やっとできた観測<秋の天体観測会>
1998年11月14日から15日にかけて毎度おなじみの芦ヶ久保へ行って来ました。皆さん知っての通り、今年の地学部は天気に恵まれず(誰だ、雨男(女)は!)、初めてまともに観測ができたのが今回の観測会です。
参加者: 長島 江田 松村 西村 照井 三島 岩田 荻原 吉田 皆川 大貫 島根
15時朝霞台駅に集合のはずが僕は不覚にも4分と41秒遅れてしまいました(計測:岩田)。しかも僕が最後だったのです。地学部ってこんなに時間を守る部だったっけ? 僕は疑うと同時に感心しました。これなら来年の地学部も大丈夫だな。正直言って安心しました。買い物へ行っていた照井さんと三島さんが戻ってきたので、僕たちは出発することにしました。
北朝霞駅に着くと、お笑い小僧(江田)はすぐに売店でジャンプを買いました(そんなかさばるもんもってくなよー)。
北朝霞《武蔵野線》新秋津《徒歩》秋津《西武池袋線》飯能《西武秩父線》芦ヶ久保
芦ヶ久保駅に着くともう辺りは暗くなっています。18時を過ぎました。駅の階段を降りているとき、キップを探しました。ありません。「なくした!」 駅員に交渉しましたが結局、再び金を払わされました。怜馬(西村)が言うには、「東武は金を払わなくてもいいけど西武はダメ」 このときから僕は西武が嫌いになりました。
さあ楽しいイベントの始まりです。芦ヶ久保駅の水をくんで目的地の木のこ茶屋まで運びます。じゃんけんで順番を決めひとり5分運びますが、今回は三島さんと大貫さんはその半分の時間となりました。怜馬は「上にも水があるからそれでいいじゃん」と言います。確かに水はありますがトイレの横の水です。みんなはその水を使いたくないのですが、怜馬だけは・・・。水を運ぶ順番が決まり1番手の荻原君から最後の怜馬まで順番に運びました。芦ヶ久保の山を登っていると思い出す、1年前ここに来たこと(芦ヶ久保体感記参)。新秋津のジャボギョウザ(ジャンボギョウザの間違い)、プチトマトのキャッチセールス、白くま事件、滑り台、三島由紀夫(せんだみつお)ゲーム・・・。どれもが楽しい思い出だ。
そこを曲がれば着くというところで時計をみると19時30分です。そうしたらなんと3年生の尊師さん(島根)が向こうからやってきました。
皆川:あーーーーっ、島根先輩!
島根:遅いよお前ら
三島:はやーーい
荻原:はえーーー
江田:今日は早い!
島根:チャリだもん
江田:えっ?
島根:冗談だよ
江田:ははは・・・
松村:噂って言うか先に来てヨッツと話してるんじゃないかなあとか言ってたんですよ
島根:マジ?
尊師さんは最初自転車で来たことを否定したが、ちゃっかり青いステッカー付きの自転車が停めてあった。話によると17時頃着いたらしい。さらに進むとヨッツCR-V(デリカの後継者)があって、中からヨッツが出てきた。
島根:何でこんなに遅いんだよ
長島:いや、電車の乗り継ぎが・・・
島根:またかよ(合宿参)、お前ら幸せだな
松村:島根先輩、申込書出しました?
