「あ〜…何つーか…お前等も大変なんだな…」
「そうなんですよ〜〜。変わった上司を持つと大変なんです」
「判るぜ、それ〜〜」
「なになに?お前んとこも、大変なんさ?」
「それがよ〜〜、千年伯爵様がさー………」


 あら…?アクマとアレン、ラビが盛り上ってるわ。
 お互いの上司の愚痴(?)を言い合ってるのよ。
 でも、そろそろ終えないと彼の怒りが………





戦え!僕等の味方Dグレンジャー
―戦闘―





「てめぇ等…なにアクマと喋ってやがる…」


 地を這うような声がしたの。
 あーあ…神田ってばお怒りモードよ。
 もう!怒った神田は恐いのよ?
 誰が宥めるつもり…って…その役目は私よね。きっと(汗)
 まぁでも、神田の意見も最も。
 私達はアクマを倒しに来たんだもの。
 例えそれが、親近感が持てそうなアクマ…でもね。


「っと…そうでした。あなたを救済します」
「そーそー。さっさと終わらせて、本部に帰るさ〜。んで、。お茶会しねぇ?」
「あ!良いわねぇ。私、の作ったお菓子が食べたい!」
「僕もです!!」


 いや…だからね?そんな仄々とした会話は、今はやめよう?
 神田さんの青筋が増えていってるのよ?
 流石の私でも、後が恐いから…さ。


「煩せぇっつってんだろっ!さっさと終わらせるぞっ!!」
「へいへい。ユウの怒りんぼー」


 口を尖らせながらラビが槌を構えたの。
 アレンは右手を、リナリーは黒い靴を解放した。
 神田は六幻を抜刀し、私も瓦礫から双剣を練成したわ。
 最初に動いたのはリナリー。
 音枷を使い、上空にいたアクマを破壊する。
 それを引き金にして、双方が動いた。
 レベル1のアクマの一斉砲撃を避け、私達は次々とアクマを破壊する。
 ふふん。レベル1のアクマなんて私達の敵じゃないわ。
 そう言いたいんだけどね…
 確かに敵じゃないわ。でも…数が多すぎよ。
 何百体いるのかしら。
 でも、やるしかないのよね。
 そう自分に活を入れたとき。


「みんな〜〜〜お待たせ〜〜〜」


 え!?コムイさん!?
 そう!教団本部にいるはずのコムイさんの声が聞こえたのよ。
 しかもコムリンを引き連れて!!
 何しに来たんですか!?ここは危ないんですよっ!!


「何しにって…キミ達を助けに来たんじゃないか〜」
「アクマはエクソシストにしか破壊出来ないのよ!兄さんにもしもの事があったら私…」


 リナリーが不安そうに言う。
 そんなリナリーに、コムイさんは優しく微笑んだの。
 『大丈夫。全部お兄ちゃんに任せなさい』
 私にはそんな風に取れたわ。


「確かにエクソシストじゃないと、アクマは破壊出来ない。
 だけど!このコムリンは、そんじょそこらのコムリンとは違うんだよ。
 アクマの動きを止めるくらいの破壊力と、怪我をした時の手当てが出来るんだ!!」


 アクマの動きを止めるくらいの破壊力…
 それは相当の力ね。
 このコムリンの力があれば、圧倒的に多いレベル1のアクマを簡単に破壊出来るかもしれない。
 流石です!コムイさん!
 これなら、仕事をサボってまでコムリン製作に時間をかけてた事を許しちゃいます!
 コムリンの出動で士気が上がった私達。
 一気にカタを付けちゃおう!
 そうDグレンジャーのメンバーで頷きあったとき。


 ガシャン


 と、何かが何かに当たった音がしたの、
 何だろうと思い、音の方を見てみると………
 アクマの攻撃を受けてどこかのネジが落ちたコムリンだったの。
 ちょっと待って…アクマの攻撃を受けて、コムリンが頭から煙が出てるわよ?
 え?えぇ!?かなりヤバくないですか?


「ねぇ…すっごく嫌な予感がするのは私だけかな?」
「偶然ですねぇ。僕もそう思ってたんですよ」
「あ、やっぱり?オレもそう思ってたんさ」
「あのヤロウ…仕事を増やしやがって」
「ごめん、みんな」


 リナリーが申し訳なさそうに謝った直後。
 ウィーン…とコムリンが静かに起動し始めたの。
 コムリンが武器を構え、ターゲットを狙い始めたのよ。
 その中に、私達も入ってるみたい(泣)
 そして構えた武器のエネルギーをチャージして…
 それを辺り一面に打ち始めたのよ。


「ちょ…ちょっと待って!リナリーとくんには攻撃しちゃ駄目だって!」
「「僕(オレ)達は良いんかい!」」


 アレンとラビのツッコミが同時に入ったわ。
 神田はと言うと、「チッ」と舌打ちすると、真っ直ぐコムリンに向かって行ったの。


「神田!?」
「まずはアレを破壊する。アクマより性質が悪ぃ」


 ごめんなさい、コムイさん。否定が出来ません。
 まずはコムリンを何とかしないと(私達への)被害が広がるわ。
 私も武器を構え、コムリンに向かっていく。
 アクマの攻撃を裂けながらコムリンの破壊…
 ちょっとばかり骨が折れそうね。

 
後書き
お久し振りです…
楽しみにしていて下さった皆様、お待たせ致しました
Dグレンジャー5話です。
そしてコムイさん登場☆
いや、ほらね?戦隊モノといえばロボットが出てくるでしょ?
以前、そういう話もでてましたし。
で、『ロボット〜〜〜?』と考えてみたら、コムリンしか浮かばなかったんです。
来て速攻壊れましたけどね(マテ)
コムイさん無能ですね(-_-;)
さてさて、次ぎはどうなる事やら(おまいが言うな)

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