社会主義青年同盟に集う私たちは、青年の誇りと、青年の担う未来をかけて、社会主義の火を高々とかかげます。

 一人、一人の同盟員の心に燃える火は同じ火であり、全ての青年の未来を照らす社会主義の火を、私たち同盟員は、その先頭に立って守り、育てます。
 現在、私たち青年が直面している現実は、暗く厳しいものがあります。
 しかし、わたくしたち青年には決して、絶望はありません。決して失望はありません。青年が青年らしく健康に、力強く生きることのできる社会主義社会をめざしてのだたかいは、労働者階級を中心に着々と前進しています。

 青年たちが、自からの手に未来を奪い返すたたかいは、昨日も、今日も続けられ、仲間は仲間を呼んで、今は大きなかたまりとなり、明日はさらに拡大するでしょう。
 われわれ同盟員は、青年の直面している様々な課題を解決するために、日常活動の先頭に立ってたたかいます。青年の個々の要求貫徹のために献身的な活動を重ねることによって、わたくしたちは、青年をしっかりと団結させ、青年の力をしっかりと社会主義組織をめざして組織します。
 一人、一人の同盟員が、科学的社会主義の理論を身につけることによって、私たちの社青同はその任務を遂行することができます。

 全ての青年を社会主義青年同盟に結集しよう!
 私たちの社会主義青年同盟は、青年の未来を照らす太陽です。

一、私たちは、帝国主義的に強化しつつある日本独占資本の体制と政策とたたかい、中立をかちとり、階級闘争を基調として社会主義社会の実現をめざしてたたかいます。
 私たち青年の幸福と未来を妨げているみなもとは、独占資本にひきいられる資本家階級とその国家権力のしくみであり、そこからでてくる政策によってであります。独占資本は、労働者を搾取し、農民、零細商工業を圧迫することによって、経済を支配する力は戦前をこえて強くなりました。そしてさらに独占資本は、商品土質本の海外進出と勢力の拡大をめざす帝国主義の野望を推進しております。そのために、なお相対的に弱体な軍備と資本と技術を、アメリカ帝国本義の政策に従属することによって、その力をかりおぎなう途をとっております。安保改定によって、自発的にアメリカとの軍事同盟に参加したのはこのためでありました。
 独占資本がこのようにして支配力を保ち、帝国主義の野望をとげるために一層労働者をはじめとする働く全ての人間を搾取し、圧迫しております。この中にあって、ことに青年は生活のうえでまた諸権利において、二重三重の圧迫をうけ苦しんでおります。搾取と圧迫が厳しければ厳しいほど、独占資本に反対する労働者を中心とする全ての働く者の直接間接のたたかいは激しくおこなわれています。わけても青年は、その中核となって生活の擁護と改善、諸権利を守り拡大するためにたたかっております。この独占資本に対する階級的闘争をたたかうことなしに私たちの前進はなく、これに勝利することなしに青年の未来を切開くことはできません。
 私たちの社青同は、資本主義のもとにおける階級的たたかいの先頭にたって、最も戦闘的に最も献身的にたたかい、このたたかいを通じて社会主義をめざすたたかいに結合させ、発展させる基本的な任務を遂行します。社会主義社会の実現こそ、全ての青年の幸福と輝かしい未来を究極的に私たちのものとするからです。
 日本は、アメリカ帝国主義に従属して、軍事同盟を結んでおりますので、平和と独立がおかされています。日本と世界の平和を守り、日本が完全に独立するためには、どうしても日米軍事同盟から離脱し、中立をかちとらなければなりません。そしてさらに全ての軍事ブロックを解消させなければ世界の平和は達成されません。日本の中立に反対するアメリカ帝国主義は私たちの敵です。
 私たち社青同は平和と中立のためのたたかいを、労働者階級を中心として広範な諸階層が参加する国民的だたかいに発展させる任務をはたさなければなりません。しかし私達はこのたたかいが本質において、日本独占資本とその権力の支配に対する階級的なたたかいの一環であり、社会主義への大きな前進へ連なることを忘れてはなりません。

 一、私たちは平和と民主主義をもとにした憲法を守り、その完全な実施をもとめてたたかいます。
 戦争による国民の尊い犠牲によって生まれた憲法は、主権が国民にあることを認め、わたくしたちの民主的諸権利を拡充することを可能にしています。また軍備も永久に放棄することを内外に宣言しました。もちろん政治権力が独占資本の手中にある限り、国民の諸権利と平和のための保障は、形式上与えられたものであり、実質的には多くの制限が加えられていることはいうまでもありません。現に支配階級は、諸権利の制限どころか憲法そのものを根本的に改悪し、国民から民主的権利を大幅に奪い、公然とファシズムをやしない、軍国主義日本の再現をはかろうとしています。これによって最初に、そして最も苦しめられるのは青年であることを歴史は教え、私たちは知っております。
 戦後十五年経て、民主主義を守る力は社会主義政党を先頭に、労働組合と農民組合、青年組織として、さらに多くの大衆的組織として存在することを、警職法と安保のたたかいは、はっきり示しました。
 私たち社青同は、支配階級によっておかされつつある憲法を守り、これを足場に諸権利の拡充のためにたたかいます。憲法は平和と民主主義を守り発展させるためのとりでであり、全民主勢力結集の統一綱領たりえます。私たちは平和を守り、民主主義を拡充することがそのまま社会主義への前進となることを知らなければなりません。