島根:えっ、出してないよ
松村:はは、じゃあ個人的に参加と
四元:島根はね、通行人なの
江田:たまたま・・・
この後、望遠鏡を組み立てる者とテントを立てる者に分かれた。望遠鏡は岩田君が、テントはお笑い小僧がそれぞれ中心となってくれました。それが終わると今度は食事です。バーナーで湯を沸かし、みんなでカップ麺を食べました。その中ひとりで黙々と調理している者がいます。その名は岩田宏介。彼は普段からキャンプ用品を持ち歩いているのです。だからすべて自分の物を使っているのです。彼ならきっとアマゾンの奥深くにおいてきても無事生還できるでしょう。
21時、観測の開始です。初めの頃は秋の星座であるアンドロメダ座などがよく見え、みんなはM31とかカシオペア座とかペルセウス座とかを撮っていました。やがて日付けが変わる頃になると、冬の星座がよく見え、すばる、牡牛座、オリオン座、双子座、おおいぬ座、ぎょしゃ座などを撮っていました。また、このころになると流星(一部は獅子座流星群)がよく見え、大貫さんは20個近く見ることになります。さらに、女子では願い事をしようとがんばっていました(三島さんは不老不死を願おうとしたらしい)。怜馬はやっぱり無線で誰かと交信しようとしています(少しは星見ろよ)。まっちゃん(松村)は尊師さん、吉田君とパソコンの話している(好きだねー)。ヨッツは・・・寝てる。ヨッツCR-Vのなかで。ここまではいつもと同じです。ところがひとつだけいつもと違うことがありました。それはお笑い小僧がまじめに写真を撮っていたことです。普段はトランプばかりやっているのに・・・。一体なぜ? 僕は無理にでも聞こうと思いましたが、彼のやる気を妨げてはならないと思い、そのままにしました(結局一晩で撮った写真は、お笑い小僧が僕に続いて多かった)。3時になると獅子座、蟹座、大熊座などの春の星座が見えてきましたが、月がものすごい速さで昇り、空が明るくなったため、岩田君を除く全員は観測を終了し、7人ほどでトランプの7並べをやりました。このときのおもしろい話があります。
岩田:おーーい、向こう側写真撮るから(明かりを)消してください(このとき同じと ころでもう一つの団体が観測をしていた
三島:今から?
長島:誰が写真撮るって?
岩田:向こうの方たちが・・・
長島:今さら何言ってんだよ、いい加減にしろ。
三島:ははははははは・・・
長島:いいよつけといて
岩田:だから・・・
長島:いいんだよ、関係ねえ
照井:よくないよ
皆川:えーーーーっ
江田:じゃあ赤いのつけておこう
長島:いままであっちうるさかったんだから、今度は目には目をだ
岩田:どうぞーー
隣人:ありがとうございまーーーす
吉田:聞こえてるし
皆川:きこえてるよーー
照井:ははは
江田:きこえてるー
三島:やーーだめだよーー
大貫:ふふふ
皆川:長島先輩
三島:あたし知らなーーーい
長島:いやみだよこれ
江田:これでやる?
皆川:ええーーーっ
江田:やべーー
三島:ババ抜きにしない? あっ会談話とか
皆川:赤いの電球の上にかぶせればかぶせればいいじゃないですか
江田:あっそうだよ、赤いやつ・・・
長島:今さら何なんだよ もういい加減にしろ あんだけ騒いどいて・・・
皆川:月撮りに来たの?
大貫:じゃあ何でこんな日を選んだの?
皆川:わかんない うちらが撮り終わってから撮りたかったんじゃないの
照井:まっくらだーーー
江田:長島、これ、フィルターだよ
長島:これかぶせるの?
照井:まっくらまっくらー
松村:赤いのもフィルターに感光するんじゃないの?
三島:感光しないんじゃないの?
大貫:もうつけてもいいって言ってるよ
江田:はははははははは
三島:何のためにやったんだろう
長島:あっちガイドやってないんだよ
松村:固定撮影だ
やがて夜が明け、外が明るくなったので僕たちは片づけを始めました(このとき三島さんはメロンパンを放さなかった)。すべて片づけたらもう7時になっていて(ヨッツは松茸狩りに?)、ヨッツの車に荷物を詰め込み、僕たちは山を降りました。途中、本当は4月にやるはずだった儀式を行うため、長いローラー滑り台のある公園まで行き、みんなで滑りました(一部を除く)。実はこの滑り台を滑ることで、初めて地学部として認められるのです。滑り台は夜露で濡れていたため、当然の事ながら服がびしょびしょになってしまいます。僕は濡れるどころか、汚れてしまった。その後、ちゃんと電車に乗れて帰れました(よかったよかった)。
何はともあれ、無事に帰れてよかったです。
作 長島 新一