平成11年9月28日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  幾分涼しくなりましたかねぇ。呆れるほど長い猛暑の影響で、8月と9月はチョー悲しい数字が並びました。それでも、やっと秋の繁忙期、夏物の仕舞い洗いのシーズン到来です。
  夏物を洗わないで仕舞うと『カビと黄ばみ』の原因になります。お客さんに「洗った方が品物が長持ちして、結局はお得になります」とお伝え下さい。それは必ず、お客様のプラスになることですから。
  例年に比べて異常に長い猛暑で、7月の半ばから9月の20日までの2ヶ月間に、私が背広の上着を着用したのは、不祝儀の際のほんの数回でしたから、通常は上着無しの夏を過ごした事になります。
  今年の夏の服装を思うに、渋谷は勿論、新宿や銀座のデパートまで『半ズボンとTシャツ』。チョー危険と思える女性の『ポックリサンダル』姿がまかり通る世相に、自らの反省も含めて少々困惑しております。
東京ドーム
  何とも、幸せすぎて申し上げにくいのですが、黙っていられない性格なのでお話し致します。実は、9月22日に東京ドームで行われた『巨人・阪神戦』を年間契約の指定席で観てしまったのです。
  プロ野球も終盤となり、ダフ屋の間では、巨人戦の指定席には天上知らずの高値がつくプラチナカードは「22日に用事があって行かれないから・・」と先輩からの思わぬプレゼントでした。
  私が券を持っている事を知った悪友たちは「ダフ屋に売れば、10万円!」とか「俺に安く譲れ!」などと可弱い私を脅しますが、生まれて始めて座れる指定席の権利ですから譲るもんですか。
  さて当日、席から観るドームのグランドは格別に美しい。ホームベースが目の前に見え、座り心地やビールとスルメと幕の内弁当の味も、久し振りの野球観戦の楽しさを盛り上げてくれます。
  試合が始まる直前と、3回、5回、7回、終了後の5回行われる『ジャビット君とファイヤーガールズ』のダンスも素敵ですし、オーロラビジョンの映し出す『リプレイ』や音響効果も迫力万点です。
  思わぬ活躍をしているのは、ビールやお弁当などを売り歩く若い女性達で、お弁当を15個も胸に抱えると、およそ20`近い重さになるのでしょうが、その状態で階段を駈け降りるから驚きます。
  飲み物別に違うユニホームを着た女の子達も、 ビールやコーラ等のボンベを背中に背負ったまま同様に階段を駆け降ります。そして、階段を上りながら満員のお客さんに売るのですが、およそ300人     の女の子が3時間にわたって行う作業はかなりの重労働、ノルマの成せる技でしょうか。
  試合は7回を終わって2対2の大接戦。8回に清水選手のホームランで勝ち越した巨人の勝利でしたが、松井と清水のホームラン。ガルベス→槙原→桑田の豪華リレーとあいまって見応えのある試合でした。
  たまに長嶋監督の悪口なども書きますが、あの人が好きだからこそ指摘するのであって、なぜか下向き加減の野村監督とも考え合わせ、好対照の性格の監督の人間模様の織り成す奥深さと、試合における監督・選手の活躍、そして4万数千人の大観衆の応援合戦も醍醐味を味あわせてくれたのです。
  長嶋さんの今年の優勝は微妙ですが、実力から言えば、何時でも完璧な試合ができるのが世界の人気者の長嶋さんです。時々ずっこけた采配をしますが、あれは、プロ野球の奥の深さを教えると共に観客を厭きさせない為に計算ずくで行う深謀遠慮なのです。それが読めない浅はかなファンが多いのが私は悲しい。
  妻もドーム球場の大ファンとなり、試合の興奮冷めやらず帰宅したのは夜中の12時近くでした。何はともあれ、素晴らしい一日をプレゼントしてくれた先輩に感謝し、改めて心より御礼申し上げる次第です。
  私も歳相応に節度をわきまえ、立ち上がって拳を振り上げて応援したのは、松井のホームランとマルチネスのバックホームなどの10回程度だったのに、試合が終わった後で両手の平が真っ赤に染まって痛い上に、翌日には風邪を引いたような声になったのは何故だろうか?。ドーム球場の不思議です。

 
上るほど下がるものは
    @気温→売上。A経費→利益。
    B料金→客数。C凧→溜飲。


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