ハドソン | SFC | RPG |
ストーリー | B |
舞台となる年代は大幅に変わっているものの、前作FC版からの続きといえる。 どこかにあるといわれる幻大陸シェルドラドに突如として現れ、人々を苦しめた魔王ファットバジャーは、現代世界から召還された火の貝の勇者の奮闘によって、封印された。 それから、平和な時が流れていたが、ある日突如として世界規模で大津波が発生し、ファットバジャーを封印してある首都ドラドシティーでも不穏な空気が立ち込めている・・ 危機感を感じた貝獣島の貝獣仙人は、再び火の貝の勇者を召還する儀式を始めた・・ 某虫型ロボットアニメや某騎士道ロボットアニメ(わかりにくいから、素直にレ○アースや犬○叉を例えに挙げろやw)のような展開ですね。 物語前半は、ファットバジャーの復活を食い止める旅で、後半は復活を画策したギャブ・ファー一味との戦いを描いている。 ベースとなるストーリー自体は、さして取り上げることも無い無難なストーリーだが、敵味方問わずキャラが皆個性的で(人外も多数w)、仲間それぞれにサイドストーリーが用意されており、敵もツボを突いたキャラが揃ってて好ましい。 あ、話は割と王道いってるんだけど、演出的にグロい場面が時々あったりするので、小さい子供とかがプレイしたらトラウマになるかも・・ 最後まで大してどんでん返しも無く、物足りなさを感じるところもあるが、エンディングのデキは秀逸。 どことなくオチを匂わせる展開はあるのだが、実際にその場面に出くわした時の衝撃で感極まって、思わず泣いてしまいますた・・ エンディングが手抜きになりがちなゲームが多い中、このゲームはしっかりしてますねえ。 欲を言えば、根幹のストーリーにちょっと「そう来たか!」的展開が欲しかったかなあ(世界崩壊もどことなく予想できたし)。 |
グラフィック | B |
発売当初では、トップレベルのグラフィックだったと思います。 前段でも挙げた某番組でこのゲームが紹介されて、戦闘エフェクトが出る度に、観客のガキンチョ達から「オオォーッ!」と歓声が挙がってたのが印象深いですw やらせだったのかもしれんがね ただ、変に世界を三層構造にすることにこだわり過ぎたせいか、妙に不自然な段差だらけのフィールドになってるのはちょい切ない。 まあ海底とかは臨場感あって、良かったんだけどね。 戦闘画面の背景の書き込みは非常に秀逸で、今見てもなかなかいい感じ。 モンスターのグラフィックも細部にこだわりを感じるデザイン。 その代わり、魔法や技のエフェクトは綺麗だとは思うが、改めて見てみると地味な印象を受けなくも無い。 なんだろ、演出がコミカルチックな感じがあって、FFYや聖剣3のようなスクウェア産綺麗系大人の魅力を感じない(何だそれw) 例えるなら、スクウェア産まれは綺麗系美人で、このゲームは可愛らしい女の子だけど、幼さを感じてしまうようなそんな感じ? ますますわからなくなったなw |
テンポ・操作性 | D |
新桃太郎伝説もそうだったが、ハドソンのRPGはどうもテンポが悪い。 ボリューム満点の内容から来る代償なのかもしれんが、実に勿体無い。 とりあえず真っ先に挙がるのが、画面の切り替わりがスゲー遅い(´Д`;) 時々、バグったか!?と思うほど、長いこともある。 特に顕著なのが、地下世界での機械人のお店。 街に入ります。 お、あのロボットみたいなの店っぽいな!話しかけよう! 「あのぅ、もしもし?」 「ザワールド!!」 ドーン!! ・・・・・ 「イラッシャイマセ・・」 「お、おう・・今、一瞬時が止まってたような気が・・」 「キノセイデゴザイマス。URYYYYYYYYYY!」 (実際にはこんなこと言いませんw) ま、そんな感じ。(どんな感じだ) PSソフトじゃあるまいし、そこはなんとかして欲しかったなあ。 ハドソンRPGの共通するもう一つの難点が、エンカウント率の高さ。 このくらいのエンカウント率でも、新桃太郎伝説並に敵が個性的でかつ、パターンも豊富なら我慢できるんだが、このゲームは敵の技が似通ってるものが多く、敵の組み合わせパターンも少ないせいで、広いダンジョンとかだと、エンカウントの高さと前述した切り替わりの遅さが手伝って、結構イライラしてくる。 敵に会わなくなる方法もあるのだが、それは数十歩しかもたない上に一度使うと宿に泊まるまで再使用不可で、マジつかえねぇ・・ 新桃太郎伝説の「オニよけ」みたいな救済策はぜひとも欲しかった。 操作性に関しても、なんかメニューでの動きやメッセージ送りが、もっさりしてて違和感がある。 唯一、戦闘での操作性は、アイテム一覧の動きが重過ぎる以外は、軽快な操作とテンポの良い戦闘でプレイしやすかった。 |
