平成11年8月3日
暑中お見舞い申し上げます。
  いつも愛論百科≠御愛読下さいましてありがとうございます。実は、この文書の上の5行は連絡文を書いてあるのですが、それは社内文書なので、ポプラ以外の皆様には挨拶文に変えさせていただきます。
  さすがにノストラダムス『7の月に、恐怖の大王が空から・・・』の予言が『ハイジャック』であったとは驚きました。ところで、今年のポプラの夏休みは、意味深なお盆とジェイソンの13日の金曜日からスタートです。お盆と言えば何をおいても怪談話し。少し怖いお話しを三つほどご紹介致しましょう。 
幽  霊
  国道一号線を高輪から三田に向かって車で走っていたら、道路の右側にとても気になる文字を見たので車を止めました。気になる文字とは『蛇坂』と書いてある標識です。
  坂の登り口に立っている20aくらいの角材に墨で書かれている説明を読むと『付近の藪から蛇の出ることがあったためと想像されている』とのことでした。
  蛇坂という名前はあまり印象が良くないのですが、蛇坂よりももっと恐ろしい名前の坂があるのです。蛇坂から高輪寄り100bにある坂は恐ろしくも『幽霊坂』というのです。
  由来には『坂の両側に寺院が並び、もの寂しい坂であるためこの名前がついたらしいが、有礼坂≠フ説もあり、幽霊の名前の坂は東京に7箇所ある』とも書かれておりましたがご存知でしたか。
  幽霊坂から高輪寄りに100bの信号は『魚籃(ギョラン)坂下』という難しい名前で、近くの商店街は『魚らん商店会』とひらがなにしています。尚、『魚籃』とは、魚のカゴのことだそうです。
ぺットセレモニー
  方々を出歩くと珍しい物や、私の常識では判断に迷うような出来事が時々あるので面白い。
  先日、新横浜の巨大なサッカー場の脇を車で走っていたら『ペットセレモニー』という看板が掛かっていて『供養、納骨、安置』と看板にサブタイトルがついていました。
  噂には聞いておりましたが、町にはあまり見かけた事の無い商売です。思えば、家族同様に生活したペットが死んだときに、手厚く葬ってあげたい心境を考えて商売が成り立って行くのでしょう。
  ただ、すぐ右隣にある『美味しい焼肉の店』の派手な看板がとても気になるのです。「何故!?」。と聞かれると答えに窮してしまうのですが・・・。
スプレー缶
  郷里の長野県の旧友から「同級生が急逝(キュウセイ)した!」と電話がありました。
  「急逝とは、何でまた!?」と質問すると「焚き火をしていたら、スプレー缶が爆発して喉(ノド)に刺さって、まったくの即死状態だったそうだッ!」とのことです。
  「何を間違って、この真夏に焚き火なんか!?」というと、「あんたも知っている様に、田舎にはゴミの日≠ェ無いから、自分の家の庭で燃していた」といいます。
  生前は、真夏に焚き火をするくらいチョー元気者だった故人。『それも、寿命!』と一口に言えばそこまでの話ですが、燃す前にほんの少しの気配りがあれば助かった命です。
  『即死は楽だッ!』と言う乱暴な人もおられますが、たった1度の人生。ご家族の悲しみを思うにつけ、粗雑に過ごすも慎重に生きるのもその人次第です。私は、チョー長命の授かった命を大切にして、残りの80年間の生涯・・・!?、を有意義に全うしたいと思うのです。
 おまけのお話し。その@、駄洒落『今日麩のお味噌汁』と『恐怖脳みそ汁』。そのA、知人に「賢そうな犬だねぇ」と話しかけると「利巧だが、機嫌が悪い時はやたらに人を噛みたがるんだッ!」。「えッ・・!」。
 お化けより
   恐怖五倍の
    大 不 況


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