6月20日 No,17

「乱痴木貞子の、あなたの知らない世界 パート3」



  こんばんは・・・今、朝なのですが、内容的に「こんばんは」が合いますわね

怪談。
季節はますます、いい感じぃ〜〜〜!ですわね
今回は私が昔、旅行へ行った先での体験談をお話させていただきます。

あれは、ちょうど今くらいの時期
GWに旅行へ行けなかったので、そのかわりに安いこの時期に友人と3名で旅行へ行く事になりました。

宿泊先は、ある湖の側のペンション
着いたその日、私達が夕食を終え、湖を少し散策しようということになりました。
車で少し移動し、見晴らしの良い公園を見つけてビール片手に
おしゃべりしながら湖を見つめておりました。

すると、私のすぐ側で「ピチャ ピチャ」と水の滴るような、魚が跳ねる様な音がするのです。
どうも湖の方から音がする様なので、しばらくじっと見ていると
湖の岸近くで何かが動いて見えました。
「ねえ、何かが動いてるんだけど、なんだろう?」
「え?魚かなんかじゃないの?」
などと言いながら、友人と注意深く見ておりましたら・・・
白い物が湖からフッと立ち上がる様に見えたのです。
「うっ!!」 私は息を呑みました。
そう、それは「手」なのです。

友人は何も見えないのか、見ることにも飽きて2人でおしゃべりを続けていました。
私は、だまっておいた方が良いと判断して、そのまま見つめていると
どうやら、その「手」は両腕で宙を掴むようにもがいている様子でした。
「湖でおぼれた人?」と思いました。

すると、その「手」は岸にたどり着き
岩のふちを掴んで這い上がって来ようとするじゃありませんか!!
さすがに、ヤバイかも?と思った私は
「おなか痛い!!帰ろう!」と友人を急がせ、ペンションまで帰って来たのです。

そしてペンションで一息ついた、その時
私は見てしまったのです・・・

1人の友人のスカートの裾が、水でぐっしょり濡れていたのを・・・・・
そして、その染みが人の「手」の形をしていたことを・・・・・

結局、2人には何も言えませんでした。
この場を借りてお詫びします、「ごめんね、○美」
あの後、高熱が出て大変でしたね
桃缶はちょっと上等なのをお見舞いに持ってったから許してね♪

では、今回はこの辺で
あの世とこの世の架け橋をしたまいります、フッフッフッ
貞子でしたぁ〜〜〜〜。
         


作者プロフィールはこちら→乱痴木貞子

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