手形を受け取ることの利点

１、自分で取立てなくてよい

　取立ては銀行が行ってくれるので何度も債務者を訪ねなくてすみます。

２、債務者が優先して支払ってくれる。

　６ヶ月以内に２回不渡を出すと銀行取引が停止になったり、信用が著しく低下するので何が何でも手形を決済しようとします。たとえ危ないところからお金を借りたとしても・・・　一度不渡を出すまで周りが見えなくなってしまうらしい。

３、手形割引で現金化

　満期前でも金融機関などで現金化できます。割引率は手形振出人の信用度で変わります。自分の債権者への弁済手段としても使えます。
　手形が不渡になると自分（裏書人）に請求が回ってくることに注意してください。

４、債務名義を取得しやすい

　もしものときでも（実際に回収できるかどうかは別として）手形訴訟で債務名義（強制執行に必要となるもの）を得ることができます。
　手形訴訟の証拠調べは原則文書のみ（こちらは手形を提出します）で一回で判決が出ます。
　申立て受理後２〜３ヶ月かかります。