「ねえねえ皆、少し聞きたいんだけどさ」

そう言って午後の一時を淫靡な下ネタ話の場に変えてしまうきっかけを作ったのは『白の夫人』ことアルクェイドだった。

今『七星館』にいるのは『七夫人』全員とレンだけ、皆のんびりとお茶を愉しんでいた。

夫である志貴は今日も相棒である士郎と共に死都制圧の仕事に従事しており、また以前『七夫人』に強烈な爆弾を放りこんだ朱鷺恵はこの日は父である時南宗玄の診療所の応援に出掛けていた。

「??何ですかアルクェイドさん」

たまたま近くにいた秋葉がそれに応じる。

「あのね、皆って夜志貴にどんなエッチな事されているの?」

それを聞いた途端、翡翠、さつき、シオンが口に含んでいたお茶を噴出し、お茶菓子を口に放り込んだアルトルージュは咽喉に詰まらせかけ、琥珀、秋葉は顔を真っ赤にして硬直してしまった。

ただ一人レンだけは表情を変える事無くきょとんと首を傾げる。

「い、いきなりなんて事ききき・・・聞くんですか!貴女は!!」

硬直から解放された秋葉がどもりながら、食って掛かる。

ちなみに琥珀はむせている翡翠達の背中をさすっている。

「え?いきなりって?」

何でそんな事を聞くのかと不思議そうに尋ねるアルクェイドに秋葉は反論する気も失せた。

ある種のアルクェイドの才能と言えるかもしれない。

「はあ・・・まあ貴方のような非常識の塊と言える人に何を言っても無駄なのでしょうね・・・ですが、私は話しませんよ!」

そう言って断固拒否の構えを見せる秋葉。

「ですが、アルクェイド、どうしてそのような事を聞くのですか?それも突然」

むせた事で起こった咳き込みも落ち着き、シオンが改めてアルクェイドに真意を尋ねる。

「だってさ、皆の中で志貴とのエッチの時、志貴を好き放題している子いる?」

『うっ・・・』

「・・・(ショボーン)」

アルクェイドの指摘に他の『六夫人』はうめき声を発し、レンは心なしか落ち込んでいる。

「私もそうだけど、皆志貴に好き放題エッチな事されてイカされまくっているんでしょ?」

余りにも直球な質問に声を発する事も出来ずに顔を赤らめさ、かすかに首を縦に振る一堂。

アルクェイドの指摘通り初夜以降、全員が全滅と言う大惨事を防ぐ為、全員との相談を重ねた結果、志貴は閨に順番制を設けて、一人ずつ抱いて一日休養としてきた。

九日に一回に訪れる、閨の日には志貴は濃厚に、かつ真心を込めて妻を抱く。

それはそれで嬉しい事この上ないのだが、朱鷺恵の実践レッスンで鍛え上げられた志貴の技量にはとても追いつけず皆、閨の時には自分は散々絶頂に追い遣られ、時には腰が抜けて翌日動けなくなる時すらあった。

