1990年11月議会での本会議一般質問
ごみ対策・看護婦不足問題など東京の深刻な社会問題の真の原因と解決をずばり提起。その後提案は次つぎ具体化へ |
●90年当時、私は、区議会本会議で、深刻なごみ対策、看護婦と福祉職員の確保について質問しました。 東京23区のごみは、5年ほど前(バブル直前)から急速にふえ、あと2年半で東京港の外側処分場がパンクするという事態になっていました。これは企業ごみの急増が主な原因でした。円高で、輸入原料が値下がりし、安易にオフィス用紙や売れ残り商品を捨てるようになったのです。 ●私は、北区がごみ問題の深刻な実態を区民に知らせ、また区内のリサイクル実践団体への支援策として、(1)缶つぶし機の貸与と各出張所への配備。(2)公共施設などに回収品の集積場の確保。(3)団体への報奨金の増額、(4)学校でのリサイクル教育の本格実施、副読本の作成、小学生も処分場の現場まで見学させ、東京のごみの実態を直に体験させる事などを上げ、区民の参加で区の協議会をつくり、団体活動を生かしながら区がリサイクル事業に本格的に取り組むよう提案しました。 ●区長は、区民への情報提供、リサイクル団体支援の検討を約束。教育庁も、副読本の作成など学校教育に取り入れていくと答えました。ただ、区民参加の場を作ることや、区の本格的なリサイクル事業には消極的でした。 ●看護婦対策でわたしは、7K(キツイ、キタナイ、キケン、給料安イ、休暇トレナイ、結婚デキナイ、子供ウメナイ)と言われる実態を紹介し、その上で、区の対策として、ナースバンク、奨学金、夜間保育、国立王子病院看護学校存続、など7点を提案。区長は、区として看護婦との話し合いの場は検討するとの消極的答弁にとどまりました。 ◎当時としては、まだ今ほど議会でも環境・ごみ・りサイクル問題への関心が薄く、議会としてはじめての質問でした。 いま思えば、核心をついた質問は、たとえその瞬間には行政の反応は鈍くても、必ず間を置かずに実現の道が開けるものだということを確信させる経験でした。 |