この前友人とドライブに行きました。
免許は持ってるけど人を乗せるのは嫌いなので(緊張して運転が荒れる)
自分は助手席です。
助手席いうぐらいだから補助するのが当たり前だけど私ができることといったら、
だべって場を盛り上げるぐらいしかありません。
基本的には楽しませる会話は得意ではないのでタブン邪魔になってるんだろうな
そのドライブの時、知らない土地で「レッドロブスター」を発見
昔はレェ〜ッドロブスタ〜♪とCMもあり、そこそこ知られてましたが今ではCMもやっておらず
店舗自体も減ってるのではないでしょうか?
家の近くにあったレッドロブスターも消滅してしまいました。
レッドロブスターの看板を見つると同時に幼少期の記憶がうっすらと蘇って来ました・・・
あれは何歳の誕生日のことだったでしょうか・・・誕生日のプレゼントに希望のものがなかったので、
どこでも好きなレストランに連れて行ってもらえるという話でした。
当時家はまだ(若干)裕福で、そういうイベントも度々発生しました
そしてそのころ一度食べてみたいものがあったのです。
それはレッドロブスターの看板メニュー(?)のロブスター丸ごと一匹蒸し焼きでした。
もちろんちゃんとした名前があったはずですが、当然のごとく失念
とにかくロブスターが丸まる一匹ドカンと一発!なメニューでした。
無論値段もそれなりに張って5000円近かったかな?
幼少の頃というのはそういう丸ごとってのに憧れたものです。
アニメでみたマンモスの骨付き肉しかり、豚の丸焼きも、そしてご馳走群に必ずといっていいほど
まぎれてるロブスター盛り
そして念願の夢がかなう日が来ました。誕生日祝いとのことで家族でお出かけです
今でこそ歳のせいもありますが、誕生日など普通にスルーですが、小さい時ってそれを理由によく
お出かけをしていました。
あの頃がやっぱり人生で一番輝いていた時だったのでしょうね・・・・
レッドロブスターに到着してメニューから例のブツを注文する親父様
名実ともに今日の主役は紛れも無く自分です!
注文を受け厨房に下がっていくウェイター
ワクワクですよ。ワクワクさんですよ。
「まだかなまだかな〜〜? 学研のオバサンまだかな〜〜?♪」
とか歌っていたことでしょう(何故かこのCMソングは今でも残ってる)
まぁ、実際この至福の時に学研のオバサンが問題集を持って参上したら私は今頃北斗神拳伝承者に
なってることでしょう(ホォオオ〜アッタァ〜〜〜!!
少しするとウェイターが入り口付近の水槽の方にオボンを持って歩いて行きます。
なんでしょうかね?
そしてなにやら乗せてこちらに向かってきます。
本当になんでしょうかね?
「こちらになります」
といって我々に見せたものはなんと・・・・・
今から死刑執行されるであろうロブスター君でした(;´Д`)
な、なんだって〜〜!?
恐らく我々一家全員の頭の中で響いた言葉
新鮮なことを強調したかったのでしょうが、それはあまりに酷
あまりに現実的(リアル)ッッ!!
手にあたるハサミの部分に付いた整理番号タグがまた生々しいです。
これはもう、死刑執行順番に違いないです。こんな所にグリーンマイルの世界が広がってようとは!!
ただ彼らロブスター君達が唯一違う点と言ったら彼らは別に罪など無いという点でしょうかね・・・・
無論どんな料理だってその過程で必ず発生してるわけですが、
こうやって生前の姿を見せられると罪悪感ってものが自然と湧き上がります。
それに、その時のロブスター君の顔といったら・・・・
いや、表情なんてわからないですけどね?
(´・ω・`)ショボーンなんですよ。本当に(´・ω・`)ショボーン
うなだれたハサミがコレから自分に起こる悲劇を察知してるかのようでした
姉「うわぁ・・かわいそう・・・・何で頼んだの?」
いや、勘弁してください。俺だって知りたいわ(´Д⊂
良かれと思ったんだ!ただ食べたかっただけナンダヨぉ〜〜!!
そして家族団欒の空気が50ポイント下がったのを確認するとウェイターはしたり顔で厨房に持っていきます。
嫌がらせですか?
その時のロブスター君の哀愁漂う後姿は多分一生忘れません。
家族の頼んだ料理から順に次々と運ばれてくるのを横目で見ながら(調理に時間がかかる)
本当に頼まなきゃよかったとさえ思いはじめました。
そしてようやくロブスター君(故)の蒸し焼きが到着しました。
もう生前の面影はほとんどありません。
蒸しあがって真っ赤になったボディー、残ってるのはタグの取れたはさみと頭だけです。
ごめんよロブスター君(故)
でも君の死は無駄にしないよ!
命の大切さを学ばせてもらtt美味いぞぉぉぉ〜〜!
満面の笑みでむしゃむしゃとしゃぶりつく私の姿を見て家族もきっと
頼めばよかったと心のどっかで思ったことでしょう。
しかしその後も罪も無い蟻んこを虐殺してたり(子供って本当に残酷ね)、
ちっとも反省がないので結局美味しかった記憶しか覚えてなかったんでしょうね
現にレッドロブスターの看板見なかったら思い出しもしなかったわけだし
今現在、厄年は一体何年続くんだ!?ってぐらい不幸が襲い掛かり続けてるのは恐らく、
ロブスター君と蟻んこ他、数々の蹂躙された虫達の怨念ではないかと今更ながら反省してる所存であります。
因果応報、皆様もくれぐれもお気をつけください・・・・