3月28日 No.6

 

 「ずっちゃんの田舎体験記 その1 カッパ編」



  私の田舎ーと言うか母の故郷なのですが
私は子供の頃、夏休みは必ず母の田舎で1ヶ月過ごしたのです
その時の思い出話を語らせていただきます

その田舎は九州の宮崎県
宮崎というと何を思い浮かべますか?
日南海岸?倒産した某高級ホテルとプール?
ノンノン〜 「カッパ」これが有名なのが宮崎県なのです!

私の過ごしていたのは、祖母と母の弟夫婦が住んでいる家で
裏に竹やぶと川があるごっつい「ど田舎」でした。
夏は毎日、川へ泳ぎに行くのが子供の私達の一大イベントでした。
そんな、野性味溢れる田舎暮らしを満喫していたある日の出来事です。

「つい先日、川で子供1人が溺れ行方不明になったらしい
大人たちは必死で探したが、結局発見されずじまい・・・・・
それから3日たったある日、子供は川の上流で死体で発見された
しかし、その子供の死体には傷一つないのだが・・・はらわたが全て無かったんじゃ〜〜!
どうやら、肛門から、はらわたを全部抜き出してあったらしい
河童(カッパ)が食べたんじゃろ〜な」(宮崎弁は覚えておりません)

こっこわ!!こっわ〜〜〜〜〜!!!!
もう絶対!川で溺れるわけにはいきません!!
(川で泳がないにならないところが子供です)

そして、ばあちゃんはこうも言うのです

「夜中に玄関を叩く音がするので、そ〜っと開けて見てみると
河童が裏の竹やぶからゾロゾロと出来て家の前に並んじょった!!」

な!なにぃ〜〜〜〜〜?!!!!
で、どうしたんだ?!どうなったんだぁ〜〜〜〜?????
不敵な笑いを浮かべ、ばあちゃんは口をつぐんだ・・・・

ヤバイ! これは、やばいぞっ!!
単純細胞形成生物のずっちゃんはパニックに襲われた
「カッパ撃退法」は無いものか?−−−もう必死である。
そして解ったのが・・・

  カッパに出会う→丁寧におじぎをする→カッパもつられて頭を下げる
  →頭のお皿から水がこぼれる→カッパ弱体化。

ほ・ほんまかいなぁ〜〜〜???
でも、これしかないのである、やるしかないのである!
その日から、ずっちゃんのおじぎ模擬訓練は密かに始まった
「カッパさん、こんばんは・・・」
こうして私は一晩中「カッパさん、こんばんわ」を唱えながら恐怖の中で眠れない夜を過ごしました
もちろん、カッパは出て来ませんでした。

そして月日が流れ数年後、この話をばあちゃんに話したところ
 「カッパ?そんなもん、おらんわぁ〜 ゲハハハハハハ!」
・・・・・・・・・・純粋な子供の心を弄んで、ほったらかしにするんじゃねぇ〜〜〜〜!

  

クソばばあぁ〜〜〜〜!!!!



みなさん、カッパに出会う事がありましたら、おじぎが有効かどうか是非試してくださいね。


『前回のお話し目次』

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