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1989年9月議会での本会議代表質問

  消費税、国立王子病院、桐ケ丘問題などとりあげ

 9月14日の北区議会本会議で、曽根はじめ区議は、初の区議団代表質問に立ちました。

●はじめに消費税問題で曽根議員は、都議選、参院選で示された区民の審判に答え、区長は区民とともに廃止をめざす行動を起こし、区の公共料金に添加しないと約束すること、日野市を参考に消費税による区民被害を調査し、具体策を講じるよう求めました。
 区長は「審判は尊重する」としながら、自らの態度は示さず「国会の審議を見守る」との態度に終始。被害対策も「国や都がやるべき」と他人まかせの冷たい答えでした。

●次に曽根議員は、区内の国機関移転問題で質問。政府の移転計画は「東京集中の是正」どころか新たな集中の危険さえあり、区は政府追随をやめて個々の機関を独自に調査し対処するよう求めました。

●特に国立王子病院は区民の存続要望が強く、区長も廃止を認めるべきでないこと、現時点での病院側の改善努力に応え、バス路線や通院路確保などで協力するよう質しました。
 区長は相変わらず「後に医療施設が残れば廃止やむなし」の態度で、協力も「病院の努力をみながら」と受け身の答弁でした。

●第3に曽根議員は、桐ケ丘団地再生計画について、都の素案に対する居住者の不安や疑問を紹介し、「住民の声が都に届くよう区の働きかけ」を求め、区長も「円満な促進をはかりたい」と答弁。しかし8月末の高層火災を例に、超高層都営住宅は避けるべきとの問いには「光が丘や大川端でも建っている」と住民の不安に背を向けました。

●第4に曽根議員は区立保育園の大規模改造事業の計画化を求め、赤羽台保育園での工事騒音、安全対策とあわせ、0才児室拡充などを提案し、区長もプロジェクト設置を約束しました。

●最後に、来年9月オープンの産業文化会館「北とぴあ」について、受益者負担の高い料金や有料駐車場減免の制限強化などを見直すよう求めました。

◎この時、私が指摘した89年8月の江東区南砂の高層マンション24階での火災は後にもさきにも超高層火災としては唯一の事例だと思います。
 この火災で火元の住宅に一人寝たきりだった女性を助けたのは、やはり女性の清掃作業員で、エレベーターが止まっていたため、背負って1階まで避難させたという事実は、高層火災がいかにお年寄りや障害者にとって危険なものかを示しています。そして最近調べた結果、いまだにこの問題の根本解決はされていないことが分かりました。赤羽台団地で計画されている36階建ても、この問題が解決しないままでは安易に認められないと考えます。

 

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