新生七大魔城
死徒二十七祖第十四位ヴァン・フェムが創り上げた新たなる七体のゴーレム。
それぞれキリスト教神学の七つの大罪である傲慢、暴食、嫉妬、色欲、怠惰、強欲、憤怒を司る悪魔の名を与えられた。
傲慢・・・『ルシフェル』
背中にヘリコプターと同じプロペラを複数装備し、飛行を可能としたゴーレム。
石や宇宙ごみ等を取り込み魔力でコーティングさせてから高速で打ち出す事で小型ミサイルに匹敵する破壊力を得る。
ただし、その攻撃は『ルシフェル』の構造上の問題から、上から下にしか打ち出す事が出来ない為、事実上爆撃機の役割を与えられた。
暴食・・・『ベルゼブブ』
『ルシフェル』と同じ飛行ゴーレム。
ただし、こちらには爆撃能力は一切無く、対空攻撃能力を強化した。
顔面部分の口と頭頂部分に存在する巨大な口を使い分けて捕えたもの全てを食い尽くす。
嫉妬・・・『リヴァイアサン』
新生七大魔城の中でも最大級の大きさを持つ海上航行・海中潜行型ゴーレム。
船舶ごと人間を体内に取り込み、その後、内蔵された触手で血所か皮膚一欠けらすら残す事無く奪い取る。
またこの触手は体外に放出して外の船を強引に取り込む事も出来る。
またその構造上内部に潜入された場合を想定して、リヴァイアサン自体が損傷受けた時自動で修理を行う修復機能も完備している。
色欲・・・『アスモデウス』
新生七大魔城の中では支援型に属する女郎蜘蛛型ゴーレム。
口腔部分より射出されるガスは人間の性欲を強制的に押し上げ、強制催眠を創り出しこちらの意のままに操る事が出来る。
また後部から吐き出される糸は鋼クラスの強度を持ち、敵の拘束にも使われる。
怠惰・・・『ベルフェゴール』
他の六大魔城とは一線を画し、変身、模造能力研究の為に作り出された特殊型ゴーレム。
対象となる人物の肉体の一部を取り込ませ、魔力を注ぎ込む事で記憶、性格果てには技量宝具まで全てを模造する事が出来る。
しかし、その製造は困難を極め、プロトタイプしか製造出来ずしかもそれすらも奇跡の産物である為、量産は不可能とされている。
強欲・・・『マモン』
新生七大魔城唯一の輸送型ゴーレム。
死者や下級死徒の輸送を行う。
当初は多少なりとも護衛用の武装を装備させる予定だったが、戦線後方のみの使用ならば必要なしとの判断から、一切の武装は廃している。
輸送型の有効性を認められ、新生七大魔城で唯一量産を認められた。
短い距離ならば海を超える事も可能であるゆえに、『蒼黒戦争』終戦まで『六王権』軍の輸送の要を担い続けた。
憤怒・・・『サタン』
新生七大魔城の一つとして数えられるが、厳密に言えば従来の魔城の後継機と呼ぶべき代物。
その巨体ゆえに力は言うに及ばず、俊敏性も旧七大魔城と比べると格段に上昇している。
また、攻撃を受けた際、修復と同時に、受けた衝撃分相手に迎撃の形として反射する能力を持つ。
愉快型魔術礼装
魔法少女戦隊『カレイドエンジェルズ』となった凜、桜、ルヴィア、イリヤ、カレンにカレイドステッキがそれぞれ与えた専用の魔術礼装。
それぞれふざけた性能を持っているがどれも一級品の礼装だという事に変わりは無い。
(凜達はどうにか否定したいが)
カレイドアロー・・・
カレイドルビーこと凜の愉快型魔術礼装。
左右に虹色の翼のついた大型対戦車ライフル。
これを持つ事で長時間の飛行を可能とし、そこから発射される魔力弾は一キロ先の複合装甲の戦車すら容易く打ち抜き、無機物である以上貫けないものはない。
ただし、生命体等の有機物に対しては直撃しようと余波で地面に叩きつけられようともかすり傷すら負わせる事は出来ない。
