29 空
「青いなー」
「青いね〜」
ロイドとコレット、二人して草原に座っている。
しいな達は町に買い出しに行っているのだが、ロイドとコレットはここでお留守番勧告を受けてしまったので仲間の帰りを待っていた。
とくにする事もなく野営地付近をうろうろしていると、この草原に辿り着いたのだ。
「それにしても俺たちだけ留守番か〜ひでぇよな、なぁコレット?」
「ん〜そうかなぁ、私は好きだけど」
「留守番が?」
のんびりとした口調でコレットは空を見上げた。
「違うよ、こうやってロイドと二人でのんびり空を見上げる事だよ〜」
「あぁ、それなら俺も好きだぜ」
「本当に?良かった〜」
ぱちりと手のひらを合わせて、コレットは隣のロイドを見た。
しかしロイドの姿は隣にはなく、彼は両手を広げて草の上へ寝転んでいるではないか。
「本当…青いなー」
ロイドの呟きを聞いてコレットもごろりと、草の上へ寝転んだ。
「本当に青いね〜」
まるで海のような青い空、そこには流れる白い雲。
時折、気持ちのいい風が吹いては何処からか赤い花びらを運んでくる。
「あんな空を自由に飛べたら気持ちいいだろうなぁ」
ふと、思った事を口にしてみる。
「レアバードで飛んでるよ?」
「まぁ…飛んでるけど…なんかこう、違うんだよな。コレットの羽が羨ましいぜ」
「えへへ〜。…ねぇロイド、飛んでみようよ!」
突然のコレットの提案、意味は分かると思う。
コレットが天使の羽で飛ぶ、という意味だと思うが。
何故そこへ自分の名前が出るのか、まるで自分も誘われているみたいではないか。
「コレットぉ〜俺は飛べないぜ?」
「うん、だから私がロイドを持ち上げて一緒に飛ぶの!!」
何となく予想していた選択肢にロイドは唖然とする。
女の子のコレットが男のロイドを持ち上げて?
まぁ以前、成人した男性を軽々と持ち上げた経験のある彼女だ。
ロイドぐらいなら何の問題もないだろう。
しかし女の子に持ち上げられる、という行動に少し男心が傷つきそうだが空は飛んでみたい。
散々悩んだ末に、こう一言。
「落とすなよ?」
青い 青い 空に 君と 二人で。
ちなみに買出しから帰る途中だったしいな達は空を飛ぶロイド達と偶然にも遭遇。
リーガルやリフィルからは危ないとか、何かあったらどうするんだ、とのお説教。
ジーニアスからは何で自分も仲間にいれてくれなかったのか、という抗議が二人に襲いかかる。
ロイコレはほのぼのが一番。