要注意!!!と言うか警告!!
今回の話は読む方よっては不快感に満ちた内容となっているかも知れません。
『こんなの読みたくない』・『キャラクターをもっと大事にしろ』そういった方は読む事をお勧めしません。
早急に退出してください。
それでも構わないという方はお進みください。
事件はある日のお茶会で起こった。
「そういえば志貴さん」
「ん?何ですか?琥珀さん」
アルクェイド・先輩・秋葉・シオン、そして俺にお代わりの紅茶を注いでいた琥珀さんが不意に俺に話を向けてきた。
「実は私、志貴さんに一つどーーーしても聞きたい事があるんですが良いですか?」
「??なんですか?急に改まって。構いませんよ。で、なんですか?」
その時、俺は取るに足らない事かと思い猫型となった眠るレンを撫でながら気楽に聞き返した。
しかし、この時に気付くべきであった。
いつもの琥珀さんの笑みの中にあるいたずらを思い付いた時の琥珀さんの感覚を。
「実はですね〜志貴さんってどーしてあっち方面がお強いのかな〜と思いまして」
と、笑顔でとんでもない爆弾発言を叩き込んでくれた。
「ぶーーーーーーーーーっ!!!」
「「「「「!!!!!」」」」」
当然だが俺は紅茶を噴き出し、他のメンバーもひょっとしてこちらを見る。
ああ、後ろの翡翠が顔を真っ赤にして固まっているのが振り向かなくても良くわかる。
「こ、こここ・・・琥珀さん!!あ、ああああああああ・・・・あなたはいきなりなんて事言うんですかー!!」
「えーーっだって聞きたいじゃないですか〜志貴さんって一見するとそっち方面にはまったく疎いって感じがするのにアルクェイド様、シエル様・秋葉様・私に翡翠ちゃんをお相手してメロメロにしちゃったじゃないですか〜そうですよね〜皆さん」
「うん・・・確かに志貴あの時はすごかった・・・」
「確かに・・・そうですね・・・」
「そ、そんな事は・・・でも・・・確かに・・・あの時の兄さんは・・・」
「・・・(未だに真っ赤尚且つ機能停止状態)」
「琥珀?あっち方面とは、どう言う事なのでしょうか?」
ただ一人話が分からないシオンがよりにもよって割烹着の悪魔に聞こうとする。
「あら〜そうですか〜。ではシオン様私にエーテライトを繋いで下さい。こういった事は口にするより分かりやすいと思いますから」
「分かりました。確かにその方が合理的ですね」
そう言うとシオンは俺が止める前に琥珀さんにエーテライトを繋いでしまった。
それから僅か数秒後、ボンッ!!!と、すごい音がシオンから聞こえ、真っ赤になってその場で固まってしまった。
「不潔です・・・あのような事が許される筈が・・・そもそも・・・」
ぶつぶつと意味不明な事を呟きながら。
「こ、琥珀さん!!一体シオンに何見せたんですか!!」
「あらら〜シオン様には少し刺激が強過ぎたようですね〜」
「さらりとそんな事を言わないで下さいよ」
「それよりも兄さん私も興味があります。一体どうして兄さんがああいった行為に長けておられるのか?ぜひ私にお聞かせ下さい」
「志貴〜私にも教えてよ〜」
「そうですね、本来は他人のプライベートに口を挟むのは好ましい事ではありませんが遠野君がこれ以上悪い道に行かせない様にこれは聞くべきですね、と言う訳で遠野君ちゃっちゃと答えて下さい」
や、やばい・・・復活した秋葉達が聞きたがっている。
残された味方は・・・駄目だ。
翡翠は未だに機能が停止しているし、シオンも崩壊から復活していない。
レンに至っては・・・ぐっすりと眠っている。
そういえば琥珀さんレンにしきりにケーキを食べさせてたな・・・
まさかこうなる事をはなから仕組んで・・・良識派の翡翠やシオン・レンを最初に潰したのか・・・
「取り合えず多数決を取りますね〜」
そうこう考えている内に琥珀さんが多数決を取り出した。
無論だが結果は賛成四、反対一、棄権(と言うより割烹着の悪魔の謀略で参加できない)三。
「と言う訳で賛成多数で志貴さんの秘密を一つ聞く事が出来ま〜すっ」
「さあ、兄さん年貢の納め時ですよ」
「志貴〜早く教えてよ〜」
「遠野君神の使途たる私がいるのですから懺悔をするにはもってこいですよ」
「・・・はあ・・・余り言いたくないんだけどな・・・」
俺は観念した。
このまま言わないでおくとどんな風に歪曲されるか分かったものではない。
「皆、俺が元は七夜だと言うのは知ってるよな」
「うん」
「はい」
「えっ・・・はい・・・」
「はいご存知です」
「七夜は世代交代が早いんだ。前の世代の体力が落ち始めると同時に次の世代が前線を担う様になるんだよ」
