1月のトピックス

今月は スイセンです。

1)スイセンの分類

スイセンの園芸種は1万種以上もあり 更に増加しているそうです。
そこで 花の形や交配親の原種などによって 13の品種の区分がされています。
これは英国の園芸協会で定められたそうですが 植物学上の意味はありません。

 第1区分 ラッパ
 第2区分 大杯(大カップ)
 第3区分 小杯(小カップ)
 第4区分 八重咲き
 第5区分 トライアンドラス
 第6区分 シクラミネウス(シクラメン)
 第7区分 ジョンキラ
 第8区分 タゼッタ(房咲き)
 第9区分 口紅
 第10区分 野生種(ペチコート)
 第11区分 スプリットコロナ
    11−a  カラ−(襟)水仙
    11−b パピョン水仙
 第12区分 その他の水仙
 第13区分 植物学名によってのみ識別される水仙(野生種)

上記の数字に配色記号を表すアルファベットが組み合わされて示されます

スイセンは 他のヒガンバナ科の植物同様 有毒成分を含んでいます。
 主に球根部分ですが 誤って葉を食し 中毒を起こした事例もあるようですので 
 充分に気をつける必要がありそうです。

この分類につきましては こちらのサイト(球根植物写真館様)を参考にさせて頂きました。
もっと詳しく説明されていますのでご訪問してみて下さい。 

2)スイセンミニメモ

学名のNarcissusの由来は以下の2説があります。
1)ギリシャ語のナルケ(麻痺、昏睡)
2)池に映るわが身に見ほれた美少年ナルキッソス

 ナルシストという言葉もここから来ているようです。
 花言葉が自己愛・神秘というのも 学名の由来と重なりますね。

3)スイセンの品種と開花

園芸種も多いこの花の開花は 種類によって違い 早いものは11月から
遅いものだと5月頃も見かけます。日本で野生化したニホンスイセンの開花は
早く 正月用の切花としてもつかわれています。

スイセン:ヒガンバナ科スイセン(ナルシサス)属          和名:雪中花

これは 1月中旬から2月中旬頃(開花は年によりかなりずれる)に咲く
神奈川県の城ヶ島公園で多く見られるスイセンです。八重咲き品種で
香りが強いです。 
2005・1・15 神奈川県城ヶ島公園にて

第4区分

第8区分

12月初頭から咲き始める房咲きスイセンの’ガリル’
分類記号の組み合わせだと 花弁も副花冠も白いこの花は 
8W−Wとなります。
 2004・12・30 横浜市こどもの国にて

第8区分

共に房咲きスイセン。右上がニホンスイセン(8W−Y)
左:ペーパーホワイト(8W−W)
 2004・11・29 新宿御苑にて

ペーパーホワイトとガリルの区別が 良くわかりません。
いろいろ検索してみたのですが お互いの特徴がつかめず
大きな違いがないように思えます。かろうじて言うと ガリルの方が
蕊が 茶色がかっているような気もしますが・・・