平成11年10月26日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  さわやかな風、ヒツジ雲とイワシ雲、寒さを感じるほどの朝夕の気温。さすがに半袖の人は少なくなり、街路樹から人々の服装まで何となく秋らしくなってきたように思います。
  しかし世相は厳しく、日産自動車の21000人規模の解雇は悲惨です。私には、日産の解雇と減産を断行するのは、フランスから来た新社長が、日産の代りにルノーの車を売るための仕掛け人に見えるのですが。
  住友とさくら銀行の合併でもかなりの数の失業者が出ると言います。あと2ヶ月で20世紀最後の2000年を迎えるのに、景気の秋風は7年間に渡って吹きさらしでは誠に寂しく困ったものですねぇ。
  ところで、10月17日の日曜日、両国の国技館で民謡の発表会が行われたそうです。その場に、ライバルの追従を許さぬ、我らが期待度ナンバーワンの小渕総理もご列席であったというはなしです。
  さすがに小渕さん。皆さんに向かってソフトに挨拶を始めたそうですから親しめるじゃ〜ありませんか。そして「拉致されたキリギリスの人質は・」と話すと会場は大爆笑と拍手が鳴り止まなかったそうです。
  何故皆が笑うのか分らない総理に、側近が間違いを指摘して言い直したそうですから、微笑ましいと言うか、頼りにならないというか、これでは、庶民の願いの来年の景気回復は絶対に無理のようです。せめて、キリギリスより「アリ」と言ってほしかった。・・・で、一句、『歌好きの総理もアリ』とキリギリス。
床  屋
  私は短髪ですから、3週間に一回は床屋さんに行きます。行くのは空いている週半ばの水曜日頃です。
  3週間ごとに定期的に行っても都合の悪い事が起きる。それは、正月用にバッチリ決めるには、12月の20日過ぎに行くのがベストですが、3週間ごとだと半端の日数がでてきます。
  最後に予定する12月22日の水曜から逆算すれば、その前は12月の1日、そして11月10日、次が10月20日となれば、前回の9月22日から一週間分余ってしまうではありませんか。  
  ですから、調整の為に少し髪が長くなったのを我慢して、4週間ぶりに床屋に行ったら「時々、早い内から正月用に帳尻を合わせるお客さんがいて困る・・」と親父さんに見透かされてしまったようで・・。
イ ジ メ
  稽古に通っている空手の道場に、中学生が二人入門してきました。稽古前の着替えているときに、その二人から「押忍、宜しくお願いします」と挨拶をされました。
  近頃の同年齢の子供達とは教育の程度が違うようで『近頃のガキ・・!は』と感じていただけに『さぞかし御立派な親御さんに育てられて・・・』と御推察。嬉しくなるじゃ〜ありませんか。
  その内の一人が「おじさんは何歳ですか?」と質問してきた。「おじさん」は気にくわないが、それでも「幾つに見える?」と逆に質問します。
  二人は相談したあとで「67歳!。当たりでしょう」。と得意そうに胸を張ったが、私は、意気消沈して下を向いてしまった。その日の稽古の私の突きと蹴りにはまったく威力が感じられなかった。
  お世辞でも『48歳』とか『53歳』と言ってくれるのを期待していたのに、『まったく今時の子供は、何と言う教育を受けているのか、挨拶だけできりゃ〜良いってもんじゃ〜ねえ。親の顔が見てぇもんだっ!』と感じるのは私だけなのか。いい年をして中学生の『イジメ』に遭い、ここ数日寂しい思いをしています。
  あの日から、私も自信を失って、それまでは12時過ぎでも平気で起きていたのですが、『ちゅーぼうですよ』の土曜日以外は、せいぜい11時30分の早寝を心がける事にしています。
ガキ共を
 かかと落しで
   洗 礼 し  


Copyright(C) Taketosi Nakajima 1997-2003