チロヌップのきつね


文・絵 たかはしひろゆき 金の星社

 

ストーリー



感想 以前からずぅっと気になって探していた絵本ですが、やっと手に入れることができました。
北の海に浮かぶチロヌップという島にすんでいるきつねの親子の話です。
好奇心旺盛な坊やぎつねと甘えん坊で母狐から離れようとしないちびこぎつね、
ある日はぐれてしまったちびこぎつねを島にやって来た老夫婦が育てはじめます。
おばあさんはちびこぎつねに赤いリボンを結んであげました。
やがて島を離れることになった老夫婦はちびこぎつねを親の元へ返してあげます。
また4匹の生活に戻った親子ですが、島に兵隊たちがやって来てきつね親子たちを狙います。

罠にかかって動けなくなったちびこぎつねが、空から降ってくる雪がきつねざくらの花の様に見えるところや、
母狐がちびこぎつねにフサフサした尻尾をかぶせてあげるところなど素敵なシーンがたくさんあって、
特に一番最後のシーンは感動します。

絵もモノクロの中にきつねの色がよく映えていて、とても綺麗です。
大好きな絵本の中の一冊です。




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