それに見合うほど志貴は満足しているかと言えば(勿論志貴本人は満足していると公言している)、『七夫人』としては首を傾げてしまう。

それだけ自分の絶頂の回数と志貴の射精の回数には割りがあわなかった。

「だからさ、他の皆はどうやって抱かれているのか調べて、皆で勉強したら志貴をもっと満足できるんじゃないかなって思ったんだけど・・・」

内容はともかく動機に不純なものは無いと判り、全員の表情に若干の余裕が生まれる。

「そう言う事だったら言っても良いわ。私も志貴君をたまには可愛がりたいと思っていたし」

「私も賛成です。『敵を知り己を知れば百戦危うからず』と言います」

アルトルージュとシオンが即座に賛成の意を示し

「じゃ、じゃあ私も・・・で、でも・・・やっぱり恥ずかしいし」

さつきは賛成か反対かで大きく揺れている。

「?????」

レンは意味がわからないようだ。

「わ、私は・・・そのような事・・・」

「やっぱり・・・そんな事を話すなんて・・・」

「は、恥ずかしいよぉ・・・」

そんな中、秋葉、翡翠、琥珀は強固に反対の立場を崩さない。

志貴をもっと愛したいと言うのは正直な本音だが、その為に自分の性生活を話すと言うのはどうしても許容できなかった。

しかし、それも徒労に終わる。

「じゃあさ、多数決で決めようか?賛成の人は手を挙げてー」

アルクェイドの声に応じるようにアルクェイド、アルトルージュ、シオン、さつき、そしてレンが手を上げた。

「はい、五対三で決定ね」

「えーっ!」

「さつきちゃんの裏切り者ー!」

「あうう・・・ご、ごめんね」

「はいはい、さっちんをいじめないの」

賛成に回ったさつきに反対の三人から一斉に非難の声を上げるが、アルクェイドに宥められる。

「それで、アルトルージュ、話す順番はどうしますか?」

「ここはやっぱりくじじゃない?初夜の時もそれで円満に解決したんだから」

その間にもシオンとアルトルージュがてきぱきと順番を決める方法を決めて行き、秋葉達が気付いた時には既に人数分のくじは作られ、床に適当に散らばっていた。

「じゃ、全員一斉に取ってね」

そう言うや、まず秋葉がいの一番にくじを取る。

止められないのならば、せめて最後の方にしようと言うささやかな抵抗だった。

それに釣られるように琥珀と翡翠、慌ててさつき、そしてシオン、アルトルージュ、レン、最後にアルクェイドが取る。

「じゃ、一斉に開けるわよ・・・それっ!!」

くじが開かれ、同時に悲鳴が木霊した。









「なんで私が最初なんですか!最初にくじをとったのに!!」

顔を真っ赤にして抗議の声を上げる秋葉を見れば判るように直ぐにくじを取ったにも関わらず、取ったくじは『1』、つまりトップバッターだった。

ちなみにそれ以降の順番は、さつき、琥珀、アルトルージュ、シオン、翡翠、レン、アルクェイドとなっている。

「仕方ありません秋葉、直ぐに取ったのは貴女です。私達も作って折った後、手でごちゃごちゃにかき混ぜてから放るように床にばら撒きました。これはもう運としか言い様がありません」

冷静な声でシオンが嗜める。

「それにこういうのって『慌てる乞食はもらいが少ない』って奴じゃないの」

アルクェイドの指摘に声も無くうめく秋葉。

表情も口調も能天気だが、言っている事は的確だった。

これ以上駄々をこねても仕方ないと諦めたのか、溜息をついて静かになる。

「ど、どうしても話さないと駄目ですか?」

それでも最後の希望を込めて周囲に助けを求めるが、返ってきたのは、期待に満ちた十四の視線のみ。

同じ様に反対していた翡翠、琥珀も好奇心に勝てなかった。

「・・・仕方ありません。判りました。ではお話します。兄さんは殆どの場合は初夜の時と変わりはありませんが・・・」

「ありませんが?」

「その・・・時折、私に恥ずかしい言葉でおねだりするようにと催促してきて・・・」









「に、兄さん・・・ほ、本当に私に?」

「ああ、秋葉に言ってほしいんだ」

「で、ですが・・・このような恥ずかしい事・・・」

「言って秋葉」

「・・・わ、判りました・・・に、兄さん・・・そ、その・・・あ、秋葉の・・・はしたなく・・・よ・・・涎を・・・涎をたらしている・・・お・・・」

「お?おって何かな?」

「ぅぅぅぅ・・・おま・・・ん・・・こ・・・に、兄さんの・・・太くて・・・逞しい・・・ぉ・・・」

「ほらもう一息」

「兄さんの・・・太い・・・お、おおおおお・・・おちんちん・・・入れてください

「最後は声が小さかったからもう一回言ってもらおうかな?」

「そ、そんな・・・わ、私そんな事・・も、もう・・・」

「ごめん、ごめん冗談だよ。初めてにしてはよく言えました。じゃあ、エッチな秋葉のリクエスト通り入れるか・・っん」

「はっ、ああああああ!!に、兄さぁん!!」









『・・・』

秋葉の告白に全員無言となる。

誰かが、もしくは全員がかすかに息を呑む。

心なしか頬も赤くなっている。

特に告白を続ける秋葉は真っ赤だ。

「ち、ちなみにその時ですと私は大股開きにさせられて、お、おまけに自分の指で開くように指示もされて・・・そ、それに・・・さ、最近だと、私に自慰をさせてその感想を言わせてから私を抱く事もあって・・・」