  一、私たちは、青年の生活をゆたかにし、社会的、文化的要求をかちとるためにたたかいます。
 私たちの社会主義をめざす階級的たたかいや、平和と民主主義を守るたたかいが、全ての青年の生活の中に深く根を下すためには、青年の生活を守り向上させ、青年の社会的、文化的要求にこたえる日常の具体的活動によって裏づけされていなければなりません。日常の具体的活動がおこなわれなければ、階級的、政治的なたたかいは孤立し、単なる抽象的スローガンに終ってしまいます。
 資本主義社会は発展すればするほど、資本主義のもつ根本的矛盾を働く者の犠牲によって解決しようとします。企業合理化によって労働の質と量の増大した事業所や職制の強化した職場で働く青年、働きたいのに適当な職場がなく、日雇い、出稼ぎなとしている農村青年、労働時間が長くそのうえ週休のない商店や家内工業で働く青年、アルバイトに迫われ、勉強のできない青年など、資本主義のシワ寄せを一番強く受けているのが青年です。また、資本主義的退廃文化は、マス・コミなどを通じて成長する青年の心をむしばんでいます。
 私たちの社青同は、青年をとりまく現実のなかでだされるいろいろの要求をとりあげて、独自活動としてあるいは共同闘争として献身的にかたかいます。さらにこれらの諸要求を企業意識や階層のエゴを超えた青年の統一要求に発展させて要求実現のためにたたかいます。

 一、私たちは、青年運動の階級的統一をはかるため、その荷い手を結集し、全民主勢力の中核となってたたかいます。
 私たちの社青同は、すべての青年を、社会主義をめざすたたかいに結集し、団結させるために行動する組織です。したがって社青同は、常に、全民主勢力の統一と、その一翼としての青年戦線の政治的、組織的統一のために積極的な努力をはらいます。
 しかし日本における統一戦線は、日本を支配しているのが独占資本であり、労働者階級をはじめ働く国民はその搾取と抑圧のもとにおかれています。だからこそ、日本における統一戦線の戦略的基調は独占資本に反対することです。社青同は、この基調のもとに反独占統一戦線の意識的な結集をはかり、反独占統一戦線の一翼としての正しい位置をもつ青年戦線の統一のために、その中核となってたたかいます。
 また統一されるべき青年戦線は、労働青年を中心に農村青年、学生などすべての階層の青年を正しく配置につけたものでなければなりません。したがって社青同は、当面労働青年を中心に各階層青年の統一行動を拡大しながら、労農学の堅い団結のもとにその統一を実現しなければならないのです。

 一、私たちは、民族の解放と完全軍縮、社会主義の実現と建設をめざしている世界の青年のたたかいを支持しともにたたかいます。
 私たちの社青同は、世界の平和とすべての民族の完全な独立を支持してたたかいます。そのために社青同は日本独占資本とのたたかいをつよめながら、世界の各地でひろがっている軍事ブロック政策に反対し、完全軍縮をめざすたたかいと、さらに反帝、反植民地のため立ち上がっているアジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどの民族独立闘争との連帯をつよめてたたかうことが必要です。
 社青同は、世界のすべての青年との友好と連帯をつよめるため努力します。したがって社青同は、国際的な諸組織、なかでも世界民主青年連盟、国際社会主義青年同盟との連帯を強化し、そのたたかいに学ぶとともに、国際的な統一行動をたかめなければなりません。
 さらに社青同は、すでに社会主義革命に勝利したソ連、中国をはじめとする社会主義国の建設と発展のために努力しているこれらの国の青年のたたかいを支持し、その成功のため協力します。

 一、私たちは、科学的社会主義の理論を学び、自らの向上をもとめて団結し行動します。
 社会主義をめざして、すべての青年を団結させ、活動する私たちの社青同をみちびき、ささえる理論は科学的社会主義であります。私たちは科学的社会主義の理論を学習し、団結し、活動します。そして活動とたたかいのなかからさらに学び、私たち社青同を前進させ、発展させます。
 科学的社会主義は、歴史の法則、資本主義の根本的矛盾の分析、社会主義の展望などについて、長い歴史の検証に耐え、その正しさがいよいよ明確になっています。そのうえすでに世界の三分の一の国々ではこの科学的理論にもとづいて社会主義建設を進めています。
 私たち同盟員は、科学的社会主義を実践的に学ぶことによって、未来に希望をもち、明るく献身的な活動者に自分白身を成長させます。社会生活においても、社会主義の新しい人間関係を築き、より明るい生活をつくります。

         
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日本社会主義青年同盟綱領-結成時

日本社会主義青年同盟結成全国大会一九六〇年一〇月一六日

*結成時から1973年までの社青同綱領。出典は日本社会党結党四十周年記念出版『資料日本社会党四十年史』(日本社会党中央本部 一九八六.七)。