「でも志貴それと・・・」
「話は黙って聞け。それと関係あるから・・・で、その為にはどうしても早くに子供を設けないといけないんだ。・・・で、ここからが重要なんだが、生まれた七夜の子供・・・特に男の場合、言葉や文字をある程度理解すると学校で言う保健体育の授業を訓練と平行して受けるんだ。で、その時にいきなり子供の作り方を実践しないといけなくなる」
「「「「えええーーーーーー!!!!」」」」
「・・・・(くらっ)」
「・・・・(ぶしゅ〜)」
「・・・」
俺の言葉にアルクェイド達は仰天し、回復しかけた翡翠とシオンは再度強制停止。
レンは未だに夢の中でまどろみ中。
「ち・・・ちちちち・・・ちょっと待って下さい!!!志貴さん!!」
珍しく琥珀さんが動転した様子で俺の言葉を遮る。
「そ、それって一体何歳の時の話なんですか!!!」
「俺がさせられたのは五歳か」
「「「「ご、ごごご、五歳ーーーーー!!!!」」」」
「あっ、でもその時は形だけで最後まで行く訳じゃあないし」
「と、とととととと・・・・当然ですっ!!!」
秋葉は真っ赤にして俺の言葉に答える。
「で、ここから先は当然だけど俺は実践した事じゃあなくて聞いた話だけど、男女ともに十二歳・・・つまり第二次性徴が起こると相手を選んで・・・つまりは結婚だな。んで子作りをしなくちゃあいけないんだ」
「で、では・・・遠野君、七夜は子作りすらも強制で?」
「いや、ほら良く言うでしょ?『覚えたての頃は猿の様にしまくる』って。だから変に干渉せずに自然に任せていたみたいだよ。最もうちの父さんはそっちには疎かったから、周囲が後押ししてようやく俺が生まれたって言っていたのを良く耳にしたけど」
「「「「・・・・・・・・」」」」
「その所為かな?仮の実践でもそっち方面はかなり鍛えられたんだ。だから強くなったんだと思う。・・・だけど余り話したくなかったんだよ・・・話すと・・・」
そう言い、周囲を見回すと
「「「・・・・・・」」」
余りにショックだったのだろう。
アルクェイド・先輩・秋葉は顔を真っ赤にしてその場で硬直し、
「・・・志貴様は・・・不潔・・・志貴様は・・・不潔・・・志貴様は・・・」
翡翠は全身から湯気を発生させて俯きながら、小声で俺を罵っているし、
「あははははははは〜〜〜〜〜〜〜〜」
琥珀さんは無表情で壊れたように乾ききった笑いを浮かべているし
「・・・ありえません。その様なアトラスの実験以上の非道がこの様な極東の島国で堂々と横行しているとは・・・そもそも・・・いや、確かに世代交代を速やかに進めるならこの方法も・・・」
シオンはあの状態でもしっかり聞いていたらしく思考を分割してこちらも独り言を言っているし。
「・・・こうなると思ったんだよな・・・」
俺は溜息を吐くと温くなった紅茶の残りを飲み干すと、レンを抱え屋敷に戻った。
この調子だと相当の時間を掛けないと全員帰ってはこないだろう。
「・・・にゃあ?」
「ああ、レン、起きたのか?」
「にゃ」
不意に俺の手の中でレンが目を覚ました。
レンは俺が屋敷にいる事に不思議に思ったのだろう。
人型となると、中庭に視線を向けてそれから俺に首を傾げて見せた。
「ああ、全員暫くあのままにしておこう。その内帰ってくるから」
俺の言葉にまた首をかしげたレンだったが、納得したのか頷くと再度猫型となり俺の腕の中にすっぽりと納まった。
「さてと・・・あの調子だと夕食は俺が作らないといけないかな?」
結果としては全員結局翌日の朝まで帰っては来なかった。
その為俺は食事の用意どころか夜の戸締り風呂の用意と家事を久々にやる事となり、更には未だ固まる六人を部屋に入れないとならない羽目となった訳であった。
後書き
えーーーーーと(大汗)
まずは一言
大変失礼しました!!!!
かなり壊してます。
前回の『墓参り』と同じ感覚で読むと精神的ダメージをもろ食います。
つーか致命傷。
きっかけは結構、絶倫超人とそっち方面では殺人貴以上の扱いを受けているじゃないですか志貴は。
ですが『何故?そっち方面の志貴は強いのか?』となると、結構切り込む人はあまりいませんでした。
(女たらしなのは天然のもの)
そこで何故かを考えている時に『紅い鬼神』の下りで『七夜は世代交代が早い』と言うのを思い出し、それなら子作りも一族あげて、支援しているのでは?と思いこれが出来上がりました。
相当の不快があると思いますが気まぐれの戯言と受け取って下さい。
苦情は受け付けますが中傷は止めて下さい。