手形用件に記入漏れがないかをチェック
A、約束手形文句と支払約束文句
約束手形 と 上記金額をあなたまたはあなたの指図人へこの約束手形と引き換えにお支払いいたしますという文言のことです。
最初から印刷されているので記入漏れの心配はありませんが余計なことが書かれていると無効になるので注意してください。
B、金額
100万円ないし200万円のような書き方は無効です。一定の金額でなければいけません。
回り手形のときは金額に端数がないときは注意。(実際の取引にもとづいたものなら金額に端数が出るのが普通だからです)
C、満期(支払期日)
呈示があったときが満期となる 一覧払い (記入してないとこれになります)
呈示から何日後を満期とする 一覧後定期払い
振出日から何ヵ月後を満期とする 日付後定期払い
平成何年何月何日を満期とする 確定日払い
これらのうちのどれかである必要があります。分割払いなどは無効です。
振出日より前の日付が書いてあっても無効です。
D、支払地
市区町村(最小独立行政区画)まで書かれていないと無効です。記入がないときは振出地が支払地となります。
E、受取人
F、振出日
G、振出地
最小独立行政区画まで書かれている必要はありません。支払地・振出地の記入がないときは住所地は支払地・振出地になります。
H、振出人の署名
記名捺印でもOKです。ないと当然無効になります。
以上の要件を欠いていても、後日補充されることを前提に振り出された手形は補充されたときに有効な手形になります。
振出人の署名はあとから所持人が補充することはできません。
裏書が連続しているかチェック
裏書の連続がない手形の所持人は自分がちゃんとした権利者であることを証明しないと請求できません。
訂正印の確認
訂正された箇所があるときは訂正印が押されているかをチェックしましょう。
振出人・裏書人の信用度をチェック
せっかくの手形も信用度が低く払ってもらえなさそうなら紙切れ同然です。信用度はチェックしましょう。
怪しい回り手形は受けとらないようにしましょう
振出人が個人のときは受け取らないほうが賢明です。
振出人の信用度が高くても偽造という可能性もあるので、振出人・裏書人間の取引にもとづいたものなのか(手形の成因)ということにも注意しましょう。
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