人物紹介

(VerUは三章時でのそれぞれの現状についてです)


七夜志貴

主人公。
元の歴史では七夜滅亡時、遠野に連れ去られるが、この歴史では遠野を撃退した為、七夜姓のまま。
その後、父黄理と共に自らの技法を高める。
遂には若干九歳にして七夜暗殺技法を全て会得するに至る。
しかし彼の体内には、まだ覚醒していない力もある為、青の魔法使いと共に欧州に修行へと赴く。
その後、純白の姫らを救い、『魔道元帥』『封印の魔法使い』の弟子ともなる。

(VerU)
険しい修行を乗り越えて『直死の魔眼』や『極の四禁』・『神具』様々な力を会得してして十五歳に帰国。
懐かしい家族と再会を果たす。
その技量・実力は一説では七夜一族始祖の領域に到達したとも言われている。
更に女性の篭絡術に関しては言うまでも無い。


七夜黄理

志貴の父であり現七夜当主。
遠野撃退後、七夜独自の退魔組織『七つ月』を設立、その長ともなる。
戦闘力は今でも七夜最凶であり志貴でも未だ一歩譲る。
歳を経るにいたり徐々に性格の角も取れてきた。

(VerU)
志貴帰国時には黄理達旧世代は第一線を第二世代に託して自分達は第三世代(孫達に当たる)の育成に当たっている。
しかし、黄理自身の戦闘力はいまだ衰えず、時折前線に赴き実地で第二世代の訓練を施している。


七夜真姫

志貴の母。
元々黄理とは腹違いの妹であり、従妹の関係だった。
しかし、黄理が妻を娶るに際して、自ら立候補して妻となった。
体は通常の生活には支障は無いものの、退魔を行うには弱かった為現役の期間は短い。
しかし、黄理との夫婦喧嘩では無類の強さを誇る。
養子として引き取った翡翠・琥珀を実の娘以上に愛情を持って接している。
更に二人を息子志貴の花嫁にしようとしているのは里では周知の事実。


翡翠・琥珀

遠野撃退後、七夜に養女として里に訪れる。
元の歴史では、琥珀は槙久の手で虐待を受け最終的には人形となり、翡翠はその罪悪感から幼少時の感情の豊かさを殺してしまった。
しかし、この歴史では既に槙久はこの世に無く、二人は遠野に赴く事無く七夜へと預けられる。
黄理と真姫を初めとする七夜一族の愛情を受けて幸福なる日々を送る。
ちなみに二人とも志貴に初対面で陥落。
性格は翡翠は活発、琥珀は大人しめ。

(VerU)
志貴が欧州に修行に出ると同時に二人は真姫に暗殺技法を教えてくれとせがむ。
しかし、二人を暗殺者にしたくなかった真姫はこれに猛反対。
結局、一週間喧嘩が続き、遂に根負けした真姫の手で二人は『七夜退魔剣術』を教わる。
翡翠は『抜刀流』、琥珀は『二刀流』をそれぞれ皆伝の腕前を持ち、並の死徒では二人の敵にもならない。
性格に関してはそれぞれ個別とした。
余談として二人とも性は未だ『巫淨』となっている。


巫淨琥珀

幼少こそ大人しい少女だったが成長するに従い自分を出せるようになってきた。
家族以外の人間と接する時は明るく朗らかな少女を演じるが、家族の間では借りてきた猫の様に大人しげになる。
殊に志貴と二人きり(翡翠がいても良いがそれでも三人きりが精一杯)になると思う存分甘えまくり志貴にべったりとなる。
料理の腕前は元の歴史と同じく天才的。
ただ整理整頓清掃に関してはその才能を妹に残らず与えたのでは思うほど皆無的。
また、時南宗玄の指導で薬学(薬草から毒薬果ては麻薬・媚薬まで)に極めて長けモグリだが一級の薬剤師の腕前。
更に戦術・戦略・計略にも興味を示し、いざ戦闘時には暗殺者・退魔師としての優秀さは無論だが、彼女の真価は後方での指揮官ないし参謀ととしての方に強く現れる。
また怒りが臨界点に達すると表情が冷笑となる。
(これは元の歴史での『割烹着の悪魔』の名残であろう)
『七夜退魔剣術二刀流』現当代。


巫淨翡翠

姉と違い活発だった翡翠は基本的には幼少と同じく表情は豊か。
ただ人付き合いは若干苦手らしく家族や親しい友人以外では表情を固くしてしまう事がしばしば起こる。
だが志貴と一緒にいる時に関しては明るい笑顔を振りまいて志貴にやはりべったりとなる。
ただこちらは人がいてもいなくても関係無く所構わず、相手構わずである。
(そこは二人の性格の差)
やはり元の歴史と同じく整理整頓は天才的であるが、こちらは料理の腕を姉に取られたかのように成長の見込みはまるで無い。
姉が後方に回る事が多い為か翡翠の場合は前線に出る事が多い。
琥珀が『軍師』タイプとすれば翡翠は『猛将』タイプとなる。
翡翠の場合怒りが臨界点に達するとこちらは視野が極端に狭くなり表情も能面の如く無表情となる。
『七夜退魔剣術抜刀流』現当代。