「ねえ・・・それって、気持ちいいの?秋葉さん」

「さ、最初はただ恥ずかしいだけなんですが・・・回数を重ねていくうちにその・・・それも快感となってしまって・・・」

さつきの質問に更に赤くなりながら律儀に答える。

「秋葉さんも志貴ちゃんの色に染められているみたいだね・・・」

「じゃあ、次は、さっちんだね」

「え、えっと・・・私は・・・時々・・・うん、本当に時々なんだけど・・・」








「やっ、いやああああああああ!!」

「さつき、嫌って言っているけどさっきからいやらしい汁がどんどん垂れているよ。それにさつきのここ、俺のを咥え込んで離さないし」

「ち、違うの、ちが、あ、ああああああ!だ、駄目!志貴君、激しくしないで!!」

「だって出そうだし俺」

「だ、駄目だよ!志貴君!!んああ!今出されたら・・・んっわ、私もイッちゃう!」

「もうかい?これでさつきは・・・ざっと十回はイっているよね。でももっと気持ち良くしてあげないと・・・くっ。出るぞ!」

「や、いやあああああ!!イクぅぅぅぅぅぅ!」

「ふう・・・」

「ぁ、はあああああ・・・」

「さて、じゃあさつき、抜かずでの連戦、六回目に行こうか」

「ひっ!!も、もう許して!志貴君、狂っちゃう!!私淫乱になっちゃうよぉ!」

「なったって良いさ。どんな風になったってさつきを愛しているから」

「だ、駄目ぇぇぇぇぇぇ!!」









「その時は結局三十回くらいイカされて、翌日は指先一つも動かせられなかった・・・」

さつきの告白に全員赤らめていた顔を更に赤らめる。

何度か続けて絶頂に追い遣られた事は何度もあるが、それも数回程度。

さつきのそれとは桁が違った。

「に、兄さんって・・・」

「じゃ、じゃあ、次は・・・姉さん」

「うん・・・私の場合は・・・」









「し、志貴ちゃん・・・やっぱりやめよ。お部屋で・・・」

「それも良いけど、俺はここで・・・外でしたいんだ」

「だ、駄目だよぉ・・・お父さんとお母さんの家の近くでなんて・・・もし、見つかったら・・・」

「その時は父さんと母さんに見せれば良いじゃない。『ちゃんと子作りはしています』って言って。それに、ふふっ、琥珀ここの濡れ様、いつも以上だぞ」

「だ、だって・・・んああっ!」

「くぅ・・・締まる・・・良い具合だよ琥珀」

「抜いてぇ・・・駄目ぇ」

「ほら、琥珀、大声出すと母さんに見つかるよ。って言うか誰か来たかな?」

「ひっ!」

「・・・気のせいか・・・さて続き続き」

「だ、駄目!動かないで、声、声が出ちゃう!」

「遠慮するなっていつもみたいに声上げれば良いじゃないか」

「や、やぁぁぁ・・・動いちゃ、だ、駄目、駄目、駄目だめぇ!!!」

「ううっ・・・ふう・・・どうにか耐えれたな・・・琥珀はイッたか・・・」

「・・・ぁっぁぁぁぁぁ・・・」

「あら志貴?」

「ひっ!!」

「ああ、母さん」

「外がうるさいから誰かと思ったら・・・あらあら、今日は琥珀と?」

「み、見ないで・・・お母さん」

「うん、いつも孫の顔見せてって言うからちゃんとがんばっているって見せようかなって。琥珀には少し刺激が強過ぎたみたいだから、この辺にして館に戻って続きをするけど」

「そう、家に入って私や御館様の前でしても良いのに」

「!!お、お母さん・・・おね・・・お願い・・・そ、それだけは・・・」

「それやったら琥珀が恥ずかしさで死ぬって」

「そう、残念ね」

「残念って・・・まあ良いかじゃあ、また明るい時にでも来るから」

「ええ、志貴、嬉しい知らせでも持って来てね」









「あの後、お母さんとしばらく顔を合わせられなかった・・・」

「・・・もしかして姉さん、少し前、お母さんに会いたがらなかったのって・・・」

「うん・・・」

妹の質問に頷く琥珀の顔は髪と同じ位真っ赤だった。

「すごいですね・・・志貴もですが、平然と話をするお義母様も・・・」

「と、とりあえずこの辺りでやめて起きましょう。琥珀が本当に泣きそうだから」

秋葉の言う通り、琥珀はもはや九割近く泣きが入っていた。

「じゃあ次、次行こうか・・・次は姉さんね」

「私の番ね。少し恥ずかしいけど・・・」









「ぁぁぁ・・・し、志貴君、それ・・・気持ち良い・・・」

「本当アルトルージュは好きだなぁお尻いじられるの」

「だ、だって・・・志貴君が調教したんでしょ・・・あはああああ・・・指入れたり出したりしないでぇ・・・」

「まあそれは否定しないけど、下地があったのも事実でしょ。でなきゃ・・・んっ」

「んっ、んんんんん!」

「こんな短期間で俺のを呑み込める筈が無いし」

「あはっ、良いのぉ・・・志貴君のおちんちん、お尻に入れられるの気持ち良い・・・ぁぁぁぁ」

「本当だらしない顔だな。これが『死徒の姫君』なんてとても思えないな。リィゾさん達が見たら失神するんじゃないか」

「リィゾの事は言わないでぇ、今の私は志貴君の奥さんでぇ・・・ここだと志貴君の性奴隷なのぉ」

「ふーん、じゃあ、おまんことお尻、どっちに出されるのが良い?言ったらそっちに出すから。勿論両方は無しだぞ」

「いじわるぅ・・・おまんことお尻両方にして欲しいのにぃ、言わなきゃ駄目?」

「言わないと駄目。」

「・・・このまま出してぇお尻に志貴君のザーメン出してぇ」

「本当アナルで出されるの好きだよな・・・まあ、そろそろこっちもやばいし・・・出すぞ」

「出して、出して出して出してぇ!志貴君の熱いザーメン私のお尻に出してぇ!!」









『・・・・・・』

前の三人のそれをある意味凌駕する内容に全員再び黙りこくる。

「あ、あの・・・お尻でされるのって気持ち良いんですか?」

「え?ええ・・・私は気持ち良いわ・・・元々、志貴君と結婚する前はオナニーする時もその・・・前じゃなくてお尻でしていたから・・・その下時もあったからかもしれないけど」

