癌検診 PSA腫瘍マーカ (2012.12.24) |
先日、成人病検診で前立腺癌の早期発見として腫瘍マーカ(PSA検査)を薦められました。PSAは、前立腺から分泌される分泌液です。通常は、前立腺の中にあり、血液中には出てきませんが、癌に冒されると、細胞の緻密度が低下して血液中に漏れ出てきます。そこで血液中のPSAの量を測定して前立腺細胞の緻密度を測ろうと言うものと理解しています。よってPSAにとって癌は直接的な因子ではなく間接的な因子と言えます。 癌になったので血液中のPSAが増えるのではなく、前立腺より何らかの作用でPSAが血液中に漏れ出てきていて、要因の一つに癌があると言うもの。 7月の検診でのPSA測定値が4.1ng/ml、4以上は要注意で、専門医の診断を受けると言う所見。早速、泌尿器課を受診しました。医師の判断は、4.1は微妙な数値なので、何とも言えず、3ヶ月後に再度PSAを測定して、再考すると言うものでした。 PSAは、前立腺の肥大によって前立腺が圧迫されたり、自転車などに乗って、サドルで圧迫されても増えるそうです。 3ヶ月後の11月に再検査をしました。1週間後、PSA26ng/mlと6倍以上に急増。 6倍と想定外の結果に泌尿器課の先生は、かなり慌てた様子。診察前に尿検査もありました。 私本人もお先真っ暗の状況に陥りました。 先生曰く、非常に希なケースで、悪性の癌の可能性もあるので、生体検査で確認したい。 生体検査とは、細胞を抽出して、癌細胞であるかの確認をするもので、入院が必要とのこと。 その日は入院日、MRIの検査日を決め、入院前の諸検査を受けて帰宅。 ネットで調べると、PSA26ng/mlのレベルは、癌の可能性50%以上。また、生体検査の生検針のリスクとして、検査による刺激で癌細胞が活性化する可能性があり、生検針の検査で癌と診断された患者の50%が癌で死亡との、これまたショッキングな記事が書かれていました。 その後、MRI検査で前立腺肥大50ccの大きさ、生検針での細胞採取を行いました。 採取作業は10カ所の採取で約30分くらいの時間です。 局部麻酔で行いますが、チカチカと痛みを10回感じながら、・・・その後、血尿、血便は出ますが、翌日には出血も収まり、退院。 2週間後、癌細胞は検出されませんでした。前立腺の肥大です。 PSAが過大に検出された原因は不明です。今PSA過大状態であるかは、解りません。 先生からは、要らぬ心配と検査となりました。と一言 また、3ヶ月後にPSA検査の予約を入れて、終了。 前立腺癌は、比較的に温和しい癌に位置付けられ、癌を患ったまま、生涯を終える人も大勢います。 次回の検査の前1Wは、過激な運動は禁止、当日の自転車は禁止で検査に臨みます。2012.12 PSA検査の履歴を備忘録として記載します。 ◇2013/14/4 4.8ng/ml 当初の水準にほぼ戻っていますが、閾値を超えています。 会社の同僚にこの数値を聞いたところ 0.xxのレベルとのことでした。 個人差っておおきいなと思いました。 ◇2014/8/2 6.02ng/ml 少し上昇傾向なのか、変動の範囲なのか判断出来ないので様子見 ◇2014/11/19 8.4ng/ml またまた上昇中、次回まで様子見との判断で半年後に再検 ◇2015/3/14 5.7ng/ml 少し減少した。上昇傾向とはいえないのでひとまず安心、次回半年後の検査予約を済ませました。 ◇2015/10/3 5.95ng/ml ほぼ前回と同等で変化なしで、ひと安心。半年後に検査を予約 ◇2016/10/19 5.8ng/ml 一年前のレベルと同水準 継続して様子見の状態、2012年から約4年経過しているので、改めて腫瘍が以前に比べてどうなっているのかを次週にMRI検査で確認することにした。 |