蒼崎青子

現存する五人の魔法使いの内の一人、『青』の称号をもつ。
元々、黄理とはある退魔組織の依頼で知り合いそれ以後、信用に足りるパートナーとして大きな仕事等では共同で行う。
今回志貴の力を知り、欧州への修行を買って出て志貴と共に欧州に旅立つ。
ただ、このロアから始まる死徒との死闘で志貴の能力が発覚し、その影響を抑える為志貴と共に『千年城』に居候の立場を取る。


エレイシア

元はフランスの片田舎にあるパン屋の一人娘。
しかし、潜在的な魔術の才能ゆえに『アカシャの蛇』に取り込まれ、自分の故郷を死都とする。
その後、志貴によって解放される。
しかし、己の大罪に苦悩する日々を送る。
それでも志貴の言葉によって立ち直り、自分の力を異形に苦しむ人の手助けとする為、志貴と共に『魔道元帥』の弟子となる。

(VerU)
修行を本人の努力と才能で乗り切ったエレイシアはその後、実力を買われ埋葬機関第七位に就任。
洗礼名『シエル』を授かり、転生批判第七聖典を授かる。
(無論第七聖典はその後悪夢と苦悩の日々を送る事となる)
また経緯が経緯の為埋葬機関長ナルバレックとは険悪そのもの、隙あれば第七聖典での殺害すら辞さないだろう。
さらに今回、欧州で頻発するある事件の調査、及び日本に帰国した『真なる死神』の身辺調査の為日本に入国。
学生では大きく無理(元の歴史と違い身体は年相応になっている)が生じた為、教師として高校に潜入する。


ミハイル・ロア・バルダムヨォン

元は埋葬機関創設の立役者であり、自身も稀有な魔術の才を有していた。
しかし、真祖の姫アルクェイドに心奪われ、その執着故に黒く捻じ曲がる。
その後、実に十六回転生を繰り返しアルクェイドを追い求めるが、『真なる死神』によってその輪廻を終える。


アルクェイド・ブリュンスタッド

今より八百年前、真祖の手により生み出された白き姫君。
その能力は真祖の中でも随一であったが他の真祖からは同族と言うよりは呈の良い道具と見なされていた。
しかし、ロアの血を吸った後、暴走し真祖をことごとく根絶やしとする。
その後はただロアを殺す為に目覚め動く。
ロアの消滅後志貴によってもたらされた『真紅の実』を食して吸血衝動も抑えられ、志貴に殺されかけた影響によって、性格が極めて明るくなる。
歴史が変わろうともア〜パ〜吸血鬼は変わらない様だ。

(VerU)
志貴が『千年城』を卒業後志貴が来る事を心待ちにしていたが何時まで経っても志貴がこない為、痺れを切らして姉と共に来日、ありとあらゆる手段(主に青子を利用)を用いて志貴の居場所を突き止め、ちゃっかりと転校生として高校に入る。
更に青子の手引きで志貴の自宅に居候する事を黄理から承諾を得ている。


ナルバレック

現埋葬機関長。
歴代の埋葬機関長の中でも類を見ないほどの冷徹と冷酷さを兼ね備え、埋葬機関を取り纏める。
それ故に他の機関員には畏怖よりも憎悪を持って迎えられている。
また志貴に対しては並々ならぬ執着を持つがそれが志貴の実力になのか志貴自身になのかは不明。


キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ

現存する魔法使い、魔術師の中でも頂点に立つ最強の魔法使いであり死徒二十七祖第四位に君臨するアルクェイドの執事。
『宝石』・『魔道元帥』・『万華鏡』の称号を持つ。
ありとあらゆる魔法に通じその実力はかつて『朱い月』をも滅ぼしたほど。
その実力は衰える事を知らず、今現在でも魔術協会・埋葬機関と言った欧州退魔機関に多大な影響を持つ。
それによって志貴は魔術協会の干渉から逃れる事に成功した。
ちなみに青子を初めとする今存在する魔法使い・魔術師は殆どがゼルレッチに師事を受けた者である。


コーバック・アルカトラス

死徒二十七祖第二十七位の位置に立つ魔術師から死徒となった者。
ゼルレッチとはコーバック本人が人間であった頃、知り合い友誼を結んでいた。
性格は至って軽くまさしく『お笑い担当』。
使う言語も関西弁、さすがは『お笑い担当』。
魔法使い一歩手前と呼ばれているが殆どの魔術の腕前は『中の下』。
しかし、『封じる』・『封印する』と言う一点に関してのみにだけはゼルレッチすら凌ぎ、その最大の傑作が聖典『トライテン』の保管に使われた人類史上最高位の大迷宮、『悠久迷宮』である。
ちなみに、軽い性格と風貌だが意外にも語学に長けており、現代日本語から古代エジプト語まで彼にわからない言語は無いとも言われている。


