スクウェア | PS | 格闘アクション |
ストーリー | D |
簡単に言ってしまえば、未来に宇宙規模で開かれてる天下一武道会みたいな話w 各キャラ、それなりのエピソードは持ってるが、それでも垢抜けたものは感じないし、別に大会自体にそこまで大きな裏があるというわけでもない。 まあ、このゲームはストーリーが売りではないので、そんなに気にはならないが。 |
グラフィック | B |
CGムービーは、発売時点ではFF(当時はZ)を遥かに凌ぐレベル。 PS後期と比較しても、ドラクエZの末期的なCGより遥かにレベルが上である。 あ、それはドラクエがひど過ぎただけかw(暴言) ポリゴンも今見れば少々荒いが、当時ではレベルが高い。 ただ、この頃の3D格闘は共通して背景がショボいのが難点。 殺風景な空や、子供の落書きのような山を見せられてもかえって萎える・・ トバル2に関しては、鉱山の中のようなステージの背景だけは頑張ってたが。 リアル志向のゲームなので、致し方無い部分もあるが、攻撃のエフェクトが地味なのも残念。 |
テンポ・操作性 | A |
凄いと思ったのは、ソフトリセット。 ごく一部の場面を除いて、いつでもどこでもソフトリセットを実行することで、即座にタイトルに戻れるのは非常に便利! PSながら、ロード画面もほとんど無く、テンポも抜群にいい。 格闘も、全体的に攻撃力が高めなので、決まる時はあっという間にケリがつく。 操作性においても、非常に軽快で、ただキャラを動かしてるだけでも楽しくなってくるくらいだ。 |
音楽 | D |
キャラセレクト画面と空中庭園みたいなステージの曲以外は、ほとんどが地味。 不快になる音楽も少ないが、あまり音楽には力を入れてないような印象。 |
システム | A |
格闘ゲームの中でも一際マニアック。 360度ほぼ自由にフィールドを走り回ることができ、スキを突いてガードの出来ない背後や側面に周ったりといった戦法も出来るので、戦い方に奥行きがある。 バックダッシュだけは、時々すっころんでスキが出来るようにしてあるのも、チキン野郎対策として好印象。 また、攻撃に関しては上段、中段、下段とあり、上段、中段は上段ガード、下段は下段ガードでないとガードできない。 なので、上段下段と揺さぶりをかける戦法は非常に強い。 しかし、そういう奴への対策に掴みというのもある。 基本的にこのゲームでは、投げを行う際は、まず掴みを行わなければならない。(一部例外はあるが) そして、その掴み状態から投げを行うだけでなく、上段や下段への攻撃、相手を押したり引いたりと、いろいろ出来る。 また、掴まれた側もカウンターパンチをお見舞いしたり、攻撃をガードや投げられた際の投げ抜け、はたまた掴み返したりと、奥が深い。 よって、掴んだ側のほうが有利ではあるが、決して安心は出来ず、下手をしたら痛いカウンターを食らう恐れがある。 最初のうちはとっつきにくいかもしれないが、慣れた者どうしが戦うと、この駆け引きが非常に熱い! 場合によっては、相手の投げを投げ抜けして、そのまま背後からこっちが掴み状態になり、カウンターで投げたが、それを相手に投げ抜けされ、相手の側面掴み状態から下段攻撃を食らう・・といった今までの格ゲーで見られなかった熱い攻防になることも多い。 他にもダウン攻撃が充実していたり、ダウン状態からマウントポジションに持っていったり、空中コンボなどもマスターすればガンガン決まるようになったりと、戦い方の選択肢がこれでもかと詰め込まれている。 これのおかげで、同じキャラでも使う人によって違うキャラかと思うほど、戦い方が異なるのも稀ではない。 しかも、ただ格闘ゲームとしてマニアックなだけでなく、驚かされるのがクエストモード。 毎回構造の変わるダンジョンに選択したキャラで潜り込んで、アイテムを集めながらクリアするというものなのだが、ダンジョンを走り回りながら、普段の格闘の時と同じ動きが出来るのにビックリ。 それにプラスして、満腹度の概念や、敵にアイテムを拾ってぶつけたり、自分で使ったり、敵も地面に落ちてるアイテムを拾って投げてきたり、使ったりと、いろいろなことが行える。 例えば、敵を倒して肉を手に入れたが、腐っている。 腐った肉を食べると、満腹度は回復するが毒に犯されてしまう。 なので、食べずに敵の目の前に投げつければ、敵が勝手に拾って食べて毒に犯されるので、それだけ戦闘が有利になったり、透明人間の薬と併用することで腐った肉を焼いて、普通に食べれる状態にしたりできる(普通に考えると、腐った肉は焼いても腐った肉な気がするんだがなw)。 他にも、2倍影響を受けるようになる薬を敵にぶつけてから、敵に攻撃力を1段階下げる薬をぶつければ、攻撃力が2段階低下したりと、試せば試すほど、いろんなことが出来る。 また、クエストモード内のアイテム「捕獲の石」を使ってモンスターを捕まえると、アーケードや対戦で使用キャラとして使えるようになり、その数はなんと200体以上にもなる(色が違うだけで性能同じというのも多いが)。 こんなに自由が利いて、ボリュームもあり、かつ爽快で面白いシステムの格闘ゲームは現在まで見たことが無いですね。 |
難易度 | B |
このゲーム、システムが複雑なのもあるかもしれないが、CPUが強い強いw 難易度最低でも、ノーコンティニュークリア出来ないことも多々ある。(俺が下手なだけか?) 序盤はまだいいのだが、チャコ以降の敵はどれも恐るべき強さを誇る。 それに比例して、クエストモードも難易度は高め。 どうやら敵のCPUに学習能力があるようで、あまり下段ばかりとかで攻撃していると、下段を出した時に鬼反応で潰されたりするようになるのだ。 慣れない内は、最初に行くプラクティスダンジョンの2階や3階辺りで行き詰る可能性が高い。 クエストモードも難易度調整出来るとよかったのだが・・ |
総合 | A |
見た目が地味だし、とっつきにくい印象があるが、一度このシステムに魅せられてしまうと、抜け出せないくらいハマってしまうゲームです。 捕まえたモンスターもそれぞれに技等が設定されており、その種類もカエルや悪魔、人型ロボット、果ては翼竜や地球外生命体、某マンガキャラまでいて、ボリューム満点。 私の中で、2D格ゲーの頂点がギルティギアなら、3D格ゲーは間違いなくトバル2だと思います。 せっかく良いデキだったのに、あまり売れず、今では500円とかで叩き売りされてるのが、信じられません。 たしかにキャラクターはイロモノばかりな上に、クソゲーっぽいパッケージと、クセのあるシステム・・はっきり言って、第一印象は良くないですね。 今のゲーマー達のキャラクタービジュアル重視文化の最たる被害者といえるゲームなのかなという気がします。 人に例えると、高い能力があるのに、見た目が悪いために虐げられて、世に出れなかった悲運の人というイメージですね。 それほどに私の中では名作だと思っています。 別に現在プレイして、面白いかどうかは保障しませんが、過去にこういう恵まれない名作があったことを頭の片隅にでも置いといてもらえるとうれしいですね。 しっかし・・次回作の「エアガイツ」はなんであんなにひどいゲームになってしまったのか・・? |