しマット作り失敗、オークションで格安の舞茸発酵マット(安くても充分ノコ、
ダイオウヒラタは育った)レイシ発酵マット(オオクワ、ノコ、ダイオウともに不調)ドルクスキングの
アンテ、クルビマット(アンテマットは16年度ノコ、ダイオウの羽化までほとんど使用、クルビマットは
埋め込み用にしか使用せず)17年度はサウザのアンテマットとクルビマットを使用、匂いはいい!
夏なので管理が楽なマットで一部幼虫飼育中)。7月30日産卵木の粉砕マットで発酵マットを製作中。