シオン=エルトナム=ソカリス

志貴が青子のお供に(強引に連れ出された)所要で訪れたアトラス院で出会った少女。
その当時からエルトナム家に相応しい才覚を誇り、冷静沈着、他者には一切の不干渉を貫いていた。
しかし、同年代の異性(志貴)に一瞬で心を奪われて初恋を経験する。
余談だがこの数ヵ月後シオンは時期院長候補として『アトラシア』の名を関する。

(VerU)
志貴と再会した後シオンは身軽とする為『アトラシア』の称号をアトラス院に返上する。
無論だが次期院長候補でもあり、アトラス院の代表をも意味する『アトラシア』返上など前代未聞でアトラス院では一年近くに渡り大論争が巻き起こった。
最終的には『エルトナム家』である事を理由にシオンは『アトラシア』をアトラス院に剥奪という形で返上を果たす。
その後、志貴の居場所を高速思考で突き止め真祖と死徒の姫達と同じく留学生の名目で志貴の前に姿を現す。


アルトルージュ・ブリュンスタッド

真祖と死徒の混血であるもう一人のブリュンスタッドの王族。
アルクェイドとは姉妹の間柄となる。
外見は十四・五の少女にしか見えないが実働時間は遥かに上回る。
埋葬機関等ではブリュンスタッド姉妹の仲は険悪だと言うのが定説だが正確ではない。
正確には妹が一方的に姉を忌避しているだけ。
アルトルージュ本人は妹を猫かわいがりしている。

(VerU)
こちらも志貴を待ち続けていたが余りにもこない為、先に痺れを切らして志貴の所に押し掛ける事を決める。
(妹は姉の不穏な空気を読み、抜け駆けを防ぐ為に行動を共にする)
その後の経緯は妹アルクエィドと同じである。
高校ではアルクエィドとは外見上の都合上同じ歳の従妹として説明している。


衛宮士郎

ゼルレッチの荷物を届けた際に出会った一年前からゼルレッチの弟子となった少年。
数年後には『錬剣師』と呼ばれる剣の投影のみに特化した魔術使いとなるが、今現在では未熟かつ半人前の魔術使い。
それでも元の歴史に対しての違いとして
@魔術回路二十七全て開放されている。
A魔術回路のオン・オフが可能。
B強化の他投影が若干使用可能。
この三点が上げられる。
七夜志貴とは意気投合する面があったのか、後に盟友として生涯の友誼を誓い合う。


乾有彦

『ミスブルー』こと蒼崎青子とは親戚関係にある少年。
彼自身は魔術の才能は皆無(何でも姉の方に才能は偏っているらしい)であったのだが、破天荒な性格が青子に気に入られて、ちょくちょく行動を共にする。
志貴とであったのもその縁で『千年城』で初めて出会う。
志貴とも奇妙に馬が会って二人曰く『腐れ縁』で友人関係を続けている。
現在はアパートでひとり暮らし。
(姉は何でも多彩な才能があった為青子の姉の所で助手として働いているらしいが詳しい事は不明)


弓塚さつき

志貴のクラスで一緒の少女。
志貴には入学式に一目惚れし、初日から彼女なりに果敢にアタックするようになる。
表裏も無く家事全般も万能、男子も大半は彼女に熱を上げて、女子とも仲は極めて良い、まさしくアイドル的な存在。
普通の一般人であるのだが、『真なる死神』を目的に襲来した死徒により吸血、加速的に独立した吸血種となる。


遠野四季

かつて七夜に襲撃を掛け黄理に殺害された遠野槙久の息子であり、遠野家現当主。
当主としての才覚は充分にあるのだが今は父の仇である七夜を滅ぼす事に全精力を傾けている。
遠野の能力は妹秋葉と共に、歴代の遠野当主中でも極めて高い。
元の歴史ほど度を超したものではないが、妹を極めて大切にしている。


遠野秋葉

四季の妹。
当主という重圧がこの歴史では解放されている為か、性格は若干丸め。
ただし、その気の強さは変わらず、時として兄を困らせる事もある。
無論だが父を殺した七夜を心の底から憎んでいる。
しかし、不良に絡まれた時偶然志貴に(当事者同士はお互いの事をまったく知らない)助けられ志貴に心を奪われる。
父が元の歴史での蛮行(琥珀への虐待)を行わなかったので父の事は素直に敬慕しており、反転していない為、兄の事も素直に尊敬している。


軋間紅摩

かつて、遠野槙久が七夜襲撃の際に呼び寄せた軋間家最後の生き残りであり遠野方最凶の紅赤朱。
その時は七夜黄理との死闘の末紙一重で敗れ、首の骨を砕かれ死亡した筈だった。
しかし、その直後隠密行動をしていた刀崎の部隊によって遺体は回収。
極秘の内に蘇生処置を施され復活を果たす。
その後、彼は刀崎・久我峰が推進していたプロジェクト成功の為に、モルモットとして人体実験を強要され様々な副産物を生み出す。
その一つが擬似的に『紅赤朱』状態に人間を身体的にも精神的にも高める薬品、『KK(軋間紅摩)ドラック』であり、自身も最重要極秘機密として『B・K(血まみれの軋間)』と言う暗号名で物として封印される。

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