山岳渓流

2005年9月1日

久しぶりの山奥は天気に恵まれ、気分爽快での出発です。でもその先、廃道になりそうな山道と前の見えない藪漕ぎ、そして沢下りが待っています。
途中では熊の爪跡や草地が踏まれて丸くなった所など、獣の痕跡で一杯です。
やっと辿り着くと、汗だくのまま休む間もなく釣り支度を済ませ期待を込めた第一投です、しかし意外と反応は悪く、フライを鼻先で突く様な感じでなかなか食わえてくれません。
しばらくの間フライ交換しながら進みますが余り変化が無いので、途中からテレストリアル一本で通しましたがポツポツとヒットしてくる程度でした。
岩陰に見える良型でさえ、反転流で送り込んだフライを見に来る程度と言う厳しい状況でした。最後までパターンを掴めませんでしたが、やり残したと言えば持っていかなかったミッジだけ。


しかし山奥でこれほどセレクティブな状態は経験がありません、そんな時に限って、わざわざストマックポンプをベストから出してきたりで、丸々太った栄養源を見つけられませんでした。
イワナの顔はどれも精悍で、厳しい季節を過ごした証でしょうか、特に尾びれの発達は素晴らしいものが有ります。

楽しい釣りも午後は早めに上がらなければなりません、美しい景色も帰りは目に入らず、ひたすら笛を吹きながら頑張ります。
来年もまた美しい渓が変わらない事を願い、今年は終わりました。