平成11年12月07日
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  今年も残すところ20日ほどです。何とも寂しい一年でしたが、来年の辰年は20世紀けじめの2000年。超能力と偉大なる力量を発揮する竜に『不況撲滅』を期待したいところです。
竜の 数
  辰年の竜について調べたときの『ずっこけたエピソード』をお知らせします。
  普通、羽根があっても虫は、一匹、二匹と数え鳥類は一羽と数えます。上野動物園に「ダチョウは、どう数えますか?」と聞くと、「一羽、二羽が普通ですが、まれに一頭という人もいます」という。
  牛や馬、象などは一頭と数えますが、小さな犬は一匹で大型犬は一頭です。蛇は一匹、トカゲやワニも一匹で、爬虫類は一匹と呼ぶ事が多い。とすれば、竜の数え方はどうなるのでしょうか。さて、困った。
  竜はかなり大きい筈だから一頭でも良いように思うが、イメージの似ているワニが一匹ですし、竜の始まりがコブラとすれば爬虫類で、やはり一匹が正しいようにも思える。
  しかし、竜のうち『ドラゴン』は二本足で羽根があるのですから『鳥類で、一羽』が正解でしょうか?。図書館の図鑑や本には『竜が突然現れた!』などと数については表現をぼかしてあるので調べ様がない。
  悩んだ末に『竜頭蛇尾』という言葉を思い出し一件落着です。読者からの『それは、意味が違うんじゃ〜ねえか?』の声は無視して、愛論百科≠ニしては、竜は一頭、二頭と結論付けました。・・極秘情報です。
河 童
  デパートの『イッセイ・ミヤケ』のコーナーで妙なものを見つけました。
  妙なものとは、全体が、枯葉を汚らしく乱雑に潰して重ね合わせたような実に不思議な洋服です。ちょうど、蓑虫(ミノムシ)を大きくして、人間の洋服にしたとしか思えない奇妙なデザインです。
  古い話で恐縮ですが、40年ほど前でしょうか、『大アマゾンの半魚人』という映画がありましたが、あの半魚人の姿そっくりにも感じますし、江戸時代に描かれた河童にも似ています。
  何処から袖を通していいのか判らないような作り方で、着用するにもかなり神経を使うことでしょうし、袖を少し引っ張ってみたら、いくらでも伸びてくるので恐ろしい。その服の値段が10万円です。
  店員に「これは何と言う製品ですか?」と質問すると「クラッシュ加工をして熱処理をした、プリーツシリーズのひとつです」というのですから、シワ加工の一種です。(クラッシュは、壊す意味)
  「伸びたりしませんか?」と聞くと「勿論、伸びますが、再加工できます・・」というので「再加工の料金は?」と聞くと「1万円からです」といったが、乱雑のクラッシュ加工は元通りに直るはずがありません。
  「売れてますか?」と聞くと「はい、3着ほど」というから、赤坂辺りで、ガングロに茶パツの蓑虫とポックリサンダルにケータイの河童が見られそうです。(ガングロ→顔を黒く焼いたファッション)
  『プリーツ・シリーズ』とは、ポリエステルの布地を、熱を加えた機械で圧縮して作るのですから、大量に作れば原価はチョウ安く上がるので、『世界のイッセイさん』は大いなる利益を上げていますが、『プリーツの伸びる事故は目白押し』。その品物を預かったクリーニング店は『運が悪く、お気の毒!』です。
蓑虫(みのむし)
 イッセイに出る
   三 宅 坂  


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