平成11年12月11日
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  殺伐とした世相に、泥棒や置き引き、恐喝や引ったくりなどの事件が多発しているそうです。年末の資金繰りに苦慮した人や不良外人が、コンビニや銀行強盗などを実行する心配もあるようで寂しい年の瀬です。
  空き巣等の犯罪防止と風邪の予防も考えて、あまり年末の雑踏の中に立ち入らないほうが良いようです。ま、残念ながら不況の最中では、『出るなッ。歩くなッ!。地味が一番ッ!』と言う事でしょうか。
2000年問題
  突然ですが、電気、水道、ガスのうち、人間が生きていく上で一番大切なものは何でしょうか?。
  『水!』と答える人が正解でしょう。しかし、現在の東京で暮らす者にとって、ほとんどの場合、水の確保には電気が必要なのです。何故かと言いますと、水道の水はポンプで運ばれているからです。
  コンピューターの2000年問題ってご存知でしょうか。難しい問題なので少しだけ説明しますと、コンピューターは数字でコントロールしています。例えば、1999年は99と訳しますが、2000年は00となるのです。
  大晦日の夜の0時を過ぎると2000年になるのですが、その時、古いコンピューターは、時間を管理している回路が誤作動する可能性があり、00が、1900年なのか2000年なのか理解できないと考えられます。その為、発電所などの電力会社のコンピューターシステムが停止し、電力の供給がストップする心配があります。
  電力会社も新しい設備だけでは有りませんから安心は出来ません。先月、埼玉と東京で70万世帯の大停電がありましたが、電力会社にトラブルをが発生すると、除夜の鐘の時だけでなく、『正月明けの初仕事に機械が作動しないこともあり得る』等と被害は際限なく広がっていきます。
  電力がストップすると、@真っ暗な年越し。A交通信号や手術中の医療器具、電車などのコントロールが出来なくなる。Bエレベーターやエアコンなどが作動しなくなる。C銀行の金利計算や企業の受注や発送などの管理が出来ない恐れがある。また、コンピューターの故障で、D船舶や航空機、自動車、人工衛星等にトラブルが発生する。などと『デマも含め』始めてむかえる事態だけに影響の予測がつかないのが実情です。
  冒頭に書いた水道も電力無しには送れませんし、ガスを送るシステムもコンピューターでコントロールしているのです。ですから、電力がなければ世界中の文明都市が大混乱になるのです。
  政府関係の省庁や大企業なども、コンピューター関係の担当者を年末から泊り込みでトラブルに備えて待機するそうですが、世界中がコンピューターに頼りすぎた結果、逆に振り回されているのが滑稽ですねぇ。
  JRの電車は、大晦日の0時少し前にストップして3分後に発車するとか聞きましたが、航空機の場合、『北極の上空で3分間の休憩!』は難しく、対策に苦慮しているようです。
  『寒い冬に電気がなければ、石油ストーブを使用するから問題ないッ!』とおっしゃる方も、最近の石油ストーブは、電気式がほとんどですから安心はできません。
  2000年の停電に備え、手動式の石油ストーブやガスボンベ、カップラーメンの会社は『ぞうさん・増産』の毎日とか言いますから、これらはコンピューターのお陰で消費が拡大し、景気回復に役立ったことになります。
  世界的に考えれば、人工衛星や核兵器の誤作動が最大の難問です。最新システムを誇る核兵器と言えども、何万点にも及ぶ部品の中には古い物も混じっているのですし、ロシアなどは数十年前に作られた核や設備も有るでしょうから、間違って発射されないとは言い切れないのです。
  で、2000年問題に対する私の予想では、核兵器の誤作動では庶民は対処のしようが無く、他は、多少のトラブルが発生しても、水の汲み置きと、カップラーメン・ホカロン・風邪薬の買い置き程度で足りると思っていますが、カップラーメンのお湯をどうするか!。・・もうひとつ、『トイレの水は!』。・・さて!?。
  『Y2K bug(ワイツーケーバグ)』。2000年問題に出てくる『Y2K』とは、『Y』は、(Year )年の事。『K』は、`を表す1000の単位です。『2』がつき、不具合の意味の『バグ』で2000年問題を示しています。
のっけから
  波乱含みの
   二〇〇〇年  


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