さつきの質問に律儀に答える。

「そ、それに最近はお尻かおまんこにおちんちん入れられてから、もう片方にバイブを入れられて、前と後ろを同時に責められる事もあるし」

「・・・い、一番ハードじゃないのかな・・・」

「ま、まあこれについては後にして、これで半分ね・・・じゃあシオン次は貴女の番」

「は、はい・・・し、しかし・・・白昼にこのような事を自慢しあうのも心苦しいですが・・・」









「志貴・・・」

「どうした?シオン、そんな怖い顔で睨んで」

「に、睨みもします!何なんですか!これは!今夜はせっかく志貴に抱かれると思い待ち焦がれたというのに!!」

「そんなに変な事か?大股開きで緊縛しただけなんだが」

「それが変な事です!!そ、その・・・いつもみたいに優しく抱いてくれると思ったのに・・・いきなりこのような体勢にされて・・・ぐすっ」

「泣くなって。たまには少し変わった事しておかないとマンネリになるだろう?」

「だ、だからと言ってこんな恥ずかしい格好を強要され・・・ああっ!」

「それにシオンのここすごい勢いで濡れてる」

「い、いやぁ・・・指を入れないで志貴・・・な、舐めないで・・・そ、そんな汚いものを飲まないでぇ」

「汚いか?皆俺の精液口の中に出した時はすごく美味しそうに飲むだろ?」

「そ、それは・・・」

「本当、皆、俺に舐められるのだけは嫌がるよな・・・まあ、これをしたい為に縛ったって理由もあるけど。何しろこれを一番嫌がるのはシオンだから」

「や、やっぱり解いて、解いて下さい志貴!!」

「駄目だって、ここから本番なんだから」

「ほ、本番??えっまさか・・・このままの体勢で入れるのですか?」

「うん、そのまさか」

「だ、駄目です。志貴、せ、せめて手だけでも解いて・・・あっああああ!!」









「縛ったままシオンとしたの?志貴君」

「は、はい・・・ただ、これも最近に比べるとまだ生優しい方で・・・最近は『亀甲縛り』で縛って、散々私を縄で嬲ってから抱く時も・・・」

「志貴ちゃんって・・・」

「結構マニアックな所あるんだ・・・」

シオンの告白に対して何故だか頬を赤らめながらそんな事を言う琥珀と翡翠。

その口調には嫌悪ではなくある種の羨望が見え隠れしていた。

「ふ、二人共・・・妙な所で感心していますね。というかそこは感心する所なのですか?そ、それよりも次は翡翠貴女ですよ」

「わ、私ですか?その・・・私の時は」









「そ、その・・・志貴ちゃん・・・」

「違うだろ?翡翠」

「う、うん・・・ご、ご主人様・・・似合いますか?」

「ああ、何度見ても似合うよ。翡翠にメイド服」

「ひゃ、あああ・・・し・・・ご、ご主人様・・・胸揉んじゃは、恥ずかしい・・・」

「いつもやっている事だろう?」

「で、でもこの服装だと・・・いつもと違って・・・恥ずかしいし・・・」

「それもそうだな。じゃ」

「う、うん・・・ご主人様・・・御奉仕致します。んっ・・・」

「ふふっ、翡翠も上手になったなフェラチオ」

「あむ・・・だ、だって志貴ちゃ」

「ご主人様だろ?」

「は、はぁい、ご主人様とエッチする時は・・・ふあああん・・・いつもおちんちんを咥えさせて頂いてますから」

「くぅ・・・このまま翡翠の口に出してもいいけど・・・やっぱりここは下にするか。翡翠、俺におまんこ見せて」

「は、はい・・・こ、これでよろしいですか?ご主人様・・・」

「もう少しスカートめくり上げて」

「は、はい・・・」

「うん、これで良いよ。言いつけどおりノーパンにもしているし」