音楽 | B |
地上や海上、海底、グロムラー搭乗時、地底世界といったフィールド系音楽が、非常に綺麗でこだわりを感じる。 戦闘音楽もボス曲が他のRPGより豊富だが、質自体はフィールド系に比べると一枚落ちるレベルか。 唯一ファットバジャー戦の曲だけは威圧感があって、聞き応えあるんだが。 ダンジョンの曲については、山や塔の曲はいい感じなのだが、洞窟や遺跡などは、どれも聞いてて苦痛すら多少あって残念。 あと、ラスボスの曲はもうちょっとカッコイイものにしてほしかったなあw |
システム | C |
まず、戦闘だが、各キャラの行動をあらかじめインプットしておいて、それを必要な時に呼び出して戦闘できる「さくせん」は予想以上に便利だったり、味方を攻撃することでそれぞれが会話を始めて、能力アップなどの恩恵を受けられたりと随所に工夫は見られるが、総合的に見ると特に目新しい部分も無いややFF寄りの戦闘システム。 あとは、メインで仲間になるキャラ(Aすけっと)の他に、周囲を偵察したり、敵を呼び寄せてくれたり、下らな過ぎるだじゃれを言ってくれたりw、といった冒険する時にサポートをしてくれるキャラ(Bすけっと)がいたり、薬を調合したり、剣を鍛えてくれたりといったどこか固定の場所で、主人公達をバックアップしてくれるキャラ(Cすけっと)がいたりという「すけっとシステム」は、多くの人達によって勇者達の冒険が支えられてる連帯感があって、微笑ましい。 他では、全ての町にあるスタンプカードを探し出して集めたり、各キャラのサイドストーリーを楽しんだり、自分の町を持つことが出来たり、海底に眠るお宝を探しに行ったりと、ハドソンらしいボリューム感は素晴らしいのだが、どうにも新桃太郎伝説の流用というイメージを拭い去れない。 しかも、どのオマケも新桃太郎伝説に比べると、劣ってるし・・ 「わが町システム」は、もっと広い町を複雑にカスタマイズ出来ると面白かったんだが・・(やり過ぎると別のゲームになっちまうがw) |
難易度 | D |
連れて行く仲間で多少の違いはあるが、新桃太郎伝説に比べてそんなにきつくはない。 レベルが上がると、HP・MPが全回復するし、レベル自体もポンポン上がる。 ザコ敵やボスもそんなに手強くない(アクアドラゴン、ヌバチ&バギス→グジュー連戦、オーラドラゴン辺りはきついが)。 また、全体全回復の魔法を少ないMPで使用できるキャラが多いのも、難易度を下げている。 謎解きも、終盤の地底世界へ通じる遺跡がちょっときつい以外は、つまずくような場所はほとんど無いはず。 ラスボスも、あまりやり込みをしない私でも勇者一人で楽勝で倒せたしw 結構RPG熟練者とかだと、物足りなさを感じるかもしれないですね。 まあ、キャラの組み合わせによっては、難易度を上げれるので、それで調整してもいいかもだが。 少し前に久々にプレイしてみた時は、勇者+女性キャラ3人という変態ハーレムパーティーで攻めてみたら、女3人みんな打たれ弱くてザコ敵相手でもバッタバッタ倒されるわ、慢性的な攻撃力不足に悩まされるわで、結構苦労できましたわw(守ってやれよ、勇者w) 中盤にイベントで勇者が一時的に抜けるのですが、主戦力が抜けたことで難易度が更に増加。 ザコ敵相手にも油断すると全滅するか弱さで、なかなか歯応えはありましたね・・orz 終盤は、女性キャラの一人トキアが強力な魔法を多数覚えるので、苦労も減りましたが。 |
総合 | B |
壮大な世界観、誰でもクリアはできる難易度、多すぎる程のボリュームで、楽しめるゲームだとは思います。 違和感のある操作性と画面切り替わりの極端な遅さが、気にならなければですが・・ 結構、批判も書いてますが、個人的にこのゲーム大好きです。 全キャラのエンディングはもちろん、勇者単独クリアなどもやってますわ。 それだけハマってるゲームですが、名作と呼んでいいかどうかと問われると、簡単に首を縦には振れないのが悲しいですねえ・・ どうしても、同社の名作ゲーム新桃太郎伝説と比べると、グラフィック以外見劣りするんですよね・・ そういえば、他のサイトでもよく言われてるが、アクアドラゴンのHPってのはバグなんですかね? (他のドラゴンはHP2000くらいなのに、アクアドラゴンだけ9000・・orzちなみに、ラスボスでもHP9999) 当時は、こいつ死なねえんじゃねえのか!?と思いながら、何度も全滅して戦ってた記憶があります・・(´Д`;) |