9−0226 浪費型オリンピックのウラオモテレポートNO.61 石原知事が外郭環状道路の事業化を急げと国に要求書を出しました ●2月13日、石原知事はなんとしても来年度・2009年度に国に国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)を開かせ、外郭環状道路を事業化決定させて、事業を開始させようと、金子国道交通大臣に要請に出かけました。 ●石原知事は、2006年の予算議会で、共産党の吉田議員の追及に答えて、外環を「オリンピックに間に合わせて見せます」と豪語しており、その後もこの発言を撤回していません。 ●ところが、外環の練馬から東名高速までの計画部分は、計画では二〇一六年のオリンピックより2年ほどあとで開通することになっているのです。 「10年後の東京」(2016年までの都の長期構想)でも、外環は2016年には未完成とされており、2016年には外環ができていなくても、都内の渋滞は解消され、自動車の平均速度は現在の18キロ毎時から正月並みの25キロ毎時に改善されると説明されています。 都の幹部は、外環道はオリンピック招致ができようができまいが、必ず整備すべき道路だと言っています。 ●石原知事の発言は、まさに外環がオリンピックまでに完成すべき道路であって、それゆえ自分の力で間に合うように繰り上げさせるんだと言っていることになり、外環道と東京オリンピック招致との深い関連性を認めたものといわざるをえないでしょう。 ●今回、知事の要請を紹介した文書と、要請文自体を紹介します。 平成21年2月13日 都 市 整 備 局 「東京外かく環状道路(関越道〜東名高速間)の早期着工に関する要請」の実施について 東京外かく環状道路(外環)は、首都東京の最大の弱点である交通渋滞を解消するのみならず、国際競争力の向上など、広く国全体に便益が及ぶ重要な社会資本であります。 平成十三年、扇国土交通大臣(当時)と石原知事が現地を視察し、四十年来の凍結を解除して以来、八年が経過します。これまでに、大深度地下方式への都市計画変更、基本計画の決定を終えていますが、いまだ事業化には至っていません。 そこで、石原知事は一刻も早く国土開発幹線自動車道建設会議を開催して外環の整備計画を定め、平成二十一年度事業着手を果たすよう金子国土交通大臣に要請いたしました。 1.要請日時 平成21年2月13日(金) 午前11時15分〜国土交通大臣室 2.要請先 金子一義 国土交通大臣 3.要請者 石原慎太郎 東京都知事 4.要請書 裏面のとおり 【問い合わせ先】 都市整備局都市基盤部外かく環状道路担当課長 山下 幸俊 電話:(内線)30-470 (直通)03-5388-3326 ●以下に、要請文を紹介します。 |