「恥ずかしい・・・やっぱり恥ずかしいです・・・ご主人様」

「そこが良いんだけどね。さて、翡翠のおまんこどうなっているかな?・・・すっかり興奮してる・・・びしょびしょだ」

「や、やだぁ・・・ご主人様言わないで・・・」

「で、どうして欲しい?エッチな翡翠は?」

「い、入れて下さい・・・ど、どうかメイドの翡翠にお情けを」

「じゃあ四つんばいになって俺にお尻を向けるんだ」

「は、はい・・・」

「翡翠のおまんことお尻の穴丸見えだ」

「あ、あああ・・・み、見ないで・・・ご主人様・・・恥ずかしい・・・」

「そうだね。見ているだけなのもなんだし、さあ淫乱メイドの翡翠が一番ほしい物だ。受け取れ」

「!!あっああああああ!!ご主人様の、ご主人様のおちんちん翡翠のおまんこに入ってくるぅぅ!」









「ちなみにその時のシュチュエーションは『ご主人様に調教された結果、淫乱になったメイド』でした」

翡翠の話が一区切りついた所で秋葉が根本的な疑問を口にする。

「ね、ねえ翡翠、兄さん何処でメイド服なんて手に入れたの?」

「遠野のお屋敷から四季さんに譲り受けたと聞きます」

「お、お兄様!!!」

後日四季は秋葉の手による徹底的な制裁を受ける事となる。

「翡翠ちゃん、今、調教されたって言っていたけど、もしかしてされる前のシュチュエーションもあったの?」

「うん、『変態のご主人様に調教を強要されるメイド』ってあるよ」

『・・・・・・』

もはや何度目かになるであろう全員が絶句する中、再起動を果たしたさつきが

「えっと・・・次はレンちゃんだよね?」

「・・・(こくん)」

さつきの確認に頷いたレンは上手く話せないのかそのイメージを全員に流した。









「さて、レンご飯だよ」

「・・・(こくこく)」

「ほら好きなだけお食べ」

「・・・(こくん)、はむ・・・んんっ」

「上手だよレン」

「・・・あむ・・れろ・・・」

「おおっ、そこは効く・・・出るっ!」

「!!・・・ごく・・・ごく・・・」

「ふう・・・どうだ?」

「・・・マスターの精、何時飲んでもとっても美味しい・・・」

「そうか、じゃあ下の方も欲しいかい?」

「・・・(こくん)」

「じゃあ、俺は動かないから好きにしていいから」

「・・・(ふるふる)」

「??どうしたレン」

「マスターも動いて・・・一緒に気持ち良くなりたい」

「・・・良いのか?レン」

「・・・(こくこくこく)」

「判ったよ。その代わり初夜の時と同じ様に腰が抜ける程気持ち良くさせてやるからな」

「・・・(こくん)・・・んんっ・・・ふにゃああああ・・・」









『・・・・・・』

またしても無言に包まれお互い顔を見合わせる。

「レンちゃんって、このメンバーの中では年齢はトップクラスだよね・・・」

「ついでにこの手の経験はダントツのはずですが・・・」

「でも・・・やっぱりあれは・・・」

「犯罪にしか見えません」

どう贔屓目に見ても、『純真無垢で性に無知な幼女を好き放題嬲り者にしている鬼畜変質者』にしか見えてこない。

「さて、これで七人、アルクェイドさん、最後は貴女ですわよ」

秋葉がこの暴露話の提案者でもある。アルクェイドに声をかける。

だが、

「・・・・・・」

どう言う訳か当のアルクェイドは顔をこれでもかとばかりに真っ赤にさせて黙りこくっている。

「アルクちゃん?」

妹の珍しい反応にアルトルージュが首を傾げる。

ふと考えて見ると途中から殆ど会話に参加しなかったのではないか?