カレイドグラップ・・・
カレイドサファイア、ルヴィアの愉快型魔術礼装。
宝石で創られたブラスナックルとレガース。
上記のカレイドアローとは真逆で近接戦専用。
更に有機物に対してはいかなる防御体勢を取ろうとも必ず必中し一撃で相手を抹殺する。
ただし、これが無機物だとたとえ小枝だろうとこれをへし折る事すら出来なくなる。
シャドーホーム・・・
カレイドアメジストの正体、桜の愉快型魔術礼装。
弦として宝石の糸が張られた、漆黒の弓。
弦を引く事で魔力で編まれた矢が姿を現し、撃ち放たれる。
この矢が影に刺さる事で、影は虚の世界への入り口となり対象を虚の世界に引きずり込む。
ただし、実体に対しての実害は皆無の上、僅かであろうと影が出来ていなければ効果を発揮する事は出来ない。
レインボーバード・・・
カレイドクリスタルであるイリヤが持つ愉快型魔術礼装。
虹色の針金で作られた針金細工の鳥。
この礼装が対象に僅かでも傷をつける事でその傷口から対象を一定時間宝石に変える。
ただし、宝石に変える以外の物理的攻撃力はゼロの為単体ではなく後方支援専用と考えた方が良い。
ラブアース・ディザスター・・・
カレイドエメラルドとなったカレンが操る愉快型魔術礼装。
宝石製の棘付き鉄球を鎖で柄を繋いだモーニングスターの一種。
持ち主の愛の大きさ、深さによってこの鉄球は重さを変えてくる。
持ち手によって鉄球の重さにばらつきがあると言う点では欠点であるが、自称『全人類を殺したいほど愛する』カレンが持つ事で鉄球は地球と同規模の重量を誇る。
トンプソンセンターアームズ・コンテンダー・・・
衛宮切嗣の魔術礼装の役割を担っていた拳銃。
拳銃自体にも魔術的加工を施しているが、そこから発射される弾丸は通常弾ですら、軍用ライフルを凌ぐ火力を誇り、更に対魔術師宝具と呼んで差し支えない切嗣の骨からつくり上げられた魔弾に至っては一発で魔術師を完全に破壊する能力を誇る。
切嗣から士郎へと受け継がれた。
エミヤの魔術刻印・・・
切嗣の祖である衛宮家が自身の家の刻印とは別に極秘裏に受け継いできた異端にして禁忌の魔術刻印。
遥か太古より魔術使いの称号を受け、単体の魔術においては奇才を超え鬼才と呼ぶに相応しい魔術師達が生涯をかけて極めさせた魔道の成果を物に刻み付けた。
血族、血統等を完全に無視して魔術刻印に残さなければならなかったが故に、物に刻み付ける方法を取るしかなかった。
現在の刻印は切嗣が着ていたロングコート。
上記のコンテンダーと共に士郎が受け継いだ。
ス カ ー レ ッ ト ・ テ ィ ア ー
赤月の涙・・・
『六王権』がトラフィム・オーテンロッゼに与えた禁忌の秘薬。
呑む事で死徒がその力を最大限高める赤月の夜だと肉体に誤認させて上で能力を向上させる。
更に薬が活性化させることで、再生能力も高める。
ただし、これを摂取後、本人も気付かぬうちに自身の全てがこの薬に吸収されていき、最終的には消滅する。
追加項目
実は『赤月の涙(スカーレット・ティアー)は薬品ではなく魔道生物。
これを摂取した宿主を体内から吸収し、食らい尽くす事で成長する。
死徒の能力を底上げするのは、あくまでも宿主を食らい尽くす前に死なせない様にする為の副産物に過ぎない。
時間をかけて一つの星に存在する、生命全てを食らい無人とすることを目的とした生物兵器。
しかし、複雑な思考が出来ない上、『六王権』は元より創り上げた真祖でも制御はほぼ不可能な為、星自体を破壊する事すらあった為、永久封印されていた。