12月は椿の花の紹介です。
12月のトピックス
 椿は その学名が「カメリア・ジャポニカ(CAMELLIA JAPONICA)言うことからもわかるとおり
日本原産の植物です。宣教師が持ち帰ったことから欧州でも多く栽培され 園芸品種も非常に
多い花で 日本産の園芸種だけでも2000種類以上とも言われています。
 日本書紀などにも登場しており 古くから日本に定着した花のようですが 位の高い人しか
手にすることが出来ず 庶民にも広く広まったのは江戸時代だということです。 
 現在では 鑑賞以外には 椿油やお茶として利用されていますが 昔は木材として
生活資源として活用していたそうです。 

椿の花は好き嫌いがわかれる花かと思います。
私も あまり好きな方ではなかったのですが
品種の多さと奥の深さに興味を覚えました。
ここに載せているのはほんのさわりだけですが
これからも もっと勉強していきたいと思っています。

<椿って>

<椿の花形>

1)八重咲き(ヤエ咲き)
花弁が9枚以上で、花心には正常に雄しべがある。
2)唐子咲き(カラコ咲き)
雄しべ全体か葯が、小さい小花弁となり、花心部に美しく
まとまったもの。
3)千重咲き(センエ咲き)
花弁の重なりが多い。
雄しべは無いか、もしくは落花まで見えないもの。
4)一重咲き(ヒトエ咲き)
花弁は8枚以内で、花心には正常な雄しべがある。
一重は品種が多く、さらにこれを7つに分ける。
5)獅子咲き(シシ咲き)
花心部は大小の弁花が進んで盛り上がっている。
この大小不規則な花弁の間に、雄しべが見え隠れ散在する。
6)蓮華咲き(レンゲ咲き)
八重咲きの1つのタイプで、花弁と花弁の間がすけている。
花弁が少し中折れしてゆるく反っている。
彫りが深く立体感のある。
日本では、最も人気がある花形の1つ。
7)牡丹咲き(ボタン咲き)
八重咲きの花心部が乱れたもので、雄しべは数個に分割。
花芯部でトジ弁や旗弁と入り混じっている。
欧米などで最も人気のある花形の1つ。


白ト伴(シロバクハン)
2)唐子咲き
2004・12・5 神代植物公園にて撮影

昭和53年頃 中国から導入されたのが 「金花茶(キンカチャ)」です。
中国広西省原産のこの花は 従来 日本になかった黄色の椿ということで 
かなりもてはやされたそうです。 園芸店でも見かけた事がありますが 
植物園では温室で育てられてる位なので 冬場の管理が難しそうです。
ほのかな香りがします。蝋細工を思わせる花びらや葉の形を見ると 
椿のイメージとは少し違います。 
現在では この花と日本産の椿を交配させた品種が数十種あるそうです。

金花茶

一重咲き。
おしべに金花茶の特徴がある。

 

(?)
3)千重咲き
2004・12・5 神代植物公園にて撮影

2004・12・30 横浜市こどもの国にて撮影

<原種椿>


左;日本の原種椿  やぶつばき
              一重(筒〜ラッパ)咲き

右;中国の原種椿  
ポリオドンタ
              一重(筒〜ラッパ)咲き

(中国の原種椿)

2004・12・30 横浜市こどもの国にて撮影

原種椿の紹介です。

数奇屋
4)一重 猪口咲き
2004・12・5 神代植物公園にて撮影

浜の曙
白玉椿に金茶花を交配。
日本初の金茶花交配種。

隠れ磯
4)一重 平開咲き
2004・12・18 町田市薬師池公園にて撮影
春曙紅
1)八重咲き
2004・12・30 横浜市こどもの国にて撮影
(?)
5)獅子咲き
2004・12・5 神代植物公園にて撮影

2005・1・23 新宿御苑大温室にて撮影

採油の為に栽培されるツバキ。

ユーシェネンシス

(中国の原種椿