十星改・・・(志貴)
『閃の七技』最凶と呼ばれる『閃鞘・十星』であったが、その唯一の欠点として狙いが他の七技に比べてわかりやすいと言う、精度を求めたが故の点にあった。
歴代の使い手たちは技自体をなるべく使わないようにして一撃で仕留める使用法を持って、それを補ってきた。
しかし、志貴は逆に汎用して使う為に自分で試行錯誤してその結果、複数の刺突を犠牲にしてでも、一閃ないし二閃の精度と速度を極限まで高めると言う結論に達し編み出されたのがこの十星改である。
極限まで高めたそれは死徒の目にすら見える事は困難であり、回避は不可能とされる。
連星・・・(黄理)
志貴が感じた『十星』の欠点は黄理も周知しており、彼も息子と同じく『十星』の改良にあたり、試行錯誤の結果、志貴とは違う結論・・・『速度はそのままに十発の威力を全て一箇所に集結する』と言う結論に達し、編み出されたのが連星である。
高速移動の中ただ一箇所に集中して叩き込むと言うこの大技は志貴でも精度が劣る。
まさしく、技を極限まで極めた黄理だからこそ可能な魔技。
兜神・・・(軋間紅摩)
技と言うよりは、自身の身体能力を発揮して高速で突っ込み対象を粉砕する技。
その威力は単純であるが甚大で、その様は真紅の砲弾を思わせる。
紅主・変成・・・(軋間紅摩)
自らの異能『燃焼』を用いて周囲を焼き尽くす。
この技には段階が存在し、ただ火を奔らせる『変成』、そしてその火を爆発的に燃焼させる『泰山』、更に最終段階になればその火を炎と変え、一極に集結させ相手に放つ『鬼血炎』となる。
その威力は通常でも強大であるが、自らの血を触媒とすればそれは数倍に跳ね上がる。
『九竜殺』・・・(七夜志貴)
上記で記した完殺連携技『九死衝』は強大であるが故に扱いも困難であった。
そこで志貴は『九死衝』に独自の改良を施し試行錯誤の末、完成された技。
特徴としては扱いの最も難しい一風を除外し、自らの我流技『十星改』を組み込み、閃走・六兎から始まり八点衝、十星、十星改、七夜、双狼、伏竜、八穿、最後に『死奥義』となる。
『九死衝』に比べて技の隙も少なくなり、使い勝手の良い技に生まれ変わった。
『壊れた幻想』・・・(衛宮士郎)
投影魔術で作り出した剣はランクが一つ下がる為その威力を補う為に試行錯誤した結果、士郎が会得した最初の異端技術。
その威力は下がったランクを補うには充分すぎる破壊力をもたらす。
武器に込められた魔力量によって『壊れた幻想』の威力も決まる。
『投影反映』・・・(衛宮士郎)
衛宮士郎が師であるゼルレッチとの修行の結果、偶然にも会得した異端魔術。
投影によって呼び出した武器の記憶を引き出し、その担い手に関する全てをその身に装備させる、反則魔術。
筋力から技量果ては性格まで反映させ、その力はサーヴァントすら圧倒するが、その反面肉体・魔力の負担は大きく更に装備した担い手に呑み込まれ自我を失う危険性も存在する為、よほどの事が無い限り使用は封印している。
(本篇で士郎がバーサーカーを挑発したのも呂布の性格を強く影響を受けた為)
『投影接続』・・・(衛宮士郎)
『投影反映』と同時に会得した第二の異端魔術。
複数の宝具を投影で呼び出した後、自らの肉体を持ってケーブルとなし、その能力を相互共有させる。
消耗魔力も少なく、実用性が高いので反映と異なりよく使用する。
理論上は複数の宝具も可能だが現在の士郎では二つが限界。
『燕返し』・・・(佐々木小次郎)
『燕を切る』・・・ただそれだけのために偽アサシン佐々木小次郎が編み出した究極の魔技。
同時に三つの太刀筋を生み出し相手を刃の檻に封じ断ち切る。
魔術でなく剣技で多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)に到達させた規格外。
『影状固定』・・・(『影』)
『六王権』最高側近『影』が影を使役する時に使う魔術と思われる。
主には影を実体化させて物理干渉を可能とさせている。
『影状変更』・・・(『影』)
上記の『影状固定』と同じく『影』の使用する魔術。
一度固定化された影を別のものに切り替える。
『革命幻想』・・・(衛宮士郎)
基本としては『壊れた幻想』と原理は同じで詰め込んだ魔力を爆薬代わりにして爆発させる。
違う点はまず、極小規模の爆発を敢えて起こしそれを結界として擬似状態の密室状態を作り出すことで威力を逃す事無く標的に注ぎ込む。
更に、『革命幻想』の場合それを士郎の持つ魔術回路一つ分全て投入して叩き込む為ワンランク下がった宝具をツーランク・・・すなわち本物を越える破壊力にまで高める。
ただし、士郎自身の身体にも負担が極めて大きい上、未だ結界が未完成であるので多用は出来ない。
おまけに、現時点では士郎の投影可能な宝具で魔術回路一つ分の魔力投入に耐えられるものがブリューナク以外存在しない。
(殆どの宝具は三割から四割で崩壊する。グングニルでようやく五割)
そして決定的な欠点として魔術回路一つ分の魔力を全て注ぎ込む時完全な無防備となり、実戦には極めて不向き。
『大聖杯』等の局地破壊にのみ適した魔術と士郎は割り切っている。
八点大蛇・・・(葛木宗一郎)
幼少の頃出会った人物=七夜黄理が戯れで見せた『八点衝』を会得しようと宗一郎が修練の合間に鍛えあげその結果生み出された『八点衝』の亜流と呼べる技。
基本的には八点衝と同じだが、宗一郎の蛇の如く縦横無尽に繰り出される腕の動きによって『八点衝』よりも回避が難しい。