「アルクェイドさん?」

「どうしたのですか?」

翡翠、琥珀の呼びかけにも反応は無い。

「どうしたのですが?まさか今頃になって話したくないなんて言うのではないでしょうね」

「・・・そ、そう言う訳じゃないけど」

「ではどうしたのですか?貴女らしくもない」

「そ、その・・・実は・・・全部なの

『え??』

アルクェイドの最後の言葉が聞き取れず全員が揃って聞き直す。

「だ、だから!!全部なの!!今皆が志貴にされたエッチな事、私は全部志貴にされた事あるの!!」

ヤケクソの様に言い放ったアルクェイドの絶叫に今度は他の『六夫人』が沈黙した。

「ちょっと待って。じゃあ、さっきのレンちゃんみたいな事も?」

「うん、『俺は動かないからアルクェイドがしたいようにして良い』って言って・・・そのパイズリや、同時にフェラとかして、それから志貴のおちんちん入れたりして・・・」

「あ、あの、抜かずの連戦も?」

「さっちん程多くは無かったけど五回連続で私も三十回以上イカされたわ。後半になるにつれて入れたり出したりするだけでもイッちゃうし」

「お、お外でも?」

「私は姉さん達が寝ている部屋の襖越しで抱かれたわ。琥珀程緊張は無いと思うけど姉さん達が起きてきたらと思うと怖かったし」

「すいません。アルクェイド、貴女も縛られたのですか?」

「ええ、と言ってもシオンが言っていた大股開きで固定しての緊縛だけだけど・・・シオンと同じ様におまんこを舐められてから・・・」

「アルクちゃん、アルクちゃんもお尻に志貴君のを?」

「まだそこまでは・・・でも、アナルバイブって奴でお尻を拡張しているわ。それでおまんこには志貴のおちんちん入れられて二穴責めとかされたし」

「も、もうそこまで・・・」

「えっと、アルクェイドさん、そのいやらしい言葉を強要された事も?」

「あ、あの、コスプレやイメプレもしたんですか?」

「うん、私の場合は『千年城』にいた時のドレス姿でその服装のままでいやらしい言葉でおねだりもされたわ。シュチュエーションも『叛乱の首謀者に貞操を奪われて挙句雌奴隷にされる王女』とか」

『・・・・・』









全員それぞれの閨での出来事を告白し合い、そこからわかった事はと言えば

「総合すると、志貴っていつもはすっごく優しいし、私達の事大切にしてくれるけどエッチの時だけは桁違いの暴君だね」

アルクェイドの統括に全員反論なく頷いた。

「でもそうなると、志貴君を私達主導で可愛がるのって・・・」

「限りなく不可能に近いんじゃないかな?」

アルトルージュとさつきが揃って悲観的な意見を述べる

「それでしたらこういうのはどうでしょうか?兄さんをシオンにしているみたいに縛り上げて、その上で私達八人で愛撫すると言うのは」

そこへ秋葉が名案だと言わんばかりに提案する。

「そっか、私達も経験も積んだし」

「そうだよね初夜の時の様に全員が再起不能に陥るなんて事もないだろうから」

それに翡翠、琥珀も賛同する事で折を見て実行かと思われたが。

「・・・止めておいた方が無難です。どれだけシュミュレーションを立てても、そのプランを実行に移した場合、その結末は私達全員が志貴の手で再び再起不能に追い遣られる結末しか出てきません」

『裏七夜』における智の要たるシオンの口から発せられた絶望的な返答に一気に萎む。

「・・・とりあえずさ、今後も定期的にこういった話し合いしない?それで少しでも志貴の弱点見つけたいし」

「うん、そうだねそうしようよ」









結局、こういった不断の努力の甲斐もなく、終生アルクェイド達『七夫人』は志貴に閨で勝つ事は敵う事のない願いに終わる事になる。

しかし、定期的に行われたこの話し合いは何時しか『閨事小話』と呼ばれ、シオンが編集し一冊の本に纏め上げられ、夜の生活における一つの教本としてナルバレック家当主と埋葬機関局長、そして父の死後には『裏七夜』頭目をも兼務し『七夫人』の娘達をまとめて妻として娶ったカール・ナナヤ・ナルバレックの手に渡る事になるがそれは後の話である。